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中国が外貨準備分散の一環として米国債売却に動き始めた。 問題は、ドルを売って、どの通貨を買うのか。 外為市場では、中国外貨準備の7割ちかくが米ドル、2割程度がユーロと推測されている。 そこで、注目されているのが、金だ。 金は、ナショナリズムのしがらみから独立した存在ゆえ「無国籍通貨」といわれる。中国にとっては円を保有するより、心理的抵抗感が薄い。 しかも、金は「誰の債務でもない」、つまり発行体の信用リスクとも無縁である。発行体の利上げリスクが懸念される米国債の一部を金にシフトする通貨リスク分散には経済的合理性がある。 金市場では、「中国の公的金購入の可能性」が、ここ数年議論されてきた。 「状況証拠」が3つあるからだ。 一つは、中国の金生産量。ダントツの世界一で、2014年の金需給統計でも460トンと、二位のオーストラリア270トンに大きく差をつけている。この国内金生産量の一部が中国人民銀行に買い上げられていると推定される。460トンといえば、円換算で2兆円を超える額である。 二つ目は、IMF加盟国の公的金保有高報告ルール。各国はIMFに外貨準備として保有する金の量を報告している。中国の「自己申告」は1054トン。この20年の推移を見ると、増加基調にある。それでも、米国の8133トン、ドイツ3384トン、イタリア2451トン、フランス2435トンに比し、はるかに少ない。外貨準備における金の割合も、中国は僅か1.1%。米独伊仏は、ぞれぞれ、73.6%、67.9%、67.0%、64.9%である。(ちなみに、米国債保有第1位日本の金保有量は765トンで世界9位。外貨準備の中の金のシェアも2.4%である。)筆者の推定だが、中国は「隠れ外準」ともいえる別勘定で金を保有している可能性がある。 三つ目は、香港経由で中国本土に輸出される金の量が、ここ数年急増していること。2012年557トン、2013年1158トン、2014年813トン。ただし、このなかには、金を利用した裁定取引に使われた量も含まれることを付記しておく。 なお、中国人民銀行が欧米金市場で直接金の買い付けに乗り出せば、たちまち金価格は急騰してしまう。そこで、代替策として実施されているのが、大手商業銀行への金業務解禁だ。国民の金現物保有を促進することで、中国国境内に金を備蓄するという発想である。中国人民銀行にとっても、国内の過剰流動性が不動産で保有されると、投機的売買でバブルの引き金になりやすいが、現物金で長期保有されれば、民族的金選好度が高い国ゆえ、過剰流動性の暴走を鎮める効果が期待できる。 金解禁により主要銀行は「貴金属部」を持ち、有力な新商品として積極的な販売促進を行っている。例えば、最大手の中国工商銀行は、金だけを扱う支店を主要都市に開設しているほど。同行の貴金属サイトは、世界でもトップクラスの規模だ。そもそも、同銀行は、17世紀に上海で「金銀貨幣両替商」として創業した歴史がある。 なお、我が国は、世界第2位の外貨準備を持ち、米国債保有は世界一になったが、公的金保有はこの45年間ほとんど増やしていない。唯一の例外が1986年、天皇在位60年記念金貨大量発行の際の財務省(当時の大蔵省)による金地金大量購入であった。 しかし、これは日銀の外貨準備としての金購入ではなく、財務省の資産勘定で処理されている。 そもそも、金を買うということは、米ドルへの不信任投票ともいえるので、外交的配慮が働いているのかもしれない。 とはいえ、金廃貨を主張してきた米国がダントツの世界一の公的金を保有し、しかも外貨準備の7割以上が金。一方、その米国の借金証文ともいえる国債の4割を日中が引き受けている事実は考えさせられる。 近年、中国以外の新興国であるインド、韓国、トルコ、ブラジル、タイ、カザフスタンなども相次いでIMFへの公的金保有申告量を増やしている。ドル一極支配に対するAIIB(アジアインフラ投資銀行)への参加国増加とも符合する現象であろう。 彼岸の中日です。 お墓参りには行きましたか? さて、彼岸だというのに、物欲に満ちた話をしたいと思います。 日本は世界一の債権国だと言われます。2014年末現在で、日本の保有する対外純資産は366兆円で、二位の中国の214兆円を大きく上回っているのです。 GDPでは中国に世界二位の座を奪われた日本も、対外純資産額は世界一なのです。 その一方で、米国の対外純資産はどれくらいあるかと言えば... なんとマイナス834兆円。つまり、対外純債務が834兆円もあるということなのです。 なのに、何故米国は、あれほど態度が大きいのでしょうか? もとい...何故そんな借金大国の米国の国債が日本の国債よりも格付けが高いのでしょうか? どう考えてもおかしい! いずれにしても、少し驚いて頂いたついでに、もう一つ驚くべき事実をお伝えします。 というのは、世界各国の中央銀行がどれだけの金を保有しているかというデータです。 日本は世界一の債権国でありながら、金の保有量は世界8位にしかすぎないのです。 グラフをご覧ください。 世界一金を保有(中央銀行の保有)しているのは米国で、8133トンであるのに対し、日本は、その1/10にも及ばない765トンでしかないのです。 ドイツやフランスやイタリアは、日本より遥かに金の保有量が多く、そしてカッコ書きで示した外貨準備に占める金の割合も、非常に大きいのが特徴と言っていいでしょう。 外貨準備のうち、ドイツは68%を、イタリアは64%を、そして、フランスは60%を金で保有しているのです。 では、日本はと言うと... 僅かに2%に過ぎないのです。 外貨準備というのはいざという時の蓄えみたいなものですが、日本は、その殆どを米国債という形で保有しているのです。 しかし、米ドルの価値は、長い目で見ると、戦後一貫して低下してきていると言っていいでしょう。だとすれば、今後も下がる確率の方が遥かに高いと思われる訳ですが...そうなると日本政府が保有する万が一のための蓄えが、時間の経過とともに毀損することが懸念されるのです。 日本は、金の保有をもっと増やすべきではないのでしょうか? どう思います、そこの貴方? それでは、金を多く保有しているドイツなどは安泰なのか? 皆さんに、もう一つ驚くべき事実をお伝えしたいと思います。 というのは、日本もドイツも、その保有する金の殆どを自国で保管している訳ではないということなのです。 では、どこで保管されているのかと言えば... それが秘密なのだと言うのです。 第061回国会 大蔵委員会 第5号 昭和四十四年二月二十六日(水曜日) ○阿部(助)委員 それはあるといえばあるのだが、輸出、輸入のあれが均衡しておれば、それほどその問題は関係ないわけでしょう。必ずしもそれは関係がないと私は思うのですが、きょうは時間がないから議論はやめて、問題が多いのでお伺いするだけにしたいと思います。 日本の外貨の保有の状況とその運用の状況をちょっとお伺いをしたいのです。どうも発表されないのは、一つは金の所在、外国銀行への預金のあり方等であります。特に金は三億五千万ドル前後と、こういわれております。これは発表しております。しかし、これはどこに保管をしておるのですか。 ○村井政府委員 これは実は国際的に金の保管場所は公表しないということになっておりますので、せっかくの御質問ではございますが、ひとつこの際は御容赦をお願いしたいと思います。 ○阿部(助)委員 まあ秘密であるというならばあえてお伺いしませんけれども、どうもいままでいろんな問題を見ておりますと、国民のほうに向かっては秘密だということで発表されない。しかし、アメリカのほうに向かってはみんなしり抜けになっておる。いろんな新聞等でも、日本の金がアリメカにあるのだとか、いろいろなことをいわれて、貿易関係でも私はそういう感じがするのでありますが、日本の国民にはさっぱりわからないときに、スクランブルが行なわれておったり、いろいろなことが行なわれておる。向こうのほうに向けてはみんな筒抜けでわかっておるけれども、国内のほうにはわからない、国民に対しては伏せておくというようなことが多いのではないかという感じがするので、お伺いしたわけであります。あえて無理に私、聞こうとは思わぬけれども、しかし、これは国民の財産でありますから、国民にないしょで外国のほうへはあけっぱなしだというようなことは、私は何か承知ができないのです。 国の最高機関である国会で、国民の代表である国会議員が質問しているのに、秘密だから言えないのだ、と。 本当にどこで保管しているのでしょうか? 実は、日本政府が外貨準備として保有している金は、ケンタッキー州フォートノックスにあるNY連銀の地下金庫に保管されていると言うのです。 でも、それが事実だとして、何故それを隠す必要があるのでしょうか? 預かっているNY連銀が、それがどこの国の金であるかを勝手に公表すべきでないというのは分かるとしても、預けている人(国)がそれを他人に喋ってはいけないなんて、意味が分かりません。 いずれにしても、そうなるとNY連銀に預けてある金はちゃんと保管されているかが心配になるのですが... それを巡って、いろんな噂が飛び交っているのです。 つまり、金はもうないなんて。 事の真偽を確かめる術はありませんが... ひょっとしたら、NY連銀の地下金庫にある筈の金は存在せず、そして、日本政府が保有する米国債も、いつまで経っても実質的には償還されないなんて暗黙の約束がなされているのではないでしょうか? 以上
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