暮らしのバンコク

雨季で空が曇りがちです。でもタイ的には夏到来らしい。

考えたこととか

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ふとバンコクで考えた事をごちゃごちゃと
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 今日は、バンコクで多く見かける絵描きさんに焦点を当てて、考えてみようか。と思ったので、その辺のことを書いてみます。

 MBKとか、大きなショッピングセンターに行くと、絵を描いて売ってる店があります。日本で言うところのギャラリーや、画商の店なんかとはちょっとばかし違った趣の店。その場で描いて、売っているのです。通りがかりに客が(観察している限りは観光客が主です)入っていって、写真を渡してそれを描いてもらったり、店内にある絵を物色して買っている光景をよく見かけます。

 ただ、僕が思うに、こういう店に置かれている商品、またシステム自体に疑問を感じたりするのです。と、いうのも置かれている商品について、歴史的に有名な画家の贋作が多く(例えばダリ、アンディーウォーホール、クレー、ゴッホ、クリムトetc...)それを堂々と売っている店側の姿勢や、それを目の前で描いている画家さんを見ていると、なんか同じ絵を描く者として、生活のためとはいえ悲しくなります。また、他にも如何にもタイ!という絵も多いのですが、タイ全国どこででも見られるような構図、色味、描き方の全てのパターンが揃いにそろった、ステレオタイプの仏画や風景画です。

 作品を描いてもらうのを依頼しに、店を訪れる客も、上に書いたように、写真を渡して立ち去るだけで、又作品を受け取りにくる客を観察していると、多くの場合において、必死に写真とそこにある商品とが似ているのかを比べていたりします。

 こうやって見てみると、結局のところ、贋作や、ステレオタイプの作品や、写真的に、ただリアルに描いたものだけが、商品的価値を与えられてるようでもあり、そこに描く側の意識というものは全く感じられません。実際絵を見てもそうです。とりあえずサインは入れてあるものの、サインがなければ、どの絵を誰が描いた。という事を判別するのすら難しいでしょう。絵を創作しているのではなく機械的に生産しているという現場の風景が見て取れます。

 作品を商品として捉えるなら、生産者の向こうに消費者がいなければ構図は成り立たない訳で、効率よく絵を描いて、お金をもうけるという手段を考えるのなら、これが一番かもしれません。本物なんて何億もしそうなクリムトの作品が、ここでは数万円で手に入る事実があるからこそ、客足も途絶えず、店も経営していけている。という訳ですからね。

 しかしながら、これは、ある種文化の停滞、もしくは後退ともいえるような現象でもあると思うのです。店にある作品、そしてそれを生産している画家達は、ある一定の方法論の中でしか仕事をしません。もちろん、それが求められているからでは、ある訳ですが、人の輪郭を描き鉛筆の粉をなすりつけ、ぼかす。こんな作業を延々とやっているのです。実際その技術レベル自体は相当なものに思えます。写真的な絵を描かない僕なんかには、ちょっと真似できないような要素も含まれているでしょう。ただ、そこまでです。

 ま、でも、ちょっと別の見方をすれば、自分のオリジナルの作品を作って生活できる人なんて、世界を見渡してもそんなに数は居ないとは思います。日本でだって、先生やったり、他の仕事をしながら作品を作っている人が多いのが現状ですし。いくら専門性を高めたからとはいえ、その人の個性の力だけでご飯を食べていけるほど、世の中幸せなもんではありません。まぁ、これは何の分野でも、ピンでお金を稼ごうとすれば着いて周る問題でしょうけど。

 だから、もし、彼らがそういう事情を背負っていて、ショッピングセンターの中で仕事をしている。そして彼らが、そういう仕事の他にオリジナルに作品を作っていける要素を持っていて、それを僕が知らないだけなら、それは、文化の停滞でも後退でもないとは思います。しかし、実際にそういう物を目にする場所があるのかというと、バンコクを見渡して、それ程多くの美術関連の設備がある訳でなく、どちらかと言うと「少ない」に分類されるような状況だとも思うのです。しかも、そんな大通りの目立つようなところにある訳でもありません。国立美術館はあるけれども、そんなもの、美術をやっている人間と、「わざわざ」足を運ぶ人しか知らないような所で...。その証拠と言ってはなんですが、何度タクシーの運ちゃんに「ナショナルギャラリーなんて知らないよ」と言われたことか...。日本でだって、何か特別なところと考えている人が多いような気がして、「○○がやってきた!」という時ぐらいしか賑わいを見せない美術館と、その周辺の風景に寂しくなることが多いのに、ここではそれ以上です。

 というところで、観光客(これは外国人、住んでいる人問わず)は結局、タイの美術と言えば、観光名所のお寺と、ショッピングセンターの中に店ぐらいしか知らないのでは?と思えてくるのです。だから、逆に言いたいのです。そんなところだからこそ、贋作や、ステレオタイプのタイらしさではなく、タイに住む、人々それぞれのらしさ。を出して欲しいものだと。あ、クリムトの絵だ。とか、タイの仏画だ。とか、写真一枚で2000バーツやって、安!ていうノリで、客を集めるんじゃなくてね。「タイに来たら、こんな絵描いてる人に出会ったよ。んで気に入ったから買った」っていうような光景に出会ってみたいなぁ。と思うのです。

 まぁ、これは供給者の店側の問題であると同時に、結局そういう商品を求めてしまう消費者。つまり、歴史的な評価や、写真に似ているってだけで喜ぶ。といった、客側の美意識の問題も多分に含まれているとは思うので、難しい問題ではありますがね〜(・ー・)/

 バンコクに数多くある日本料理屋。安いところはそんなでも無いんですが、価格帯が上がるにしたがって、従業員の制服も変わってきます。何に変わるかというと、着物、和服系に変わるのです。

 店先に和服を着たタイ人のおねぇちゃんが立ってて、呼び込みしてたりする。一見いかにも日本然としていて良いじゃないの。と言いたいところなんですが、日本人の僕の目から見るに、タイ人のおねぇちゃんの着ている和服ってものが、恐ろしく似合っていない...。いや、日本人の多くが言っているから、僕のみならず、割と多数派の意見なのかもしれません。

 そんなこんなで、今日、晩御飯を食べているときに同居人の友達と、何故和服が似合っていないのか。という事を議題に持ち出し(何かこう言っちゃうと大げさね)あれやこれやと言っておりました。

 結局、僕の持論としては、まず「色」一般的に色が日本人の平均よりも黒いタイ人が、日本人と同じ色の和服を着ることは、肌の色と和服の色との調和がとりにくい。つまり、桜色の物なんかは、ちょっと色の黒い人が着ると冴えないコントラストに見えるのです。次に、顔の形。輪郭線とか鼻の形の平均が、日本人の平均的な形とちょっと違うんですよね。顔はもう少し丸みのある人が多く、鼻の幅も若干広いような気がする。よく、日本人はどこから来たのか。って内容のテレビ番組で縄文人と、弥生人ってのが混じって現在の日本人の顔の形が出来上がった。っていうのありますよね。それでいうと、タイ人の一般的な顔立ちは縄文人の顔立ちに近いように思うのです。日本人は南方系のモンゴロイドと北方系のモンゴロイドが混じって出来上がった。それで、大陸文化の影響なんかは受けつつも「和服」というもの自体は一般的な日本人に適合するように作られてきたと思うのです。襟の切り込みしかり、色しかり。まぁ、異国の地の人が、自分の国の伝統衣装を着ていることに対して、何か似合ってるのかな?ほんまに。ってちょっと先入観で物を見ている部分もあるかも知れませんが。

 文化の流入ってのは難しい話で、文化論みたいなものを詳しくやった事がある訳ではないので、詳しいことは分かりませんが、ある地域でその地域に沿った文化が形成されてきた。それが、なんらかの機会に他の地域に入っていくわけですよね。入ってこられた文化圏の方は、とりあえずそれを受け入れてみるけれども、その流入してきた文化が、本当にその流入してきた地域に適合しているか。という事はその時点でははっきり分からない部分もある。時間をかけて、その文化に馴染むように変化していくこともあれば、結局排除されることもあるでしょう。

 和服が流入してきた、日本の文化の一つとして、今どんな位置にあるのかは、はっきりわかりません。が、いや、しかし、これは何というか、ビジネスチャンスかもしれませんよ。着物業界さん!和服業界さん!日本料理屋といい、日本の曲といい、日本の漫画といい、食玩といい、キャラクターグッズといい。日本の文化は結構タイですんなり受け入れられてます。タイ人にしっくりくる着物、浴衣なんかを作れば結構売れるんではないかって思ったり。少なくとも、漫画はその辺の兄ちゃんも読んでるし、和食のレストランは大繁盛。けど、着物や浴衣を着て歩いてるタイ人ってのを、バンコクの渋谷?サイアムでも見たことが無いのですよ。これは、まだ店が無いってのもあるかも知れませんが、タイ人としても、何か和食レストランの従業員のおねぇちゃんの和服の着こなしになんか違和感を覚えてるからではないでしょうか。ぜひそこの壁を崩してみてほしいもんです。或いは崩したいかなぁ。と思った、本日10月3日でした。\(・ー・)/もっすごい行ける気すんねんけどなぁ...。

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