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_さかなを増やしたいなら、放流の前にすべきことがあるはず・・・よりよい魚類増殖を日々探求中

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マクドナルドとMSC

漁業管理は魚類増殖の重要な一手法である,とは常々授業等でも言っているところですが,授業の中でも触れているマクドナルドのフィレオフィッシュの話が新聞記事になっていました。
 
■フィレオフィッシュの魚はすべてエコ 米国内のマック(msn産経ニュース 2013.1.30 18:16)
 
MSC認証とは,別名海のエコラベルとも呼ばれ,Marine Stewardship Council(海洋管理協議会)(上記記事では勝手に「評議会」とされてましたが・・・)が資源や生態系に対して持続可能な,責任ある漁業を認証しているものです。
これまでも,マクドナルドは欧州39カ国でフィレオフィッシュにMSC認証水産物のみを使用していましたが,これがついにアメリカ本土でも行われることになった,という記事です。
 
MSC認証は,「資源の持続可能性」「生態系への影響」「管理システム」の3つの原則に基づいた基準を満たす必要があり,有効期間は5年間,しかも毎年1回以上の監査を必要とする,という厳しい認証システムが敷かれています。
※ちなみに,日本にも独自の「マリン・エコラベル・ジャパン」という認証制度がありますが,これはどちらかというと「積極的に取り組んでいること」,「日本の法律や条令,指針等をしっかり守っていること」が重視されているようです。
 
このMSC認証の水産物,日本のスーパーなどでも扱われているのですが,まだまだマイナーですよね。ほとんどの人は,MSCラベルが貼ってあってもまったく無関心ではないかと思います。これは,小売商品や消費者だけではありません。下に日本と世界での,MSC認証を受けた漁業の数の年変化を示しました。
 
イメージ 1
現在,日本では2件が認証審査中ですが,それを足したとしても,国際的なMSC認証の高まりの流れからは完全に外れている状態ですね。MSCだけが水産資源や生態系を守り,サカナを増やし(減らさず)利用する方法だとは言いませんが,MSCがもっと日本でも認知され,漁業者も,流通や販売者も,消費者も,MSCに理解を示すようになれば,もっと日本の海や川や湖は豊かになるだろうと思っています。
 
少なくとも,今日本は「水産物輸出国に」と言っていますが,そうなるためには日本の漁業がMSC認証を受けていないとかなり厳しいのでは無いかと思います。
 
 

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