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VPOのBOX、39枚目の後半はアイネムの「フィラデルフィア交響曲」です。
これもまたメータ/VPOによる演奏で、1968年の録音と記されています。

ゴットフリート・フォン・アイネム(1918-1996)は、生前はウィーンの音楽界ではそれなりの地位を占めていたようではありますが、死後は急速に忘れ去られてしまった作曲家のように思えます。
通販サイトで検索してみましても、現在では10種に満たない録音しか表示されません。

さて、この曲は、三つの楽章で構成されており、演奏時間は16分ほどの短い曲です。
フィラデルフィアのアカデミー・オブ・ミュージックからの委嘱により作曲された曲で、1961年にオーマンディ/フィラデルフィアoにより初演が行われたとなっています。
おそらくはまだフィラデルフィアの経済状況が元気であった頃に、ウィーンの音楽界の重鎮であるアイネムに作品を委嘱することで箔付けでもしたかったのでしょうか。

と言いたくなるほど平凡な作品で、アメリカ建国の都、フィラデルフィアを感じさせるものはありません。
聞いていましても、すでに著名であったはずの「フィラデルフィア・サウンド」の代名詞である弦楽器群を際立たせるところも限られています。

ネット上で検索した範囲内では、肝心のフィラデルフィアoが正式な録音を残している形跡も見当たりません。
それをまたVPOがちゃんと録音を残し、しかも記念のBOXに収録するあたり、ウィーンの音楽界も色々と配慮しなくてはいけないことが多いのかなぁと、妙に勘ぐってしまいます。

上に掲載したオリジナルLPがすでに、メータ指揮のこの曲と、クリップス指揮の「未完成」という摩訶不思議な組合せが、DECCAの苦心を伺わせます。

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    クリップスのデッカへの最後の録音がこの「未完成」だったそうです。もう一曲収録して一枚にするつもりが、何かの事情で録音されなかったのでしょう。とするとメータのこの曲は?…こちらはもともと発売の予定がなかったものが、「未完成」発売のために組み合わされてしまった可能性がありますね。「出せば売れる」当時だったからこそこんな盤も市販されたのでしょう。

    [ yositaka ]

    2015/6/4(木) 午前 8:16

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    手許にあるのに、しばらく聴いていませんでした。アイネムはたいへんカッチリとした構成の曲を書く人という印象ですが、それだけ特徴に乏しい感じもします。この作品の前の年にオーマンディがバイエルン放送交響楽団を指揮した「カプリチオ」という作品のライヴ録音があって、そこからの縁でフィラデルフィアから依頼となったのでは推量しています。オーマンディは初演魔でもありました。初演の実況が録音に残っているといいなとは思っています。

    [ SL-Mania ]

    2015/6/4(木) 午前 10:31

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  • yositakaさん、
    一枚のLPを製作するには、普通考えられない組合せです。
    クリップスの未完成をお蔵入りさせないためにしても、組合せもありますしA面がアイネムというのも特別の意図を感じるんですよねぇ。

    gustav_xxx_2003

    2015/6/4(木) 午後 6:19

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  • SL-Maniaさん、
    アイネムへの委嘱はオーマンディがきっかけなのでしょうが、お金の出どころは別だと思います。
    聞いてみますと題名こそフィラデルフィアが入っていますけれども、いまひとつ面白味を感じません。
    勝手な推測ですが出資者たちには評判が良くなくて、オーマンディも苦しかったかなと思えてしまいます。

    gustav_xxx_2003

    2015/6/4(木) 午後 6:36

    返信する

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