白鳥イチゴ

イチゴの育種を通して、日本の農業の今後を想う

イチゴ 大果系シリーズ

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第10回目は寡日照下の着色について。

促成イチゴ栽培の大きな課題として、寡日照下での着色不良がある。
暖冬や日照量の多い年には問題にならないが、何年かに一度、この問題に必ず遭遇する。
緩やかな西高東低型の気圧配置が長く居座った今年の1月がそうであった。
主だった促成品種で着色不良や不受精の果果が軒並み出現した。

幸いにも、そのような寡日照下でも当系統は着色性で劣らなかった。
隣の対照品種の色乗りがいまいちの時でも、果面全体が明るい赤色であった。

しかし、このような寡日照下で色づきのよい品種は、
日照量の多い春季から初夏にかけて反対に暗赤色になりやすい。

イチゴの発色過程には気温や紫外線が関係しており、
気温が高く、紫外線量の多い春季には発色量が増し、
外観的には成熟時に暗赤色になりやすい。
そして、店頭では過熟になった、古い果実と勘違いされることになる。
過熟を避けるために若どりすると、食味が大幅に落ちることになる。

ところが、本系統の果実色調は初夏でも暗くならないことを昨年の選抜時に確認した。
つまり、季節的な日照変動下で色調は変わりにくく、明るい赤色(鮮赤色)となる。

いつ馬脚を現すかと冷や冷やしながら観察している時、
このような望外なラッキーに出くわすと、急に元気を取り戻すことができる。
開発的な仕事は、結論が出るまでいつもこの繰り返し。


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第9回目は果実肥大期について。

ランナー苗を9月に植え付けた後、11月の果実肥大期になると、
選抜した促成系統の良し悪しがそろそろ判ってきます。

今後のアジア経済の中心を従来の東京に代って、シンガポールや上海と見立て、
そこで消費者から評価される促成品種の果実特性として、
すごく「大きい」「赤い」「甘い」「硬い」の四つに単純に絞りました。

どれも重要な特性ですが、半径1千キロから5千キロの流通範囲を条件とすると、
従来の促成品種では、果実の日持ち性が短すぎる。
完熟に近い果実でも、長距離輸送と棚持ちに優れた流通適性が求められる。

果実肥大期の樹の姿から判断する限りですが、
いいところを行っているように思われます。


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第8回目は出蕾開花期について。

選抜した実生個体のみの観察経過から、
その系統特有の開花と収穫の開始期を推定するのは至難です。
促成栽培におけるかなりの育種経験がないかぎり、
翌年の9月に定植したランナー苗の発育の様相からそれを決定するしかありません。

実生苗と、そこから増殖したランナー苗とでは、定植期の苗齢や体内の栄養状態が違うからです。
同じ品種でも苗の齢や栄養状態が違うと、花芽分化期は自然日長下で1週間以上違ってきます。
そして、花芽分化開始が1週間遅いと、ハウス被覆後の収穫開始は半月程度遅れます。

およそ1,000の実生個体の中から幸運にもただ一つ残った本系統が、11月上旬に上手く出蕾し、
クリスマス前の12月下旬に頂花房の1番果が赤く着色するようになって欲しいと願っていました。
今夏の酷い残暑の影響で、頂花房の花芽分化開始は相当遅れるものと心配していたが、
11月初旬に上手く揃って出蕾してきました。これで間違いなく12月下旬から収穫できます。

それに、前年の実生選抜の時に予想した通り、
草勢は強い上に、葉柄は大変頑丈、葉はぶ厚くて濃緑です。
さらに、うどんこ病斑が葉裏にみられない。
今のところバッチリ。


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第7回目は定植後の生育について。

今までの促成栽培用品種の育種はあくまで内需中心型、
つまり、東京を中心に半径千キロの育種です(東京=鹿児島・札幌の円内)。
この発想の育種はもう時代遅れ。景気の浮沈に関わらずますます単価は低迷していくでしょう。
たとえ頑張って、品種特許切れ前にポスト「とちおとめ」「さがほのか」の新品種を育種し、
目先を変えたところで、大海の小波程度の経済効果しか出て来ないでしょう。

内需の停滞を脱するためには、経済成長の著しいアジアの新規需要を取り込む必要があります。
シンガポールを中心に半径五千キロの育種が必要です(シンガポール=東京・ドバイの円内)。
新しい分野には指針はないので、ブリーダーが独自に新品種のイメージを膨らませるしかない。

ところで、「てなもんや三度笠」「必殺仕事人」「京都殺人案内」などで
大ブレークした藤田まことさんが、まだ無名で駆け出しの頃に、
公開の喜劇番組の前座で、亜細亜製薬のドリンク剤ベルベのCMをやっていました。
今から50年前の1960年の頃である。戦後の貧しさから豊かさへ日本が舵をきり出した頃である。

ストローでチューと軽く吸い込むと、太鼓の音に合わせて「あー、効いてきた」と一言。
頼りなさの中にも初々しくて陽気な彼の仕草に、演芸会場の観客が思わず爆笑しました。
言葉数が少なく、渋くて後姿のよく似合う、後年の藤田まことさんのイメージとは大違い。

イチゴの消費が国民の間で爆発的に浸透するのは、幸福と平和の感覚が世の中にみなぎりはじめ、
個々が一生懸命に頑張ったら、もっと幸福で平和になるとの淡い期待を募らせる時代でしょう。
ベルベのCM役の頃の藤田まことさんです。中村主水や音川音二郎役の頃ではない。

定植後およそ一ヶ月目の、頑丈そうで若々しい草姿を眺めているうちに、
微かな手応えを感じるとともに、ふと亜細亜製薬のベルベのCMが浮かんできて、
「あー、効いてきた」と思わず叫びたくなりました。
シンガポールを中心に半径五千キロのアジアで活躍できる、
促成栽培用の新品種を早く完成させたいものである。


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第6回目はランナー苗の定植について。

昨年選抜した実生系統のランナー苗を夏期に育苗用トレイで育成し、
9月に定植しました。猛暑の影響を考慮して予定より1週間ほど遅らせました。
ランナー苗は実生苗よりいい意味で草勢が強まります。

粘り強く取組んできたこの1系統が、
人気テレビドラマ「崖っぷちのエリー」の捨て台詞のように、
「最下位には最下位のプライドがあるがじゃー」と開き直ってくれたらね。


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