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ソニーの懇談会仕様DATデッキのプロテクトは完璧なまでに徹底しています。
なぜなら、デジタルI/OのICその物にコピープロテクト機能が実装されているからです。
コピー禁止符号を含む信号が入力されると出力データを強制的に
”0”にしてしまいます。
懇談会仕様のDATデッキでは、どうあがいてもコピー禁止符号を取り除かない限り録音はできないのです。

DTR-80P ヘッド不良確定


DTR-80Pで録音したテープをDTC-ZA5ESで再生させてみます。
音声にはチリチリとノイズが入ります。
エラーレートは常時こんな感じでAヘッドのエラーが400以上カウントし明らかに異常です。
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DTR-80Pで録音したテープを他のDATデッキで再生した時のRF波形です。
Aヘッドの波形が小さく、ヘッド摩耗による影響が現れています。
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ヘッド不良が確定です。

DTR-80Pに採用されているメカは以前紹介したミツミ製です。
とてもシンプルな構造で信頼性に優れている印象を受けます。
実際、ヘッドが擦り減るほど使われても致命的な故障をしていません。
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今日はDENONのポータブルDATレコーダーDTR-80Pを修理しています。
先に手を付けるのは他のものだろ!って突っ込みは無しで(爆)
いや、初めて触るので興味が先行してしまいまして(笑)
基板の修理で直れば楽勝だ!、なんて甘く考えた自分が馬鹿でした(^^;

早速、内部を観察します。

まずはメカの状態。
ドラムにカビのような汚れが付着しています。
一応クリーニングで取れましたが、結露の影響でしょうか??
ピンチローラーはまだ大丈夫です。
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裏蓋を外して最初の基板です。
問題が2か所見つかりました。

その1:スイッチの破損
その2:止めねじの欠損

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これはちょっと直せませんねぇ。
交換するにも同じ部品が手に入ると思えませんし。。。
どうしましょうか??
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さらに、基板を外して裏返して観察すると・・・
全てのケミコンが外されています、これは別に良いのですが、実は他にも部品の欠損があります。
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チップトランジスタが剥がれて欠損していました。
何かドライバ等で当てたりしてませんか?
以前の画像からこのトランジスタのマーキングが「FR」であることを確認し、調べると
ロームの2SA1576Aであると突き止めました。
そして2SA1576Aを秋葉原で入手することができましたので事なきを得ました・・・。
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これで無事解決です。
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基板はコンデンサー液漏れの影響で腐食が見られます。
パターンを点検しながら新しいコンデンサーの実装作業を進めていきます。
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軽く清掃した後です。
実はこの部分のスルーホールが断線していました。(音が出ない原因です)
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裏側のDACに繋がっていました。
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このように光にかざすと、腐食してパターンと導通していない事が見てとれると思います。
ケミコン液漏れでやられた基板はこのタイプの断線がけっこう多いので注意が必要です。
実装する前に舐めるようにして点検しないと見逃しやすく、本当にやっかいです。
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断線したホールにメッキ線を入れて補修します。
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裏側
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基板の補修とコンデンサの交換が終了した基板です。
伏せ型のチップケミコンは入手できないのでチップタンタルコンデンサで置き換えています。
最初からそうであったみたいで、ほとんど違和感ないと思いません?
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これで組み立てて動作テストしたらバッチリ大きな音で聴けるように回復しました。
やはりパターン断線が音出ずの犯人だったようです。

しかし、再生音はテープパス不良のようなノイズが乗る時があります。
病み上がりのMyオシロでテープパスチェックします(^^;

再生RF波形の取り出しポイント
スイッチングパルスは1枚目の基板にある「DRMP2」」から取り出します。
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こんな感じで大きくズレてはいません。
それでもノイズが出るので微調整を行ってみました。
※マニュアルがないので基準テープを使用しての調整ではありません。
とりあえず症状が改善するかどうかの確認なので・・・。
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あまり変わりませんが調整後の波形です。
ですが、ノイズの入る頻度は減りましたが完全にノイズが収まってくれません。
特にLPモードで録ったテープは大体ノイズが入ります。
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あと考えられるのは、
1,ヘッド摩耗
2.走行系(バックテンション等)の不良
3.回路故障

もしヘッド摩耗なら手に負えません。

今回も難物の予感です(汗)
部品メーカーがセットメーカー向けに販売していたDAT用メカニズムです。
こうしたメカの採用は、メカを自社で開発出来ないメーカーはもちろんのこと、開発期間の短縮ができて
コストダウンにも好適だったのではないかと思います

ポータブルDAT用メカデッキ DK4-ZS2006型
CASIOのDA-R100、DENONのDTR-80Pがこのメカを採用しているようです。
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据置型DAT用メカデッキ DK4-ZS2002型
トップローディングタイプは可搬型にも使えそうですね。
このメカを採用した製品は見たことがありませんが存在したのでしょうか。。
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他にアルプス電気もDAT用メカを販売していました。
TEACのデッキはアルプス製メカだとか???
カセットデッキでは採用実績がたくさんある、三協精機もDATメカを作っていたのでしょうか?

TCD-D7 メイン基板の復元

TCD-D7 ウルトラジャンク品 レストア計画
〜第二章〜

メイン基板の復(コンデンサ交換)

TCD-D7は面実装タイプの電解コンデンサが使用されておりますが、この時期特有のコンデンサの欠陥により
液漏れが必ず発生します。
過去にメーカー修理等で交換されていない場合は、すでに液漏れが進行していると考えて良いと思います。

よって、D7を使い続ける上でコンデンサ交換は必須項目となります。

修理前のメイン基板はこんなです。
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前オーナーが修理に挑戦したらしく、全てのコンデンサが無理やりリードタイプに交換されていました。
ハンダ付けの汚さも目立ちますが、高さが限られているのでメカデッキに当ったり、力が加わったりして
パターンが剥離する危険性があるためやり直しました。
リードタイプでも上記の懸念がないなら問題ないかと思います。
それでも、やはりスペースがぎりぎりとなるのでなるべく面実装品を取り付けた方が良いです。
見た目も良くないですし(笑)

全てのケミコンを撤去し、漏れた電解液が付着しているので基板洗浄液に漬け込んで洗います。
液漏れした基板はこのように洗浄を行う必要性が出てきます。
取り外す際にハンダコテにぶつかる部品や、洗浄したくない部品はあらかじめ外しておきましょう。
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洗浄完了後の基板
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パターンがズタズタなのは直りませんので仕方ないですね。。。
幸い切れたり剥がしたりしていませんので・・・。
コテを基板に押し当てるからこうなります。
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コンデンサを全て実装しました。
部品が密集していて結構大変です。。
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コンデンサを取り付ける順番を考えておかないとコテを当てることが出来なくなりますのでご注意ください(笑)
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この部分は本来、伏せ型の面実装コンデンサが使われていましたが、すでに生産されていないようです。
部品店でも販売されていません。(あっても古い在庫は怖くて買えない(^^;
3226のチップタンタルがパッドにちょうど乗るサイズなので代替品として使ってみました。
若干コツが必要ですがこのように問題なく実装できます。
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とりあえずこれで基板は復元されました。
次は、メカデッキを整備して実際に動作できるかの確認です。

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