社会人(建設業社員)としての基礎知識

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大末建設・日高光彰社長に聞く/創業80周年、今後の経営戦略は/ICTを積極活用20170301建設工業

 マンションを中心に建築工事を手掛ける大末建設が創業80年を迎えた。近年では一般建築にも勢いがあり、売上高に占める比率もマンションに近づきつつある。リニューアル分野の強化にも取り組んでおり、事業の柱の一つに育てる方針だ。日高光彰社長に今後の経営戦略を聞いた。

 −−創業80周年を迎えた。
 「建設業界が厳しかった時期を、多くのステークホルダーに支援いただいてくぐり抜けることができ、感慨深い。この歴史を途絶えることなく後世に継承することが私たちの責務だ」

 「現中期経営計画『アチーブ・ダイスエ80th』(14〜16年度)が初年度から堅調に推移したため、30年ぶりの社史編さんなど80周年記念事業を計画できた。CI(コーポレート・アイデンティティー)活動推進委員会で事業計画を検討し、『当社が100年周年を目指すために』をテーマに社員の懸賞論文も募集した。優秀論文を提出した社員6人を米国へ研修目的で派遣する。3月1日に本支店で社員向けの記念式典を、18日にはOBや協力会社向けの式典を全国40カ所で行う」

 −−業界の現状をどう見ている。
 「この業界は好不況の波が5年ごとに来ると感じている。東京五輪が開かれる20年までは案件はある。マンションは好調で利益率も向上した。マンション以外の一般建築も物流施設などの受注が増え、売り上げはマンションとほぼ同規模だ。一般建築の売り上げが5割を占めたのは少なくとも07年以降初めてのことになる。受注額ではマンションが300億円、一般建築が240億円となった。ただ当社のキャパシティーを超える受注は品質にかかわるだけに今後も行わないつもりだ」

 −−これからの戦略は。
 「東京五輪開催後の建設投資の落ち込みが懸念されている。新中期経営計画(17〜19年度)期間中にそれへの準備を着実に行う。会社経営の安定性を確保するため、特に自己資本比率を16年度期末予想の28%から40%に引き上げたい」

 「受注面ではマンションと一般建築が占める割合を4割ずつとし、残り2割をリニューアルで確保する体制の基盤を構築する。ここ1〜2年のうちにリノベーションやコンバージョンの受注体制を固め、事業の柱にしたい」

 −−技術開発にはどう取り組む。
 「厳しい時期には技術開発部門を縮小したが、6年ぶりに技術開発室を再起させた。ICT(情報通信技術)を活用した施工も他社に遅れないように積極的に取り組む。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)は既に導入済みで、水平展開の途上にある」

 −−組織改革はどう進める。
 「平和の世に万一のことを忘れないという意味の『治にいて乱を忘れず』を会社のモットーにする。経営陣と懸賞論文受賞者で10〜20年先を見据えた戦略を議論する委員会を設けるよう指示した。17年度内に新ビジョンをつくり、売上高に応じた組織のあり方などを示したい」

 「当社と強い絆を構築している協力会社組織『大親会』の活動も支えていく。当社のホームページなどを通じて職人を募集する取り組みなどを強化する。社員と職人にとって、安定し安心できる企業にしていく」。

奈良県/国際芸術家村整備(天理市)/17年度から設計・工事着手20170301建設工業

 奈良県は、歴史文化資源の修復・活用や文化資源交流、人材育成の拠点として整備する「(仮称)奈良県国際芸術家村」ついて、17年度に建築基本・実施設計や造成設計・工事などに着手する。2月補正予算と17年度当初予算を合わせて事業費6億79百万円を計上した。天理市杣之内町(約2・9ヘクタール)に文化財修復・展示棟や情報提供施設、農村交流施設など七つの施設を配置。公募により民設民営ホテルも誘致する計画だ。18年度にも着工し、20年度中の完成を目指す。概算事業費は約95億円。

 計画地は国道25号に面した天理教杣之内多目的グラウンドを含む周辺地区。JR・近鉄天理駅の南東側約2キロに位置する。計画施設は文化財修復・展示棟、複合棟、情報提供施設(道の駅)、農村交流施設(直売所、加工所、農家レストラン)、伝統工芸施設(展示販売、制作体験)、サイクルステーションで構成し、延べ床面積は約1万平方メートルを想定。東側丘陵部分には、就学前から小学生を対象した発掘体験や遺跡を模したアスレチック場などの屋外体験施設も設ける。

 主要施設のうち、文化財修復・展示棟では、県文化財保存事務所と天理市文化財課の移転、選定保存技術保存団体などを誘致し、伝統技術の継承と後継者の育成などに努める。

 複合棟では、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)と連携したMICE(国際的イベント)の誘致、国際的な人材養成研修を展開。歴史文化資源を題材にした学術会議やフォーラム、シンポジウムなどの開催も予定している。

 17年度は埋蔵文化財発掘調査や建築基本・実施設計、造成設計・工事に着手するほか、南西側に計画している民間ホテルの誘致や、農村交流施設の検討(事業計画策定)なども進める。

 基本構想策定業務に続き、基本計画策定業務と運営主体等検討業務をパシフィックコンサルタンツが担当。

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