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第7回目は定植後の生育について。
今までの促成栽培用品種の育種はあくまで内需中心型、
つまり、東京を中心に半径千キロの育種です(東京=鹿児島・札幌の円内)。
この発想の育種はもう時代遅れ。景気の浮沈に関わらずますます単価は低迷していくでしょう。
たとえ頑張って、品種特許切れ前にポスト「とちおとめ」「さがほのか」の新品種を育種し、
目先を変えたところで、大海の小波程度の経済効果しか出て来ないでしょう。
内需の停滞を脱するためには、経済成長の著しいアジアの新規需要を取り込む必要があります。
シンガポールを中心に半径五千キロの育種が必要です(シンガポール=東京・ドバイの円内)。
新しい分野には指針はないので、ブリーダーが独自に新品種のイメージを膨らませるしかない。
ところで、「てなもんや三度笠」「必殺仕事人」「京都殺人案内」などで
大ブレークした藤田まことさんが、まだ無名で駆け出しの頃に、
公開の喜劇番組の前座で、亜細亜製薬のドリンク剤ベルベのCMをやっていました。
今から50年前の1960年の頃である。戦後の貧しさから豊かさへ日本が舵をきり出した頃である。
ストローでチューと軽く吸い込むと、太鼓の音に合わせて「あー、効いてきた」と一言。
頼りなさの中にも初々しくて陽気な彼の仕草に、演芸会場の観客が思わず爆笑しました。
言葉数が少なく、渋くて後姿のよく似合う、後年の藤田まことさんのイメージとは大違い。
イチゴの消費が国民の間で爆発的に浸透するのは、幸福と平和の感覚が世の中にみなぎりはじめ、
個々が一生懸命に頑張ったら、もっと幸福で平和になるとの淡い期待を募らせる時代でしょう。
ベルベのCM役の頃の藤田まことさんです。中村主水や音川音二郎役の頃ではない。
定植後およそ一ヶ月目の、頑丈そうで若々しい草姿を眺めているうちに、
微かな手応えを感じるとともに、ふと亜細亜製薬のベルベのCMが浮かんできて、
「あー、効いてきた」と思わず叫びたくなりました。
シンガポールを中心に半径五千キロのアジアで活躍できる、
促成栽培用の新品種を早く完成させたいものである。
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