白鳥イチゴ

イチゴの育種を通して、日本の農業の今後を想う

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第8回目は出蕾開花期について。

選抜した実生個体のみの観察経過から、
その系統特有の開花と収穫の開始期を推定するのは至難です。
促成栽培におけるかなりの育種経験がないかぎり、
翌年の9月に定植したランナー苗の発育の様相からそれを決定するしかありません。

実生苗と、そこから増殖したランナー苗とでは、定植期の苗齢や体内の栄養状態が違うからです。
同じ品種でも苗の齢や栄養状態が違うと、花芽分化期は自然日長下で1週間以上違ってきます。
そして、花芽分化開始が1週間遅いと、ハウス被覆後の収穫開始は半月程度遅れます。

およそ1,000の実生個体の中から幸運にもただ一つ残った本系統が、11月上旬に上手く出蕾し、
クリスマス前の12月下旬に頂花房の1番果が赤く着色するようになって欲しいと願っていました。
今夏の酷い残暑の影響で、頂花房の花芽分化開始は相当遅れるものと心配していたが、
11月初旬に上手く揃って出蕾してきました。これで間違いなく12月下旬から収穫できます。

それに、前年の実生選抜の時に予想した通り、
草勢は強い上に、葉柄は大変頑丈、葉はぶ厚くて濃緑です。
さらに、うどんこ病斑が葉裏にみられない。
今のところバッチリ。


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