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ブルームバーグの記事
経済紙「ブルームバーグ」の代表的なコラムニスト、ウィリアム・ペセクが書いた 「右翼の日本は19世紀を追体験している」
Right-Wing Japan Relives 19th Century By William Pesek - Nov 12, 2012 http://www.bloomberg.com/news/2012-11-12/right-wing-rising-in-a-replay-of-the-19th-century-william-pesek.html 内容は、安倍、石原、橋下の三者に一種の拒絶反応を示している記事。他にも多くの類する記事がいろんなメディアに掲載されているが、どの記事もかなり否定的な見方が強い。以下がこの記事の簡単な要約である。 ●記事の要約 右翼の日本は19世紀を追体験している 戦前の日本のスローガンは「富国強兵」であった。このスローガンに行き着いた先は、敗戦という全面的な破壊であった。 次期首相になる可能性の高い安倍晋三のスローガンは「強い豊かな日本を作る」である。安倍や自民党がなにを意図しているかは知るよしもないが、日本の右傾化ははっきりしている。これは2期目に入ったオバマ政権のアジア政策にとてつもない影響を及ぼすだろう。 安倍は、石原と橋本とともに、いまの日本ではもっとも重要な政治家と見なされている。彼らはさまざまな機会に満ちたグローバルな世界に日本を開くのではなく、内にこもって内向する方向に日本を引っ張って行くことでは共通している。これは間違いなく誤った方向だ。 安倍、石原、橋下の3人は、日本の国家主義を鼓舞し、中国を含むアジアの他の周辺諸国と日本を分離したがっている。アメリカやイギリスが日本をアジアでもっとも重要な国と考えるような状況や、日本が停滞する先進国の象徴とは絶対に見なされることがない状況を彼らは作りたがっているのだ。この方向を多くの日本国民は支持している。日本は「失われた20年」で失ったプライドと影響力を取り戻したいのだ。 これは軍備を強化し、核武装を志向する方向だ。だがこれは、いま日本が直面している問題を解決する方向ではまったくない。 小泉政権が行った構造改革は道半ばで挫折した。その理由は明白だ。構造改革を引き継ぐために選ばれた安倍は、改革を打ち切り、反対に「美しい国、日本」をスローガンにしたのだ。安倍はこれを最後までやり抜くだけの腹はなかった。その証拠に、実際に腹が痛くなって総理を辞任した。 また石原は小さな図書館に収められるほどの女性蔑視、在留外国人蔑視、ゲイ蔑視発言を繰り返してきた時代錯誤的な人物だし、橋下も多くの公務員を首にし、朝鮮で日本軍が性の奴隷として若い女性を徴用したことを否認する人物だ。 たしかに日本は、もっと注目されてよいすばらしい特徴を持った国だ。世界最高水準の産業、非常に低い犯罪率、高い識字率、小さい貧富の格差、低開発諸国への寛大な援助、世界最高の平均寿命、そして世界平和への貢献である。 日本が現在の問題を解決する道は、このようなすばらしい価値を投げ捨てて、軍事大国に向かうあまりに非現実的な外交路線を追求することでは断じてないし、また、安倍のような人物を総理に選ぶことでもない。 たしかに中国は領土を拡張することに熱心で、日本のみならずあらゆる国々と問題を引き起こしている。 だが頭に入れておかなければならないことは、中国は現在の国際社会でまともな相手であるとは見なされていないことだ。こうした中国に、同じレベルの国家主義で対抗することはおろかである。 だれがこれからリーダーになるにせよ、次の政権は、過去の政権が解決できなかった多くの難問に向き合う責任がある。しかし、残念ながら安倍、石原、橋下の3人は、問題に現実的に向き合うことよりも、日本が強国であることを誇示することに一生懸命だ。これらの人物が理解していないことは、21世紀の世界で繁栄するために必要になるのは、19世紀の大昔の思想では断じてないということだ。 以上である。 |
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2012年11月17日
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