小説家・菊池英也の世界

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私が現在最も愛するバンド「ドリーム・シアター」の新作「ブラック・クラウズ&シルヴァー・ライニングズ」が本日、届いた。予約してあったので、発売日に即日ゲット。

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好きなバンドやミュージシャンは数あれど、ここまで入れ込んでいるバンドは、ほかにない。メンバー5人のその才能、その技巧は、まさに奇跡のようで、よほどの幸運に恵まれないと、こういうバンドは成立しない。

今作は、デビュー20周年にして10作目のスタジオアルバムという節目となる。これから聴き始めるところだが、期待が裏切られることなど考えられない。というのも、そもそもが並大抵の力量ではないからだ。5人が5人とも、その超絶的な技巧たるや人間業とも思えぬほどだ。

とにかく上手い。上手すぎる。しかし、最近のバンドの多くはテクニック的にいま一つの感がある。このドリーム・シアターと比較しては酷かもしれないし、テクニックだけが音楽のよさでないことは重々承知しているが、やはり私としては、プロにはそういうものも求めたい。とりわけ音楽に関しては、この年になっても、徹底的なものを求めてやまない。癒しなどというのは、私の好む音楽には必要ないのである。

今回も、Hugh Symeの手になるアートワークが素晴らしい。意味深長な作品の数々。何枚かを以下にご紹介してみたい。

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千葉駅前の「京葉銀行文化プラザ・音楽ホール」で23日開かれた「北奥楊子ソプラノリサイタル」に御招待いただいた。その美しい歌声に酔いしれ、久々に心洗われる、幸福な時間をすごさせてもらった。

今回は北奥先生にとって7回目のリサイタル。ご本人が「人生ひと還りを迎える節目のリサイタル」と語るように、7月にお会いしたときには、集大成的なものとして並々ならぬ意欲を燃やされている様子だった。

これまでのたゆまぬ努力を物語る素晴らしいリサイタルとなり、歌声のますますの充実振りと、そのお人柄が滲み出た心温まる感動的な公演だった。

プログラムは日本の歌、そしてフルート独奏を挟んで、外国の歌という構成。さまざまな趣の楽曲を豊かな表現力で歌いこなされていた。

ピアノ演奏と編曲は川口耕平・千葉大学名誉教授が担当。フルート演奏では、北奥先生のはとこにあたるという多久和怜子氏が舞台に花を添えた。

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芥川賞とジェネシス

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読書は、ジャネット・ウィンターソン著「灯台守の話」(白水社)を読み始め、面白そうな滑り出しだったのだが、なんとなく買ったまま気になっていた今期の芥川賞受賞作、川上未映子著「乳と卵」が気になって、「灯台守の話」を一時中断し、こちらを読んでみた。

こうして急きたてられるのも、なんというのか、よきにつけ悪しきにつけ、最近の芥川賞というのは“旬”があって、なんとなく早いうちに読まなければ鮮度が落ちるような気がするからだ。それだけ、時代性はあるが、普遍的な生命力が希薄という言い方もできるかもしれない。

しかし今期の受賞作「乳と卵」、なかなか面白くはあった。何より文体がユニークで、新鮮さを感じる。初めのうちは読み進むのがだるい感じもあったが、そのテンポに慣れていくと、それが心地よく感じるようになっていた。

こういう文体、どこかにあった気がするなあと考えていたら、昔受験のころよく読んだ古文の現代語訳に似ているような……。となると、さして新しくもないということになるのかどうか。

しかしこの文体とテンポが、物語のクライマックスになって圧倒的な効果を発揮する。ぐいぐいと吸引されるかの力で迫ってくるのだ。ここへきて思わず“してやられた”という気になった。

物語の結末も、結局のところ、生命など人間の根源にかかわる、揺るがせにできないファクターがうまく収斂し、見事といっていいだろう。読み終わったときには、最近の芥川賞では上位の部類ではないかと思った。

とはいえ、翌日思い返すと、意外や全体的な印象の薄いことに少々がっかりした。まあ、思い返すに「ああ、よかったぁー」となる小説なぞ、滅多にあるものではないのだが……。

この読後の印象は、併載の短編がぱっとしないことにもよる。三人称で書いているが、なんとも収まりが悪い。いっそ一人称で書いたほうがよほどよかったのではないか。本としては薄くなるが、受賞作1編だけにしたほうが正解だったと、私は思うが……。

あとは今期の直木賞受賞作、桜庭一樹著「私の男 」も近々読む予定。ひと足先に読んだ、かつての文学少女、いまの文学老人たる母親によれば、これはじつによかったとのことである。

それにしても、決まってみれば、両作とも版元は文藝春秋。いくら同社主宰の両賞とはいえ、またも出来レースを見せられたような気がしないでもない。

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音楽は、新しいものと古いもの、気分で両方聴くのだが、今週は温故知新で、ジェネシスの「Selling England by the Pound」(73)と「The Lamb Lies Down on Broadway」(74)をアマゾンで購入し、これに酔いしれていた。

このあたりの作品はすべてレコードで持っているのだが、さすがにいまさらレコードはしんどい。で、結局はCDを買うことになる。この浪費をもう何十回も繰り返しているのだが、それはともかく、やはりいいものはいい。「Firth of Fifth」や「The Lamia」あたりは、もう奇跡の楽曲といっていい。

拙著「月子。」に登場させた、70年代ロックかぶれのヒロではないが、あまりに美しく儚い旋律に、聴くたび、鳥肌がたち、涙腺が緩む。

とくに「The Lamb Lies Down on Broadway」は、2枚組のコンセプトアルバムとしては、ピンク・フロイドの「The Wall」とともに、ロック史上に燦然と輝く金字塔といっても過言ではない。
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私がいま最も入れ込んでいるプログレ・メタル・バンド「ドリーム・シアター」の9枚目の新作「システマティック・ケイオス」が、きょうアマゾンから届いた。1カ月以上も前から予約し、待ちに待っていた現物を前に、少々興奮気味の夜である。

これから聴くところだが、楽しみの一言。もちろん感想はまだ書けないが、いいに決まっている、とも思う。ファンとはまあ、そんなものだろう。

今回のアートワークも相変わらず意味深長で、またまたファンのあいだではあれこれ物議をかもしそうだ。今回の主役はアリ。ふつうのアリではなさそうだ、どうみても。

9枚目のスタジオ・アルバムだから、アリが9匹いるのではないかなどと、噂が乱れ飛んだそうだが、アリは9匹ではなかったようだ。しかしアリはアリ。しかも、不気味なアリではある。

まだごらんになっていない方も多いと思うので、とりあえずはそのアートワークの一部をアップしてみる。

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執筆改稿中の長編版「未熟児999」は、21日までに終盤の第一関門を書き上げる。このままの勢いで、最後の難関へと突き進みたいところ。枚数は初稿脱稿の時点では約300枚だったが、その後の改稿作業で増え、350〜400枚になりそうだ。


映画は、テリー・ジョージ監督「ホテル・ルワンダ」とジョージ・クルーニー監督の映画「グッドナイト&グッドラック」を観る。

「ホテル・ルワンダ」は、100日で100万人が虐殺されたルワンダ事件を背景に、1200人の命を救ったホテルマンの決死的行動を描いた実録社会派映画の傑作。世界を震撼させた事件を再現するだけでなく、そもそも諸悪の根源でもある欧米の差別意識や、国連の対応などにも厳しい批判を下した勇気ある姿勢には頭が下がる。思いテーマを押し付けがましくなく描き、悲惨な現実を誠実に訴える、瞠目すべき作品。一人でも多くの人に見てもらいたい映画だ。

「グッドナイト&グッドラック」は、“放送の良心”としてアメリカ国民に愛されたエド・マローの生き様を描いた本格社会派ドラマ。“マッカーシー”批判と呼ばれる歴史的事件を背景に、時の権力者に立ち向かった男たちの真実の物語。モノクロ撮影が見事に時代の雰囲気と深い陰影をもたらしている。作品としてはかなり地味だが……。


このところ音楽も立て続けにCDを買い込み、よく聴いている。そのうちの1枚がデビッド・クロスの「クローサー・ザン・スキン」(05)。70年代キング・クリムゾンの重要メンバーだったヴァイオリン奏者の8年ぶりのソロ作。バンド形式で制作され、ネオ・プログレ+フュージョン的な楽曲構成で独自のサウンド空間を生み出す。

このデビッド・クロス、ときどき無性に聴きたくなるアーティストである。さしてテクニックがあるとは思えないが、この人のヴァイオリンにはなんともいえない魅力がある。今回のアルバムはこれまでの5作の中でも、1、2を争う出来栄えではないだろうか。息をつく暇がないぐらい濃密な内容で、持ち前の繊細さにアグレッシヴな面が加わり、緊張感にあふれている。

クリムゾン時代の壮絶なプレイはもちろん忘れがたいが、この人の持ち味はやはり基本的に繊細さだろう。クリムゾン時代は大音量かつ押しの強い他のメンバーたちと必死で格闘していた感があるが、いまは5弦エレクトリック・ヴァイオリンという新兵器を手に入れ、じつにのびのびとプレイしている。

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