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貫け!Go upward!! 今年も名古屋の風を起こそう!

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昨夜のG大阪戦は、風間グランパスにとって反撃の狼煙を上げる試合になるはずでした。しかし、結果はご存じの通り…。この結果を受けて、昨夜と今朝にかけて、監督の進退問題に関する記事がいくつか出てきました。中には「解任」という見出しもありましたが、今回はこの2つの記事に注目しました。



昨夜の小西社長のコメントはそれぞれ、「中長期で強い基盤をつくることに変わりはない」、「根っこの強いチームになってもらう。風間(監督)にも、大森(スポーツダイレクター)にも全うしてもらいたい。ちょっとのことでブレることはない」というものでした。

風間監督の続投を支持する意見としてよく出てくる「中長期的」という言葉。もちろん、中長期的なチーム強化は非常に重要です。

しかし、風間体制になって3年目。シーズン前に「ACL出場権獲得」を明言した2019年シーズンは、序盤は好調でしたが、5月後半から例によって負のスパイラルに陥り、9戦勝ちなし。ACL出場権を得られる3位との勝ち点差は11と、目標達成にはかなり厳しい状況になっています(天皇杯については書くまでもないでしょう…)。

もはや「中長期的なチーム強化」だけを理由に、全面的に監督を支持できない状況になっています。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「そんなに中長期的なチーム強化が大事なら、せめてここまでの2年半を評価してみようじゃないか」です。

①成績
1年目 J2:3位(プレーオフ優勝でJ1昇格)
    天皇杯:ラウンド16敗退
2年目 J1:15位(最終節でギリギリ残留)
    ルヴァン杯:GL敗退
    天皇杯:3回戦敗退
3年目 J1:10位(20節終了時点)
    ルヴァン杯:準々決勝進出(9/4、8)
    天皇杯:初戦敗退

1、2年目はギリギリで最低限の結果を残しています。「優」「良」「可」「不可」なら、「可」といったところでしょうか。

3年目はシーズン途中ですが、前述の通り、ACL出場権獲得を明言している以上、それを評価の基準とするべきで、現状では達成は困難な状況です。ちなみに、昨年の3位ライン(勝ち点56)に到達するには、名古屋(現在26点)は残り14試合で10勝4敗、9勝3分1敗の成績を挙げる必要があります。

下を見ると、自動降格の17位とは勝ち点差9、プレーオフ行きの16位とは勝ち点差8。今のチームの調子から考えると、早い段階での降格回避が現実的な目標でしょう。

成績については、シーズン途中ではありますが、現時点の評価は「不可」と言えます。約30億円の人件費を考慮しても、ここはシビアに評価せざるを得ません。

②育成
風間グランパスが始まって3年目で、どれだけの若手選手が育ったのか。若手選手の定義にもよりますが、今回は「風間監督就任の2017年で24歳以下の選手」かつ「J1で通算10試合以上出場した選手」としました。

そうすると、主力クラスは和泉(25歳)と宮原(23歳)の二人。この二人は風間監督が育てたと自信を持って言えます。ただ、生え抜きの主力が和泉一人というのは、寂しいですね。しかも、生え抜きといっても大卒選手なので、ある程度完成された状態でチームに加わっていますし…。

17年の強化指定選手だった秋山(24歳)、18年の強化指定選手だった相馬(22歳)は、強化指定選手だった時以上の活躍を見せられていいません。特に前者は、ベンチ入りもままならない状況です。

17年にJ2でブレイクした青木は、その後は怪我に泣かされています。ただ、J1ではいまだ無得点。期待されていたほど、伸びていないと言わざるを得ません。

ユース出身者だと、18年前半戦で高校生ながらスタメンに大抜擢された菅原は、後半戦以降は出場機会が激減しますが、今夏にオランダのAZへ期限付移籍。彼を風間監督が育てたのかどうかというのは賛否両論ありそうですが、ここは育てたということにしておきましょうか。

昨夜のG大阪戦でJ1初先発ながら奮闘した藤井については、まだ1試合なので評価はこれからとなります。

ここに名前が出てきていない選手は、残念ながら評価に値しないということになります。

若手の育成については、良くて「可」でしょうか。

③補強への影響力
補強を取り仕切っているのは大森SDですが、「風間監督の下でサッカーをしたい」という選手は多いと言えます。そうでなければ、太田、米本、吉田、丸山、中谷、前田といった実力者が次々と名古屋には来ることはなかったでしょう。

彼らはこれからの名古屋を背負って立つ存在と言え、中長期的なチーム強化を語るうえでは、評価は「優」と言っても過言ではありません。

④番外編:観客動員数への影響力
チーム強化とは違いますが、風間監督支持派がよく言われるこの面についても評価してみましょう。でも、チーム強化という視点ではないので、番外編だと思って読み流してください。

17年から増加の一途をたどる観客動員数。昨年のホームゲーム入場者数は444,243人と過去最高、今年もリーグ戦平均入場者数が28,520人と好調です。

評価しますとは書きましたが、実はこれが難しいところで、風間監督の影響力がどれだけあるのかは客観的に評価できません。影響力はあるでしょうが、最大の功績者は社長をはじめとしたクラブスタッフです。「監督のサッカーが好きだから」というのはJリーグの観戦者調査にも項目がないので、観客動員数の増加にどれだけ寄与したかはわかりません。

一つ言えるとしたら、「影響力はある」ということだけです。

まとめ
できるだけ客観的に評価してみましたが、まとめると、以下のようになります。総合的には「可」でしょうか。

・成績で言えば、目標達成は困難。コストにも見合っていない。
・若手は期待されたほど育っているとは言えない。
・補強面の影響力は大きく、選手を惹きつける不思議な「力」がある。

中長期的なチーム強化を理由に監督を続投させるなら、強化の状況を定期的に評価しないとフェアではないと思いますし、それをしないのであれば、チームは本当に意味で強くなれないでしょう。

評価をするにも、「今の苦境を乗り越えればさらに強くなれる」みたいな意見は主観でしかなく、続投を支持する意見としては弱いと言わざるを得ません。多くの人を納得させるには、客観的な評価をするしかありません。

今回の記事がどれだけの人を納得させられるかはわかりませんが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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