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なでしこジャパンが、18日スウェーデンでの国際招待大会で、米国と対戦、1対4と完敗した。
そこには、世界王者としてのなでしこジャパンの姿は一欠けらもなかった。昨年の世界大会(W杯)で観せた強さは、一体何処に行ったのだろうかと、眼を疑わせる惨敗ぶりであった。
試合開始早々、米国に瞬く間に2点をゴールされる様は、丸で横綱に翻弄される幕下の感じであった。前半26分漸く米国の隙を突いて、宮間と永里の見事な連携プレーで一矢を報いたのが精一杯であった。
後はチャンスらしいチャンスもなく、終始米国チームのスピードとパワーには圧倒される試合展開で、観るべきものは何もなく、只ゴールキーパー海堀の堅守が唯一の救いであった。
事実米国の2人のFWモーガンのスピードとワンバックの力に圧倒され、幾度かゴールを狙われたことが、若し海堀の美技なくば容赦なくゴールされたことだろう。
スピードのある細かいパスワードで、敵陣に切り込み、ゴールを狙う我が国の特徴は、何一ついかされないばかりか、緩慢なパスが目立ち、ボールを相手選手に奪われることが多く、観ていて腹立たしい場面の連続であった。
昨年MVPに輝いた澤選手の復帰第一戦でもあったが矢張り3ヶ月以上実践から離れていたせいか、身体の動きも悪く、試合感が戻っておらず、彼女の不調が大きな原因だったような気がする。
澤選手は何と云ってもなでしこジャパンの主柱であり、彼女のプレーと覇気がチームに影響する。宮間主将が澤選手の代役的役割を果せるかどうかが、今後のなでしこジャパンの鍵となろう。
澤選手は残念ながら怪我で3ヶ月間の欠場を強いられたのだから、ご本人は悔しいだろうが、先発は無理ではなかろうか。
団体競技では如何なるスポーツでもチーム芯になる選手の存在が大きい。野球では何と云っても四番である。不動の四番がどっしり構えているチームは強い。
オリンピックまで後1ヶ月、チームの建て直しが出来るか、この儘の状態が続くようだと、メダルどころかベスト4に入れるかどうかも難しい。
外国勢に較べ、身体が小さくパワーの劣るなでしこジャパンの強味は細かいテクニックとスピードである。この二つが萎えたら最早お終いである。
佐々木監督も十分承知していることだろうし、澤選手に代わる選手を誰にするか、そして若手の起用をどうするか、チーム編成の難しいところである。
何れにしても18日のような試合をしていては、アメリカは勿論、ヨーロッパ、南米の強豪チームには歯が立たないと見る。
昨年の世界の覇者である。その名誉と誇りを傷つけることなく早急なチームの建て直しを図って貰いたい。全国民の願いである。なでしこジャパンの惨敗は二度と観たくない。
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