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選択結果に地域差/建機の調達などネックか/水機構のICT工事20170207建設通信
水資源機構が2016年度から始めたICT(情報通信技術)活用工事で、落札者がICT活用施工か従来施工を選択する結果に地域差が出ている。朝倉総合事業所(福岡県朝倉市)では落札者が決まった2件ともICT活用施工となった一方、他の管理所・建設所では従来施工またはICTの一部活用にとどまっている。機構はICT活用工事を普及させるため今後も発注者指定型、施工者希望I・II型を柔軟に運用する考え。制度改善に役立てるため、ICT活用施工を実施した現場のフォローアップも実施する。
16年度にICT活用工事として入札公告するのは1月23日時点で12件を予定。このうち7件で落札者が決定済み。
朝倉総合事業所の2件は「小石原川ダム付替国道2−2工区工事」「同付替林道1−3工区工事」。2−2工区は同I型、1−3工区は同II型を採用し、落札者はいずれもフルスペックのICT活用施工を提案している。
一方、木津川ダム総合管理所(三重県名張市)は「室生ダム副ダム堆積土砂除去工事」、池田総合管理所(徳島県三好市)は「池田ダム貯水池護岸他工事」を同II型で発注したものの、ともに落札者は従来施工を選択。落札者からは「ICT活用工事をしたことがなく、機器の手配もできない」との声が寄せられた。
さらに群馬用水管理所(前橋市)が「有馬トンネル改築管理用道路工事」を同II型、川上ダム建設所(三重県伊賀市)が「場内工事用道路工事」で同I型で入札公告したものの、落札者の提案はともに3次元起工測量、設計データの3次元変換、3次元出来形管理(有馬は3次元データ納品も実施予定)にとどまった。こちらも落札者から「リース会社にICT建機がないと言われた」という。
このため機構は「地方整備局などでICT活用工事がない地域のリース会社にはICT建機を置いていないのでは」とみている。
このほか、思川開発建設所(栃木県鹿沼市)は「付替県道粟沢7工区その2工事」を発注者指定型で契約済み。2月中には同I型の工事3件の開札を予定しており、地域差が出るのか試されるところだ。
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