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先日、TVブロスなる雑誌の2006年03号に掲載された写真を見て、私は自分の目を疑った。あの、インラン、否、インリン・オブ・ジョイトイさん(30歳)が私が長年温めてきたある企画を無断で拝借していたからであった。
それは私が妄想、否、構想していた特撮ヒーローのキメポーズで、それは両手でアルファベットのFを形づくり「フリーダム!」と絶叫するものなのだが、これを拝借したインリン様の写真のとおりである。私がこの企画の会議においてFを形作りってプレゼンしている写真と比較してもらいたい。
この写真は2004年の夏に撮影されたものだが、一目すればインリン様の【F】が私の【F】の酷似していることをお分かりになってもらえるだろう。
さて、私がどのような特撮ヒーローものを考えていたのかを説明する必要があるのだろうが、ズバリそのヒーローの名前は〈ザ・ハンラマン〉、半裸の男という意味のハンラマンである。
「西暦198X年、バブリ景気に浮かれるニッポン。条門ドキと弥生ナイジェルはおニャン子クラブ大好きっ子の浪人生。予備校通いもそこそこに、おニャン子のイベントに足しげく通う毎日。そんなある日、ハンドーホシュ星雲の第1惑星、更星(こうせい)から、乱れにも乱れたニッポンの風紀を粛清するために、厚着将軍ハックマンが生真面目な部下と共にドキたちの街を制圧しにやってきたのだ。
まっとうな世の中を押し付けるハックマン将軍に【モラル】が街を覆う窮屈さが許せないドキとナイジェルは、ハックマン軍撃退の祈祷を行う。するとその祈りは、【アナーキーの神々】に通じ、神々のうちの一人、あらゆる規範と戦い続けてきた脱衣の全能神【ゼンラマン・ジョージM(エム)】が、ドキに特殊な変身能力を与えたのだった。公衆の面前で脱ぐと半裸の男に変身するという、ある意味当たり前の能力で条門ドキは【丸腰戦士ハンラマン】に変身し、バブルニッポンの【自由】のためにハックマン軍との戦いを始めるのだった!」
と、これがプロローグで、ちゃんと第1話から最終話までの構想もあった。
第1話 あいつは誰だ!?丸腰戦士ハンラマン!!
第2話 厚着犬!ダッフルフンドの恐怖
第3話 気をつけろ!誘惑のナガジュバン
第4話 ハンラマン絶対絶命(ハンラマンの仲間達が登場)
第5話 ハックマン怒りの総攻撃
第6話 ハックマンの秘密
第7話 ハンラマンよ永遠に(前編)
最終話 ハンラマンよ永遠に(後編)(ハンラマンの仲間達が再登場、お約束。)
で、この【ハンラマン】のテーマといえば、同性の愛と人類の友情。言い換えれば、克己と勃起の物語。自由の為に羞恥心を捨てて戦う時、条門ドキはハンラマンとなる。相棒の弥生ナイジェルは仮面ライダーにおける滝和也的な役割で、物語の中ではドキを励ましサポートするキャラクター、同時にストーリーテラーというか狂言回しの役回りでもある。
毎回ハックマン将軍の部下が風営店などを襲い、これにハンラマンらが撃退するという筋。脱いじゃった上に【フリーダム】のポーズをキメると、その自由の至高さに敵はひれ伏すという水戸黄門的なファイティングスタイル(「最初っからそうしろよ!」って突っ込みの入る戦い方)で、それは、ウルトラマンにおける〈スペシウム光線〉であり、まいっちんぐマチ子先生における〈まいっちんぐポーズ〉なのである。
これらがこの【ザ・ハンラマン】の基本的な内容で、そのほか細部についてもあれこれ考えていた。例えば、ハンラマンは服を脱ぐことで変身するのだが、気恥ずかしさからなかなかハンラマンに変身できないドキに、ナイジェルが「こらドキ!お前それでも男か!脱げない奴は男じゃない、お前はドキ子だぁ〜!!」と往年の名作、〈噂の刑事トミーとマツ〉松崎 しげるのセリフから引用しようとか、オープニングソングは〈さすがの猿飛〉のテーマを歌った伊藤 さやかに〈THE WHO〉を思わせるような曲を歌わせようとか(伊藤さやかは小学生の頃からTHEWHOのリスナーだったと自慢してたのだ!)エンディングはやっぱり〈こおろぎ’73〉かなあとか。
ウルトラセブンのカプセル怪獣みたいに、ヒーローに助太刀する仲間がいるとか、その仲間がすぐ脱いじゃう人たちだから、長○力、AVの豊○(80年代だしね!)、井出ら○きょの三人にするとか、ただ彼らを紹介すると肖像権等々の諸権利に抵触する恐れがあるから、長○力なら単に〈レスラー〉で、豊○なら〈AV〉、井出ら○きょなら〈お笑い〉って名前にして、それって明石家さんま氏のマスクを単に〈出っ歯〉、マイケルジャクソンさんのマスクを単に〈黒人〉、ってのと同じで、このネーミングもウケるんじゃないかとか。
話や登場人物の会話の中に懐かしの80年代ネタをちりばめるとか(例えば、ナイジェルの愛読書が「なんとなくクリスタル」で、ドキが最も影響されたバンドがメキシコのアイドル「メヌード」だったり)、【フリ−ダム】のポーズは〈西城ヒデキのYMCA〉というよりは、〈海援隊のJYODAN〉のほうが良い等等。
いかにこの【ハンラマン】そして【フリーダム】が練れらた企画であったかをお分かりいただいたことと思う。しかるにインリン様はこの【フリーダム】を私に許可も得ず、別のポーズとしてマスコミを通じて市民社会に発表してしまったのだ。この行為が、〈意匠登録法〉、〈特許法〉、〈実用新案法〉のいずれの侵害にあたるのか、インリン様の【Fポーズ】の差し止め請求は可能なのか。
近い将来に到来するとされる訴訟社会に対する備える意味でも、来週はこの一件について一体どのような訴状が妥当なのか、またその訴訟手続きや諸費用についても検討し、私、行者BUSYOUがインリン様を訴えることが出来るかどうかを検証してみたいと思う。
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