小説「わん!ダ☆FULL 生活」

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   その週の社員食堂は 「わっ♪和牛フェア」 ということで
  手頃な値段で、わっ♪ギューが食べれたので
  昼休みぐらいひとりにさせてくれよなーなぼくがノコノコと
  食道街道まっしぐら、になっていた。
 
  フェア3日目。 その日はギューカツだった。はじめて食べた。
  それまで山と言えば川、カツと言えばトンだったので、
  ついでに、まんじゅうこわい、おかねこわい、だったので、
  その、外はサックサクの歯ごたえ、口の中に入ると
  じゅわぁ〜と広がる、ジューシィで舌をころがす
  ほぉ〜純な、味わいに何だか泣けてきた。
  要するに、おいしカツた。
 
  カウンターの方を見ると、料理人おひさと目が合ったので
  ぼくは両手を広げて立ち上がり、無言で賞賛の意を表した。
  おひさは顔を赤らめ、恥ずかしそうにうつむいた。
 
  ハフ、ハフ、ガツ、ガツ、フンガーフッフと、忘我の境地で
  食べてると、場がムチをうったかのように、急に静まり
  人波が真っ二つに分かれた。まるでモーゼがニつに
  分かった海のやうに。
 
  二つに分かれた人波の、そこに現れたのはモーゼ、
  ではなく、アノ伝説の名誉会長だった。
  一代で会社をおこし世界的なモノニスルも、
  無我夢中になってたらいつの間にかそうなっちゃったと謙虚で
  引退後はいっさい表に出ず、写真だけでしか現役の社員は
  見たことがないオカタで、小柄なカンジだったけれども
  圧倒的なおーらオーラ、がズドンとみなぎっていた。
 
  よりによって会長は、ぼくのところへキンシャッタ。
  「オトナリ イイデスカ?」 Queen's English 訛りのよーな
  日本語でおっしゃった。
  「ハイーッ!」 ぼくは自分でもどっから声を出してんダ、
  みたいな素っ頓狂な声で返事をした。
 
  会長のおぼんには、ギューカツ定食の他に、うどん、もあった。
  大いなる食欲!とぼくは大いにうなずいた。
  
  「君はほんとにおいしそうに食べるね。さっきから見ていたら。」
  「はっ、恐縮です!」
  見られてたのか・・・。もっとお上品に食べればヨカッタかな。汗、汗。
   
   「君はもしかして、QAレン隊で一緒だった、◎#◎くんか!?」
  会長のヒトミはナミダDEうるうる、こぼれおちそうだった。
  「はっ!?」 ナンノコトダロカ??
  ぼくは再び素っ頓狂な声を上げると、それで会長は我に返った
  かのやうに、「あ、いや。なんでもない」と言って、まるで正気に
  戻る儀式かなにのよーに、一切れのギューカツをザクッと食べた。
 
  会長はせんじ抑留経験者で、カノ地でいってしまった友の 
  みたまをなぐさめるために、今はひとりで塔のよーな建造物を
  作っているという話がアッテ、もしかするとその友の名まえ
  なんだろか、とフト、ナゼカ思った。
  ひとりで、、、と聞いて胸がキュンとしたので話をよく覚えていた。
 
  「君は伝説の犬を見たそうだね。」
  今度の会長の眼光は鋭かった。本気まんまん。
  それだけで、ああ、マボロシと言われたアノ犬のことか!と思った。
  「見ました___。」  ぼくは神妙にうなだれた。
  
  
  その週末から、ぼくは会長と共に伝説の建造物を作ることとなった。
  

 
                    たまに行く
                    マーケットで 一匹のワンコが
                    すみのほうで ポツネンと 誰かを待って
                    いるのをシバシバ見かけた。
 
                    ぼくが予想するに
                    (たぶん誰もが予想するに)
                    飼い主さんを待ってたんだろ、きっと。
                    待っているけなげな姿に
                    ぼくは何やら不思議にかけだして行って
                    抱きしめたくなった。
                    おう、のう!と泣き叫びそうになった。
                    (なんちゃって。第7惑星的冗談。(^^ゞ)
                    でも、切ない気持ちになったのは事実。
 
                    そんなワンコはぼくのそんな気持ちも
                    知らずに、トキドキ、食っていた。
                    トキには、ホネつきカラアゲを。
                    ドキには、たこ焼きを。
                    トキドキ、アメリカン・ドッグを。
 
                    はは、はほ。 
                    はふっ、はふっ、ってな具合で
                    音をたてながら、実においしそうに
                    食べるものだから!
                    カラアゲの時にはカラアゲ、
                    たこ焼きにはたこ焼き、アメドグにはアメドグ、
                    と、ちょっとしたゆる〜い食のハンムラビ法典
                    がごとく(たぶん)、ぼくも後をなぞるやうに
                    同じものを食った。
                    だってあまりにもおいしそうに食べてるんだもんな。
 
                    どんなヒトが飼い主さんなんだろと思って
                    何度か横で一緒に待ってたけど、
                    ちょっとトイレに行ってた間に、やられたぁ〜、
                    もう、ワンコはイナカッタ。連れ帰った後、のまつり。
                    何度でも、同じまつり。
                    なんでか!?
                    もしかして、飼い主さんはぼくを避けているノカ。。。
 
                                         
 
                    と、そんな話を某全国紙の新聞記者をしている
                    友だちに先日の飲み会で語って聴かせた。
                
                    彼は入社前は、政財界の大物や
                    ハリウッド女優にインタビューしたり、
                    その他イロイロ、ムフフな華麗なるデキゴト
                    なんかをドリームしてたけれども、じっさいに
                    配属されたのは、競馬担当だったので
                    当初は凹んでいたけれども、元来の反骨精神で
                    「ウマで経済を動かしたる」、「世界を変えたる」
                    とか言っちゃって、入魂の予想記事を書いていた。
 
                    『 アノ ウマハ 晴天 ニ ハリキル。
                      コノ ウマハ 小雨 スキ。
                      アレ ト コレ ガ 一緒 ニ ハシル ト
                      予想外 ノ ウマ ガ デル。 ソレハ・・・』
                    など、など。。。
                    文学と科学の域を超えた記事だった。たぶん。
                    ちと、褒めすぎかしらん。(^0^)
                    読解力を要したけれども、よく当たった。
 
                   そんなドリーマーでありアナリストでもある友だちに言われた。
                   「ぼくもよくそこ行くけど、見たことないよ〜。
                    まぼろしを見たんじゃないの。もしかして、伝説の犬か?
                    アハハッ。(軽い笑い)」
 
                   と、ひととおり笑いおわると
                   飲みかけのトマトジュースのストローを目頭にくっつけて
                   「いやいや、そこ、目や!」とか言って、自分で
                   勝手にボケて勝手にツッコミを入れていた。
                   ボケもツッコミも予想もできるスゴイやつ。
                   ピン芸人としてもやっていけるだろう。
                 
                   ぼくは・・・
                   ぼくはまったくのボケだった。
                   でも、ボケはボケでも 不屈のボケだった。
 
 
 
 
                  ※これはフィクションです。写真と文章は関係ございません。
 
             
                                      
                    
                    
                   
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                       昼休み。
                       ぼくにとって
                       背伸びでもしたくなるよな
                       突然走りだしてみたくなるよな
                       ふんどしでもしてみたくなるよな
                       なんだか落ち着かない 
                       桜もTULIPもサイタ                      
                       季節となり、会社からちょっと
                       歩いたところにあるミニミニ公園で
                       お弁当でも食べようか、という気分になった。
 
                       そこには、1本だけ桜の木があって
                       ちょうど満開で、NowでYoungで
                       自分の気持ちに正直な幼稚園児くん
                       たちにはもはや見向きもされないであろう
                       古いゾウのすべり台と、ベンチがひとつだけ
                       あって、ビルに囲まれていたので、なんとなく
                       クラカッタ。 誰もイナカッタ。ヒトリになって
                       なにげに考えてみたかったぼくには、ヨカッタ。
                                              
 
                       さて、お弁当でもタベヨカとして、
                       ベンチに座ろうとしたら、
                       急に、ガウガウという怒声が
                       ぼくのpop de cuteな耳に飛び込んできた。
                       
                       どうやら、ワンコが吠えていた。
                       かなり、やる気まんまんな力強さ
                       が、それには確実にアッタ。
                       一瞬、構えた。こう見えてもぼくは
                       剣道2段だった。と、言ってもその時
                       棒、とか持ってなかったけどね!
 
                       声のする方向を見ると、
                       ビルとビルの間のすみのほうの
                       フェンスに、豆しば犬がつながれていた。
                       ちいさいのに、眼光が鋭かった。
                       
                       でもぼくはこう見えても
                       DOG WARMER (犬を暖める人)つまり
                       手なずけるのが上手かったので、
                       そのちっさな豆しばちゃんを最初ナメテタ。
 
                       犬撫で声で、「ポチ〜❤」とか
                       「リチャード☆」とか、呼んでみた。
                       でも、ガウガウはおさまらない。
                       ポチでもなけりゃ、リチャードでもないのか・・・。
                       こうなったら最近のワンコの名前の
                       人気ランキングを調べてみよかと、
                       携帯をポケットから取り出した。
 
                       「モモ」、「チョコ」、「マロン」。
                       な、な、なんと美味しそうな名前!
                       いや、挑戦的な名前なんだ。(-_-;)
                       ぼくが今甘い物断ちをしているのを
                       知っているのだろうか。とほほ。とぼとぼ。
                       
                       とりあえず、言ってみた。
                       「モモちゃ〜ん❤」 「チョコく〜ん☆」
                       「マーローンちゃん!」
 
                       ガウガウ!  ガウガウ!
                       やっぱりだめだった。
 
                       もうこうなったら、おおいに開き直って
                       ガウガウをBGMに、
                       マイケルアニキ直伝のダンスでも
                       踊ってみようかと思った瞬間。
                       
                       それはおさまった。
                       
                       お弁当を食べ終えて、
                       約10分ほどJ・シエスタをして
                       会社に戻ろうとして、ふと
                       豆しばちゃんを見たら、
                       不敵な微笑みを浮かべていた。
 
 
 
 
 
                       
 
                       
                       
                       
                   
                      
                       
                       

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