注文の多い料理店りたぁんず

再復活でございます、とりあえず肩の力を抜いて・・・ボチボチと

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 長々とお付き合い頂いた「ヒッチコック祭」ですが
いよいよ最後の作品となりました
ラストを飾るのは誰もが知っている、サイコ・サスペンスの金字塔
映画史上もっとも有名な殺人シーンが強いインパクトを与えた『サイコ』です
 
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     サイコ
      PSYCHO
       (1960)
 
 公開が待たれる”A・ホプキンス”の
ヒッチコック』では、この作品の
製作過程にまつわる舞台裏の様子が
描かれるようですね
 数多くの研究本や関連書物も
刊行され、ファンに愛された作品ですので
今更、重箱の隅を突くような真似は
己の稚拙さを露呈するようで… 焦!
 しかし、ヒッチコックを語る上では
ハズせない一本なのは確かですもんね〜
 
 不動産会社に勤めるマリオンは恋人のサムとの逢瀬を重ねるが将来に不安を抱いていた
ある日、彼女は仕事で預かった大金を出来心から横領、誰にも告げず車で逃走する
 土砂降りの雨の中、疲れ切ったマリオンは郊外にポツンと佇む一軒のモーテルへと
たどり着つく、ノーマンと言う青年と母親が営む小さなモーテルでひと時の安らぎを得た
マリオンがシャワーを浴びていると、突然侵入してきた影が襲いかかり
彼女めがけて幾度もナイフを突き立て殺害してしまう 
 数日後、マリオンの姉のライラとサム、さらには私立探偵のアーボガストが
行方不明のマリオンの痕跡を追ってモーテルを訪れる・・・
 
 都会の街並みの俯瞰からカメラが寄って建物の窓の中にまで入ってしまう
斬新なショットからも物語は始まります
 現在ではありがちなカメラワークですが、当時としては斬新で
監督の大ファンであるブライアン・デ・パルマも自作『スカーフェイス』の中で
見事にこの手法をパクっちゃってますもんね〜
イメージ 2
 
 恋人とのわずかな時間、愛を確かめ合う二人
主演の”ジャネット・リー”のセクシーショット
49年の『若草物語』などで人気の女優さん
当時、ブラジャー姿は大胆過ぎかも?と
かなり物議を呼んだとメイキングで本人が
インタビューで答えています
 J・リーと言えば、トニー・カーティスと結婚
二人の間に生まれた娘が、あの
ジェイミー・リー・カーティス”なのであります
 
 この冒頭で日付と時間を示すテロップが挿入されるので
観客は時間軸が重要なカギになるのだと、印象を持ってしまいます
 昼休みから戻ったマリオンは職場で顧客の成金オヤジが札束をチラつかせながら
言い寄って来られたりして凹んじゃうんですよね・・・ 
 彼女が職場に戻って来る場面で窓の外にあのお方の姿を確認出来ますし
職場の同僚の事務員さんは、なんとヒッチコックの娘さんです
 
イメージ 11 本当は銀行に預けるはずだった
4万ドルの大金を出来心でバックに入れた
マリオンは、そのまま首長で出掛けた
彼氏のもとへと車を走らせてしまいます
 
 途中、車内で休んでいるところを
警官に怪しまれ職務質問を受けたり
車を買い換えようと中古車屋に寄った時も
その警官に付きまとわれたり・・・と
観客は彼女が犯した犯罪が露見するのでは?
とハラハラさせられるのですよねぇ〜 
 このオープニングこそが監督の仕掛けた最初の罠ミスリード(ミスディレクション)
映画を見ている誰しもが、彼女の犯罪を描くクライムサスペンスだと思いこんで
物語に見入ってしまうのです
 
 降り出した雨が激しさを増し、疲れ切った彼女が一夜の宿に選んだのが
街道沿いにある一軒の古びた小さなモーテル
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 応対に出たのは優しそうな好青年の経営者
ノーマン・ベイツだった
 当時、『緑の館』で”O・ヘップバーン”と
共演し青春スターとして絶大な人気の
アンソニー・パーキンス”が演じてます
 余談ですが…おいらのお袋は、彼と
ジョージ・チャキリスのファンだったそうです
 
 暖かく彼女をもてなすノーマンですが
離れの母屋に暮らす彼の母親は
見知らぬ若い女の訪問を快くは感じてない様子
 食事をしながら身の上話を続ける二人、人気の2大スターの共演ですから
当時の観客は、二人がこれからどのような関係になるか?興味深々って感じだったかな?
 
 しか〜し!部屋でくつろぐマリオンの姿を隣室から覗き見する視線
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 好青年に思われたノーマンの
隠された嗜好が明かされ、ジワリと
ただならぬ気配が漂い始めます
 
 落ち着き、自分の行動に怯えたマリオンは
盗んだ金を返そうと思いなおしながら
シャワーを浴びようとします
 この場面で書いた手紙を破ってトイレに
流す場面があるのですが
トイレを映したのは、それまでの映画史上でこの作品が初めてなのだそうですよ
 そして・・・ついにあの場面が!
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 長年、ヒッチコックとコンビを組んで来た”バーナード・ハーマン”の手による
弦楽器が奏でる神経を逆なでするような印象深い旋律が、ypり衝撃度を高めてます
 たった1分にも満たないシーンがこれほどまで有名になるとは
いかに完成度の高いものであるかの証明ですよね
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 物音に気付いたノーマンが入ると
そこには目を覆うような惨状が・・・
あわててマリオンの死体と荷物を隠します
その後の母屋での会話で、どうやら
犯人は彼の母親ベイツ夫人であることが
明かされますが、突然に主人公が殺され
見ている方は予想に反した展開にオロオロ
 4万ドルの横領事件が本題ではないと
ようやく知らされ、映画の核心へと進みます
 
 ちょっと話題を変えて・・・
あまりにも有名過ぎるこの作品、映画会社が続編製作を考えないはずもなく
イメージ 17 23年の時を経て『サイコ2
さらに86年に『サイコ3/怨霊の囁き』が
A・パーキンスの主演で製作されています
 精神病院に収監されていたノーマンが
社会復帰を果たし、普通の暮らしを送ろうと
地元に戻って来ますが、再び狂気へと
堕ちてゆく様を描いた『サイコ2』は
個人的に面白かったです、ラストで実の母が現れるのですが・・・
彼女と食卓を囲む最中、背後からショベルで一撃!撲殺し遺体を部屋へと移す
そのエンディングが新たな始まりを予感させ身の毛がよだっちゃいましたよ〜
 98年には”ガス・ヴァン・サント”監督がリメイク、オリジナルと全く同じカット割りという
画期的な手法に挑戦しましたが…微妙な違和感を拭えずコケちゃいましたね
(主演の”ヴィンス・ヴォーン”がいかにも異常者っぽく魅力に乏しいと酷評で 苦笑)
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 上記の正統派(?)以外にも
後世の様々な映画の中でオマージュやら
インスパイアされたりパクられたりしちゃいます
 もちろん、中にはタイトルだけの駄作や
パロディー化しちゃったりと・・・粗悪乱造も
メル・ブルックス”監督のお下劣パロディー
 デ・パルマ監督も想像力豊かに
レイジング・ケイン』って作品を
世に送り出したりしちゃいますが
どれも足元には及びませんぜ
 
 さて、本題へ・・・イメージ 3
 
 音信の途絶えたマリオンの身を案じ
姉のライラが恋人のサムを訪ねて来ます
しかし、サムにも心当たりはありません
時を同じくして、彼のところへ
今度は4万ドルの行方を追って
探偵のアーボガストがあらわれるのですイメージ 4
 
 
 
 姉のライラを演じる”ヴェラ・マイルズ
サイコ2』でも同じ役だったり・・・ 汗!
恋人だったサムを精悍な二枚目俳優
ジョン・ギャヴィン”が演じています
 
 きっとあの成金オヤジに雇われたのでしょう、腕利きの私立探偵アーボガストを
マーティン・バルサム” 57年公開の『十二人の怒れる男』で注目され
以来、名脇役として90年代初頭まで活躍された息の長い俳優さんですね
 
 3人はマリオンの足取りを追って、ついにベイツ・モーテルが怪しいと睨むのです
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独自の強引な捜査でモーテルに辿りついた
アーボガストですが、忍び込んだベイツ家で
不意をつかれ敢え無く命を落とす羽目に・・・
 
 このシーンも、こだわりの詰まった場面
観客を恐怖に陥れる、巧みなカメラワークは
頭上から見せる事で、犯人を明確にせずに
凶行の一部始終を描いてみせます
 
 
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 やがてライラとサムもモーテルを訪れ
ノーマンに迫ります
 
 サムがノーマンを足止めしている隙に
母屋が怪しいと睨んだライラは
ソッと忍び込んで屋内を捜索するのです
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 二階の一室には明らかに母親が暮らしていた
気配が残っている
 しかし、近隣の住人たちは彼の母は
すでに亡くなっていたと語っていたはずなのに…
 
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 その時、階下で物音が聞こえる
力ずくでサムを倒しノーマンが戻って来たのだ
慌てて地下へ身を隠すライラは
地下室の奥に隠し部屋を見つける
 そこで彼女が目にしたのは
椅子に座る朽ち果てた母親の躯だった
驚き悲鳴を上げるライラ
 その声を聞きつけ戸口に立った
ノーマンの姿はあまりにも異様なものだった
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 きっと子供の頃にTV放送を見たのかな?
揺れる裸電球の明かりに照らされた
ノーマンの母親の姿だけを鮮明に記憶してて
今も時々、悪夢の中にあのイメージが
現れるくらいにトラウマになってますよ 
 
 この衝撃的なノーマンの登場場面
これと同じシーンって”D・アルジェント”監督の
サスペリア』のクライマックスでコピってます
  絶体絶命のライラですが、追ってきたサムによってノーマンは取り押さえられ
彼の犯行はついに明るみに出る事になるのです
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 事件の現場となったベイツ家の母屋
このセットは今もスタジオの中に建ち続け
観光の名所となっているとか・・・?
 
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 捕らわれたノーマンの心理分析が
語られますが、動機すらないサイコ殺人が
映画の題材となる最初の作品ですね〜
 
 物語はモーテル近くの沼から
 マリオンの車が引き上げられるシーンを映して幕を閉じるのです
ジワジワと姿を見せる沈められた車がなんとも不気味に感じられるラストでした
 
 現在、手にできるソフトでは本編以外に1時間程の充実した「メイキング」が
収録されていますので一度、本編を鑑賞した後で見るともう一度観直したくなっちゃいますよ
 
 今回はオマケは通常の作品予告編に加えて
ヒッチコック自らが舞台となったベイツ家を案内するバージョンも貼っておきますね
          Psycho Trailer
 
          Psycho Trailer (1960)
 監督のユーモラスな語り口が作品とのギャップを感じ面白いですね
 
 今、我が家にある作品の紹介は以上ですが
またヒッチコック作品を手にする機会があれば、その都度レビューしますね。

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この映画のDVD持っています。何回観ても全く飽きません。
永遠の名作ですね。

2013/2/4(月) 午後 9:33 [ ginga ]

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最後はやはりこれで締まりますよね。
何度もリメイクやら続編やら作られても、偉大なこの作品には到底及ばず(>_<)
この作品の印象が強すぎたがために、結局ノーマン・ベイツから抜けることが出来なかったアンソニー・パーキンスが気の毒な気もしました。

2013/2/4(月) 午後 10:56 木蓮

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gingaさん、これはコレクションに値する作品ですね♪
付録の「メイキング」だけでも楽しめちゃうので
再チェックに役立ちますよねぇ〜。

2013/2/4(月) 午後 11:28 しげさん

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木蓮さん、大当たりした作品の役柄が後に
その俳優さんの印象を左右しちゃう…のって
善し悪しですよねぇ〜 苦笑
結局A・パーキンスの晩年は「サイコ俳優」のレッテル
貼られちゃいましたからね。

2013/2/4(月) 午後 11:32 しげさん

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私はメイキングを観ていないのですが、いまでもありありとストーリーがよみがえります。最高に素晴らしい映画ですね(^^)

2013/2/5(火) 午前 9:54 [ ginga ]

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gingaさん、「メイキング」には主演した
”ジャネット・リー”や製作に携わった当時のスタッフの
インタビューなど、現場の苦労が分る面白いモノです
お手持ちのDVDに収録されていると思うので
見ると一層、作品を楽しめますよ。

2013/2/5(火) 午前 10:23 しげさん


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