環ぐねり庵

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ヴィオラならではの表現をもつ交響曲はどれでしょう・・・
プライベートのカルテットではヴィオラを担当していたと言われる人たち。
きっとヴィオラに重要な役割を与えているのでは・・・

2 モーツァルト
 36番ハ長調「リンツ」の4楽章、第2主題のあたりはなかなかです。41番ハ長調「ジュピター」の楽章フーガもヴィオラパートがしっかり独立しています。でも、やはり40番ト短調KV550がいちばんです。表裏に分かれたキザミで始まる1楽章、アウフタクトが深い旋律を担う2楽章、そして、4楽章の決然たるフーガ。全編、響きがヴィオラモードです。ウィーンフィルの弦がうなる、有名なワルターの実況録音で味わいたいです。

3 ハイドン
 曲が多くて把握しきれませんが、まだ、ヴィオラに重要な役割は与えられていません。オラトリオ「天地創造」の第2部(18曲)にヴィオラ・チェロ・バスで弾く面白い曲があるのですが。交響曲では、101番「時計」の4楽章がポリフォニックな面白さで、ヴィオラにも独立したフレーズが出てきておいしいと言えます。切れ味鋭い、アーノンクールかブリュッヘンのCDで楽しみます。

4 シューベルト
 初期の1番、2番あたりにも、突如ヴィオラに変なパッセージが出てきたりして愉快ですが、やはり後期の2曲でしょう。第8番ハ長調「ザ・グレート」は、2楽章を中心に絶妙なハーモニーにヴィオラが大きな役割を果たし素晴らしいのですが、やはり、第7番ロ短調「未完成」がいいです。1楽章、はじめの反復記号を出たところの、黒々とした盛り上がり、まさにブルックナーの前兆ともいえそうですが、ここのヴィオラはとても重要です。2楽章では、再弱音の神秘的なシンコペーションが2度出てきます。こういう危険な香りを味わうには、どうしても、クナッパーツブッシュの実況録音が必要です。


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