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周南市 東郭の世界
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碑文】                                  


     讀書破萬巻

   下筆如有神    杜甫

          
 

【日訳】

      書を読みて万巻(ばんがん)を破り

    筆を下(おろ)せば神(しん)有るが如し
 

【意味】

    書物は万巻を読破し、

     筆を下して詩文をつくるときは神の助けがあるかのようでした。

※賦では揚雄(漢代詩人)以上で詩では曹植(魏の詩人)の親類ではないかと

 思うほどでした。と、自信があることを述べています。

【解説】

 杜甫の詩「奉贈韋左丞丈二十二韻」44句のなかの2句です。

 玄宗皇帝は、国中から人材を集めようと制挙という試験を実施します。

 杜甫も勇躍この制挙に挑みます。

 試験は、天宝六載(747年)に実施されましたが、誰も合格しません。

 宰相の李林甫が自分の権力維持の為、知識人を合格させることに反対し「野に賢人なし」と

 皇帝に報告したからでした。

 杜甫は、かなり失望しましたが、半年経過して親戚の韋済が尚書左丞になって長安に赴任

 して来たのです。杜甫は、早速、奉贈韋左丞丈二十二韻」を献じて就活を願い出ます。

 韋済は、官吏の任用権限はあったのですが、宰相の李林甫が、「野に賢人なし」としたもの

 を覆すことは出来なかったそうです。この為、洛陽に帰って行ったそうです。

 杜甫の詩人としての才は幼少からありましたが、当時の唐は、安碌山の乱などの政治が

 不安定な時期です。春望「国破れて山河あり・・・」などは、憂国の詩人杜甫の心境が

 出ていると思います。

参考

奉贈韋左丞丈二十二韻  杜甫


紈袴不餓死,儒冠多誤身。丈人試靜聽,賤子請具陳。

甫昔少年日,早充觀國賓。讀書破萬卷,下筆如有神
賦料揚雄敵,詩看子建親。李邕求識面,王翰願卜鄰。
自謂頗挺出,立登要路津。致君堯舜上,再使風俗淳。
此意竟蕭條,行歌非隱淪。騎驢三十載,旅食京華春。
朝扣富兒門,暮隨肥馬塵。殘杯與冷炙,到處潛悲辛。
主上頃見征,欻然欲求伸。青冥卻垂翅,蹭蹬無縱鱗。
甚愧丈人厚,甚知丈人真。每於百僚上,猥誦佳句新。
竊效貢公喜,難甘原憲貧。焉能心怏怏,只是走踆踆。
今欲東入海,即將西去秦。尚憐終南山,回首清渭濱。
常擬報一飯,況懷辭大臣。白鷗沒浩蕩,萬里誰能馴。


春望  杜甫

国 破 山 河 在 

城 春 草 木 深 
感 時 花 濺 涙 
恨 別 鳥 驚 心 
烽 火 連 三 月 
家 書 抵 万 金 
白 頭 掻 更 短 
渾 欲 不 勝 簪 

 


【作者紹介】

杜 甫(と ほ、簡体字杜 甫ピン音: DùFǔ712年(先天元年) - 770年(大暦5年))は、中国盛唐の詩人。字は子美。号は少陵野老、別号は杜陵野老、または杜陵布衣。「杜少陵」「杜工部」とも呼ばれる。律詩の表現を大成させた。幼少の頃から詩文の才能があり、李白と並ぶ中国文学史上最高の詩人として、李白の「詩仙」に対して、「詩聖」と呼ばれている。また晩唐期の詩人・杜牧の「小杜」に対し「老杜」と呼ばれることもある。

 
詩の特徴
杜甫の詩の特徴として、社会の現状を直視したリアリズム的な視点が挙げられる。杜甫は当時の士大夫同様、仕官して理想の政治を行いたいという願望から、社会や政治の矛盾を積極的に詩歌の題材として取り上げ、同時代の親友である李白の詩とは対照的な詩風を生み出した。後世「詩史(詩による歴史)」と呼ばれるその叙述姿勢は、後の白居易の諷喩(風諭)詩などに受け継がれてゆく。
安史の乱前後、社会秩序が崩壊していくさまを体験した頃の詩は、政治の腐敗や戦乱の様子を悲痛な調子で詳細に綴った内容のものが多い。この頃の代表作として「春望」「三吏三別」「秦州雑詩」がある。
比較的穏やかな生活を過ごせた成都時代では、それまでの悲しみや絶望感に満ちた詩にかわって、自然に対する穏やかな思いを詠んだ詩が多く作られている。また諸葛亮を讃えた名作「蜀相」なども詠われている。
成都を去った以後の最晩年期の杜甫は、社会の動乱や病によって生じる自らの憂愁それ自体も、人間が生きている証であり、その生命力は詩を通して時代を超えて持続すると見なす境地に達した。詩にうたわれる悲哀も、それまでの自己の不遇あるいは国家や社会の矛盾から発せられた調子とは異なる、ある種の荘厳な趣を持つようになる。この時期の代表作としては「秋興八首」「詠懐古跡五首」「登高」「登岳陽楼」などがある。
 


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