環ぐねり庵

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内声を担当し、ハーモニーをつくっていくのが基本のヴィオラ。低弦の強拍を聞きながら後打ちをしたり、対旋律を担当して音楽に立体感をもたせたりするのが醍醐味です。ロマン派以降になると、ヴィオラの表現の可能性が広がり、寂寥感や神秘性、死の気配などを暗示する旋律をヴィオラが担当することもあります。

8 その他の交響曲
 
まずはブラームスから。若い頃から室内楽でヴィオラにおいしい音符をたくさん書いてきただけあって、4つの交響曲はどれもおいしいと言えます。第1番ハ短調の4楽章で、ベートーヴェンの歓喜の歌そっくりの主題がヴィオラによって提示されます。第2番ニ短調や第3番ヘ長調では、シンコペーションの音型やチェロとからむメロディーでヴィオラらしさが出ています。しかし、第4番ホ短調で最もヴィオラの表現力が追求されます。休符をはさむ切ない冒頭主題を支え、ヴィオラが2部に分かれて掛け合いでハーモニーを作ります。2楽章はヴィオラらしいパッセージが頻出しますが、ヴァイオリンが休んで、ヴィオラが2部に分かれて弾く絶品のパートソロがあります。
ディスクはといえば、第1はフルトヴェングラー/NDR響とヴァント/NDR響、第2はワルター/フランス国立管とシューリヒト/ウィーンフィル、第3はクナッパーツブッシュの何種類もあるライヴとワルター/ニューヨークフィル、そして、第4はワルター/コロンビア響のスタジオ録音が永遠の愛聴盤です。

続いてシューマン。第4番二短調もなかなかですが、ヴィオラが楽しいのは、第3番変ホ長調「ライン」でしょうか。シンコペーションの動きとハーモニーが生きています。第4はフルトヴェングラー/ベルリンフィル、第3は、フルトヴェングラー存命中のベルリンフィルを名指揮者フェルディナント・ライトナーが振ったスタジオ録音が絶品です。

メンデルスゾーンの第3番ハ短調「スコットランド」もヴィオラの曲です。ヴィオラの物悲しいメロディーで始まり、4楽章コーダの朗々たるヴィオラのイ長調の旋律で幕を閉じます。名指揮者クレンペラーはこの唐突な終わり方に異議を唱え、短調のまま終わる別のコーダをつくって演奏しました。第3はずいぶん聴き比べましたが、ミトロプーロス/ベルリンフィルのライヴが圧倒的でした。http://blogs.yahoo.co.jp/guuchokipanten/54608477.html

チャイコフスキーでは、第6番ロ短調「悲愴」です。作曲者が「レクイエム的な暗さ」と語った1楽章の序奏部分はヴィオラが支配します。これは、有名なムラヴィンスキー/レニングラードフィルのDGG録音で。

ドヴォルザークでは、第9番ホ短調「新世界より」の2楽章、弦楽四重奏部分でのDbの伸ばしや、4楽章の民族的なリズム音型が独特ですが、やはり7番二短調でフルートとからむヴィオラのプルトソロ(2本)が印象的です。「新世界」はケルテス/ウィーンフィルのデッカ録音か、アンチェル/チェコフィル、それにフリッチャイ/ベルリンRIAS(旧盤)で。第7はそんなに聴いていないのですが、セル/クリーヴランドがいいと思います。


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第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、そして、ヴィオラ。
第3のヴァイオリン的な、ただちょっと音域が低いというだけの役割でなく、
ヴィオラにしか表現できない何かを求めたいものです。

5 ブルックナー
 8番の2楽章スケルツォの主題を弾くのはホントに楽しいですし、同楽章のトリオに静謐なヴィオラのパッセージがあります。4楽章にもヴィオラならではの森の逍遥ともいうべきくだりがあります。
 でもやはり4番「ロマンティック」がヴィオラの曲でしょう。1楽章297小節からのホルンの主題にからむ素晴らしい対旋律はヴィオラならではのものです。また、2楽章では有名なパートソロ、夜の主題があります。この曲は91種類聴き比べたので過去の記事も参考にしてください。
・聞き比べ→http://blogs.yahoo.co.jp/guuchokipanten/54626428.html
・版の種類→http://blogs.yahoo.co.jp/guuchokipanten/50911671.html
・ハース版とノヴァーク版の違い→http://blogs.yahoo.co.jp/guuchokipanten/51225332.html

6 マーラー
 1番「巨人」の4楽章のパートソロはなかなかです。4番の3楽章にも最後に素晴らしいパートソロがあります。しかし、何といっても10番アダージョ冒頭の延々続く大パートソロが強烈です。これはまさにヴィオラでしか表現できないほの暗い世界です。セバスチャンのCDで聴いています。

7 ショスタコーヴィチ
 この人の音楽には、ヴィオラならではのパッセージが満載です。触れればザックリ切れるような音色、ほの暗い冷たさ、は他の楽器には表現できないものです。11番の静かな大パートソロも凄いですが、8番の3楽章、驀進するリズム音型は興奮の坩堝です!11番はコンドラシン、8番はムラヴィンスキーで聴いています。


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ヴィオラならではの表現をもつ交響曲はどれでしょう・・・
プライベートのカルテットではヴィオラを担当していたと言われる人たち。
きっとヴィオラに重要な役割を与えているのでは・・・

2 モーツァルト
 36番ハ長調「リンツ」の4楽章、第2主題のあたりはなかなかです。41番ハ長調「ジュピター」の楽章フーガもヴィオラパートがしっかり独立しています。でも、やはり40番ト短調KV550がいちばんです。表裏に分かれたキザミで始まる1楽章、アウフタクトが深い旋律を担う2楽章、そして、4楽章の決然たるフーガ。全編、響きがヴィオラモードです。ウィーンフィルの弦がうなる、有名なワルターの実況録音で味わいたいです。

3 ハイドン
 曲が多くて把握しきれませんが、まだ、ヴィオラに重要な役割は与えられていません。オラトリオ「天地創造」の第2部(18曲)にヴィオラ・チェロ・バスで弾く面白い曲があるのですが。交響曲では、101番「時計」の4楽章がポリフォニックな面白さで、ヴィオラにも独立したフレーズが出てきておいしいと言えます。切れ味鋭い、アーノンクールかブリュッヘンのCDで楽しみます。

4 シューベルト
 初期の1番、2番あたりにも、突如ヴィオラに変なパッセージが出てきたりして愉快ですが、やはり後期の2曲でしょう。第8番ハ長調「ザ・グレート」は、2楽章を中心に絶妙なハーモニーにヴィオラが大きな役割を果たし素晴らしいのですが、やはり、第7番ロ短調「未完成」がいいです。1楽章、はじめの反復記号を出たところの、黒々とした盛り上がり、まさにブルックナーの前兆ともいえそうですが、ここのヴィオラはとても重要です。2楽章では、再弱音の神秘的なシンコペーションが2度出てきます。こういう危険な香りを味わうには、どうしても、クナッパーツブッシュの実況録音が必要です。

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ブログ村のヴィオラカテゴリーに登録したので、少しはヴィオラのことも書かないと。
あまたのオーケストラ曲の中で、ヴィオラ奏者にとって”おいしい”曲について考えます。

1 ベートーヴェン
 第3「英雄」はなかなかです。1楽章にcで始まるヴィオラ独特のパッセージがあるし、2楽章や4楽章のフーガも声部が独立していて燃えます。4楽章では、ヴァイオリンが休んでヴィオラが駆け回る変奏もあります。第5の2楽章はヴィオラとチェロが旋律を弾きます。また、盛り上がる4楽章冒頭は音が切れている他のパートを尻目に、最強のきざみで譜面が埋め尽くされています。第6「田園」では、4楽章「嵐」が収まり、5楽章にかけてのくだりがヴィオラならではで、轟音から牧歌への橋渡しをします。第9でも、3楽章第2主題を第2ヴァイオリンとヴィオラが出しますし、4楽章の歓喜の主題の2コーラスめ、対旋律の3コーラスめのヴィオラは素晴らしいです。また、あの2重フーガの前、天上の調べから星のきらめきにかけてのヴィオラは本当においしいです。
 でも、ベートーヴェンで一個所というなら、第7の2楽章冒頭かなあと思います。第5同様チェロと一緒に旋律を出すのですが、第5はチェロ中心に聞こえるのに対し、不思議なもので第7はヴィオラの音が効いています。ヴァイオリンの裏で弾く対旋律もまさに絶品です。この第7は、他にも第2ヴァイオリンと一緒に暴れまくる箇所がたくさんあるなど、ヴィオラの様々な良さが引き出されています。さすがベートーヴェンです。ヴィオラなど中声部を生かすのがうまい、モントゥー/ロンドン響の録音で聴きたいです。

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6年乗ったエブリイワゴンを売りに出したところ結構な額が出た。
なんでも、震災復興中の東北では、軽の4WDの需要が大きいのだそうだ。
それで念願のBMWに手が届いてしまった。
エコに逆行する選択だが、タイミング良くきれいな330クーペに出会ってしまったのだ。
直6シルキーシックスの3ℓエンジンは音も動きも非常に具合が良い。

6枚CDチェンジャーがトランクにあり、
今日は、これに入れるCDを選ぶことに。

繰り返し聴いて楽しめるということになると、
やはり歌だ、となり、
全て女性歌手のCDにすることにした。
クルマの中で聴くので、ステレオ録音から選んだ。

1 フラグスタート ヴァルキューレ1幕
2 ケート アリア集
3 ゲスツィ アリア集
4 ポップ R・シュトラウス アリア集
5 カークビー ハイドン、モーツァルト アリア集
6 コジェナー ヘンデル アリア集

純正スピーカーは10個も付いていて、まあまあの音だ。
時間帯や運転時間、気分に合わせて楽しみたい。

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