古寺巡礼

古寺巡礼(仏像観て歩きの記録)と花と新緑巡り

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浄瑠璃寺 京都府相楽郡加茂町西小札場
「沿革」
 この寺は東の薬師仏をまつる三重塔、中央宝池、西の九体阿弥陀堂から成りたっている。
 寺名は創建時のご本尊、薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられた。薬師仏は東方浄土の教主で、現実の苦悩を救い、目標の西方浄土へ送り出す遣送仏である阿弥陀仏は西方未来に理想郷である楽土へ迎えてくれる来迎仏である。
 薬師に遣送されて出発し、この現世へ出て正しい生き方を教えてくれた釈迦仏の教えに従い、煩悩の河を越えて彼岸にある未来をめざし精進する。そうすれば、やがて阿弥陀仏に迎えられて西方浄土に至ることができる。
 この寺ではまず東の薬師仏に苦悩の救済を願い、その前で振り返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の礼拝の形である。
「浄瑠璃寺」縁起より

「私の想い」
 高校の国語の教科書に「浄瑠璃寺の春」というのがあった。堀辰雄の作品だ。入学して最初の国語の授業でした。高校ではどんな勉強をするのか、緊張していた。担当教師はクラス担任の塚越龍生先生です。私は国語が大の苦手で、特に読みは最悪です。
 突かえるし、間違えて読むし、皆の前で読まされるのが、一番の苦手でした。声色まで変わってしまいます。先生は、手帳に指した者を記録する。万遍なく指すために手帳に記録するのだろうが、鉛筆を舐めながら点けていた様な気がする。今の読みは何点だったのだろうか。教科書の欄外に写真で馬酔木の花が紹介されていた。房を連ねて、咲いている写真でした。
 奈良市内からバスで半時間も揺られて、山の中に入って来た。大和盆地を囲む山の中である。バス停を降りてから、大型の車が一台も通れば、一杯の細い道を更に入って行く。
 手前の丘陵地帯を下って、田圃のあるところに出て、もう浄瑠璃寺に近付いたと思うと、道はまた登りになっている。くねくねと曲がった道を登って行く。両側には竹薮があり、風に揺られてざわざわと音を立てて忙しない。ようやく寺に着いた。
 細い数段の石段を登ると、正面に小さな門がある。寺の門としては誠に小さい。個人の家の門でもこれ位の門はある。しかし、この門をくぐり抜けた中は、古い寺でなければ味わうことの出来ない、落着いた佇まいがある。
 本堂は横に長い建物で、向かって右側から入って行く。本堂に足を踏み入れると、九体の阿弥陀様が一列に見える。中央に行くためには、手前の四体の阿弥陀様の前を通らなければならない。どの仏様にもと思うけれども、まずは、中央からというので、手前四体の仏様に、それぞれ会釈をしつつ中央へ進む。中央の阿弥陀様が一際大きく印を上品下生に組んで無念夢想の境地に入っておられる。左右四体ずつの仏様は全て、上品上生に印を組んでおられる。阿弥陀様が九体あるところから浄瑠璃寺の別名を九体寺ともいう。
 一人で仏様を観ていると、それは、観ているというよりも、むしろ、観られているといった感じがする。九体の阿弥陀様に見守られているのであるから、自然に一挙手一投足に注意を払わなければならず、緊張する。懺悔をするにも一堂に会した仏様にするのであるから大変だ。以後の行動には特段の覚悟が必要となる。
 国道24号線を、京都に向って登って行く。東大寺大仏殿の大屋根の甍が、牛の角を立てたように、シルエットとなって見える。晩秋の晴れた三笠山の紅葉が映える。秋の取入れを済んだ田圃には、稲わらが積み上げられ、近付く冬を思わせると共に、漬物に使う大根も洗い磨かれて、きちんと積み上げられていた。葉を束ね、軒下か、柿木当りに吊るされた後、漬けられるのもそう遠くない。奈良市内から離れるにつれ、晩秋を思わせる風景が続く。柿木に熟れて赤くなった柿が、葉を落として、実だけが梢に残る。
 二度目の拝観であるので、大よその事は判っている。しかし、吉祥天だけは、開帳時でないと拝観出来ない。吉祥天は秘仏といえども、年の内の3分1は開いている。
 初めて訪れたのは、春では無く、真夏の時でした。奈良から木津に行くバスに乗って田圃中で降りて、歩いて行った。馬酔木の事も、堀辰雄の事もすっかり忘れていた。
 三、四回目かが、塚越先生と同級生三名とで訪問した。参道の両側に植えられた馬酔木がこれであると知る。葉の先に実を付けて、枯れた房も残って付いている。
 以後、馬酔木の咲いた時も何回か来た。吉祥天を知ったのも、二回目以後で、春、秋の開帳の時に合わせて訪問する様になった。
 平成16年5月、参道に馬酔木の小木が続く。葉先に青い実を付けている。新芽が黄緑色の若葉を出している。小さな門をくぐると庭園に出る。阿弥陀堂の前には、必ずある阿弥陀池である。阿弥陀堂と池はセットになっているのが、極楽浄土の決まりの様だ。ここもその決まりを守っている。

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                浄瑠璃寺の参道。
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            阿弥陀池越しに見える東方の三重塔。

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                      東方の三重塔。

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             西方の阿弥陀池越しの九体阿弥陀堂。

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            参道の零れんばかりの馬酔木の花。

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            馬酔木の花。

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