ここから本文です

書庫全体表示

この記事の内容は古い情報です。2017年現在は随分と互換性が変わっていますのでご注意ください。


アルカスイス・スタイルには、プレートが抱える相性問題があります。

基本的にスクリューノブ式だと起こりにくい問題ですが、レバー式に
変えた途端、その問題が表面化します。

実際、私が今まで使ってきたレバー式でも、この問題に悩まされました。

この相性問題とは、「アリガタ」と「アリ溝(アリミゾ)」の形状やサイズ
合わない事によってしっかりとプレートを固定出来ないという問題です。

アリガタとアリ溝とは、アリガタがプレートの取り付け部分、アリ溝が
クランプの取り付け部分です。図で描いた方が早いですね。こんな感じです。

イメージ 5
建築や金属加工の分野で、そのように呼ばれており、これらを組み合わせる
接合方式は、何と弥生時代の遺構に存在しているとのことで、昆虫のアリの
触角の形(角度)に由来するらしいです。 

さほど多くはありませんが、数種類のメーカーのプレートを集めて、
細かい部分まで計測してみる事にしました。

まずは代表選手「RRS」からです。
イメージ 1
次が「KIRK」。角度が45度になっていますが、実際は44.5度くらいでした。
イメージ 2
次に「SUNWAYFOTO」
イメージ 3
最後が激安「Desmond」
イメージ 4
数字で見ると1mm以内の誤差に留まっているので、さほど問題ないような
気がしてしまいますね。
しかし現実には、RRSに合わせると、SUNWAYFOTOなどはスカスカです。
合う合わない以前に、システムが違うのかな?と勘違いするほどです。

その原因を探るべく、この4種類をIllustratorで正確にトレースしてみましょう。

イメージ 6
おお!こう見ると数字以上に違いを感じますね。
だんだん問題が見えてきました。

ではこれまたIllustratorで作った仮想クランプに、各プレートを合わせてみましょう

イメージ 7
RRSに合わせて仮想クランプを作りました。match!なんて書きましたが
当たり前です。

ではこのクランプの幅を変えずに、ほぼ数値が同じKIRKを取り付けます。
イメージ 8
ほんの少しだけですが、隙間が出来てしまいました。
ただこの程度の誤差であれば、問題は起こりにくいでしょう。

さて、では明らかに形が違って見えたDesmond を充ててみましょう。
イメージ 9
これは誰の目にも明らかですね。そうこの問題の犯人は、アリガタの傾斜が
始まる高さの違いです。傾斜の始まりが1mm低い分、アリ溝の奥に潜り込んで
しまっているのです。同じように高さが低いSUNWAYFOTOも…
イメージ 10
ほぼ同じような結果となっています。

結局この問題を回避するには「レバー式のクランプを使わない」か、
プレートとクランプを同一メーカーに統一するしかありません。

ただRRS同士であっても固定出来ない(ゆるゆる)という最悪なケースも
私が買った個体で実際に直面しました。

操作が楽で、見た目も格好良いレバー式ですが、安定と安全を求めるなら
やはりスクリュー式にしておいた方が良いでしょう。


このブログのまとめブログ的な
そちらも読んで頂けたら嬉しいです。

主に安い機材を見つけた時と、撮影当日に場所や出没時間をTwitterで呟きます。
新しい機材を買ったときも嬉しくてつい呟きます。気になる方はこちらから
フォローをよろしくお願いします。

この記事に

  • 私はARCA互換プレートを持っていません(今の所……^^;fixのみ)が、スクリュー派です。

    なんとなく、三脚の脚でも同じ考えが当てはまるようで、ナットロックに拘ってます。ただ、マンフロットだけはレバー式使ってます。

    因みに、ご存知かと思いますが国内三脚メーカーのレバー仕様は、緩みやすくて好きではありません。レバー部分が緩むと重量級機材では脚が勝手に縮んで危険にも関わらず、工具がないと締められずで、屋外では致命的ですね(使う側のメンテ不足もあったわけですが、過去、レバー緩みのせいで撮影を途中で断念したことがあります。)

    ま、定期メンテも大事ですので、今はベルボンのレバー式も使ってます。適度に軽くて良い面もあって。

    ナットやスクリューを手で「締める」方が何かと安心ですよね。

    GXR&GRist

    2016/1/21(木) 午前 7:27

    返信する
  • 顔アイコン

    > GXR&GRistさん
    ロックナットの場合、緩んでしまうと部品交換ですので、メンテナンスできるレバー式の方が長持ちするかもしれませんね。
    ハスキーなんかでも古くなると共回りして面倒です。
    Gitzoも最近でこそ回しやすくなりましたが、3世代ほど前の型のロックナットの造りはレバーと比べて固定力が弱かったです。
    ただしアルカスイスのクランプのレバーに関しては設計に欠陥があるように思います。故障などは聞いた事がありませんが、構造を知ってしまうとなかなか怖いものがあります。
    スクリュー式が安心です。

    [ ハク ]

    2016/1/21(木) 午前 8:49

    返信する

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

開くトラックバック(0)

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事