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白内障の新型手術について
は、これまで数多くの患者さんに、白内障の新型手術(多焦点レンズを用いた超音波水晶体乳化吸引術)を行ってきました。

患者さんの大半は、手術を受けたあと、「新聞や本を読むときには老眼鏡もいらないし、遠くの景色も裸眼で見える」と、快適な日常生活をすごしているようです。

特に、遠くも近くも頻繁に見る必要のある職業の人は、この手術を受けた効果を強く実感しています。

例えばタクシーの運転手さんの場合、運転中は速くを、お客さんからもらつた料金を確認するには手元を見る必要がありますが、こうしたことが眼鏡のかけはずしをしなくても行えると喜んでいます。

ある教師の方は、遠くがぼやけて見えていたのに、手術後は教室の後ろの席にいる生徒のようすを見ながら、手元の本に目を通すこもできるようになった、と感激しています。

美容師や理容師の方は、鏡に映るお客さんのようすを見つつ、髪の毛を切る作業ができると感激しています。また、女性の患者さんからよく聞くことですが、新型手術を受けると、お化粧をするのがらくになるそうです。

手術前は、鏡に映る自分の顔がぼやけ、まゆ毛も適当に描いていたのが、手術後はきれいに描けるようになつたという人もいます。このように、眼鏡をかけないと視界がぽやけていたのに、手術後は眼鏡なしですごせるようになった、と喜ぶ患者さんがおおぜいいます。

Aさん(75歳・女性) は、遠視で老眼鏡を使っていましたが、白内障になり、視界がぽやけ、景色がかすんで見えるようだったと言っていました。
検査の結果、Aさんには新型手術が向いていると判断し、本人も納得したため、手術を行いました。

手術の翌日にAさんの遠方視力(通常の視力測定での視力)と近方視力(近距離視力表を用いて30cmの距離から測定する視力)を測定してみました。

すると、以前は左右0.7だった遠方視力が、両眼とも1.2に上がりました。近方視力も左右0.8と良好で、Aさんは大変感激していました。

左右の視力が0.02という強度近視で、遠近両用眼鏡を使用していたB さん( 62歳・男性) の場合は、新型手術を受けて眼鏡が不要になりました。

手術の翌日、視力を測定してみると、左右とも遠方視力は0.4近方視力は0.8に改善していました。その後、左右ともに遠方視力が1.5、近方視力が0.9で安定し、現在、Bさんはすべての距離ではっきりと物が見えるようになり、満足しています。また、趣味のゴルフが眼鏡なしでできるようになったと喜んでいます。

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新型手術(多焦点レンズを用いた超音波水晶体乳化吸引術)では、水晶体の代わりに多焦点レンズ(遠近両用の眼内レンズ)を挿入しますが、多焦点レンズには「回折型」と「屈折型」があり、どちらにするか手術前に決めなくてはなりません。

回折型レンズは、レンズの表面がギザギザな形状で、目に入る光を振り分ける複雑な構造になっています。屈折型に比べ、コントラスト感度(明るい部分と暗い部分の違いの感じ方)がやや低く、遠くの物が見えづらいと感じる患者さんもいますが、近方の見え方は大変優れていて、手元ガクッキリと鮮明に見えるのが優れた点です。

一般に、近方の見え方は、回折型レンズ→ 屈折型レンズ→単焦点レンズの順に優れているといわれています。

コントラスト感度が低下する問題も、回折型レンズを両日に挿入すれば正常範囲になり、見え方が向上することが多いようです。

一方の屈折型レンズは、遠方用のレンズと近方用のレンズを中心から外側に向かってドーナツ状に交互に組み合わせて作ったレンズです。

つまり、近くにピントが合う部分と、遠くにピントが合う部分が分かれているのです。屈折型レンズの特徴は、遠方がとてもクリアに見えることです。近くの見え方は、回折型に比べて劣りますが、単焦点レンズよりはっきり見えます。

ただし、見え方は瞳孔の大きさ(瞳孔径)の影響を受けやすく、瞳孔径が小さいと見えづらいという問題点があります。通常、高齢になるほど瞳孔径は小さくなる傾向があるので、このタイプのレンズを使うのは、主に65歳以下の人が対象になります。白内障は、高齢者に多発するため、手術で使用する眼内レンズは、回折型の多焦点レンズというケースのほうが多くなります。

次に、新型手術の流れを説明しましょう。まず、点眼による局所麻酔を行い、黒目と白目の間を2〜3ミリ切開します。そこから治療器具を挿入し、水晶体が入っている袋の前の部分融野を切り取ります。

次に、吸引管を挿入し、超音波で水晶体を砕き、水晶体の中身を吸引します。そして残った袋の中に多焦点レンズを折りたたんだ状態で挿入します。
レンズはアクリルかシリコンなど軟らかい素材でできているので、水晶体のレンズは自然に広がります。

新型手術は、痛みがなく、手術時間は、片眼につき約15〜20分程度です、眼内炎を防ぐために、目の周囲を清潔にして、1一週間くらいは目にふれないように注意しましよう。
洗顔も控え、目に水が入らないように気をつけて髪を洗い、1〜3カ月の間は、日目
の炎症や感染を防ぐための点眼薬を使用します。手術後の目の見え方は、患者さんによって個人差があるようです。

視界が少しぽやけたり、夜間の光をまぶしく感じたりすることもありますが、時間が経過すれば、こうした症状はしだいに消えていくので心配ありません。また、まれにですが術後に後発白内障が起こることもあります。

後発白内障は、白内障の手術後、数カ月〜数年して、水晶体が入っている袋の後ろの部分こうのう(後妻)に、水晶体の細胞が増殖してきて、再び濁りが生じてしまうものです。現在、日本で承認されている眼内レンズは、材質や形状が進化しているため、後発白内障が起こる確率は少ないです。

また、たとえ後発白内障が起こった場合でも、外来でのレーザー治療で治ります。後発白内障を早期発見するために大事なのは、手術後に定期検診をしっかり受けることです。最後に、白内障手術の治療費について説明しておきます。

単焦点レンズによる白内障手術は、健康保険の適用となつているため、治療費は片眼につき5万円前後(3割負担の場合)です。

一方、新型手術は、健康保険が適用されていないので自費負担となります。ただし、先進医療を行う施設として認可を受けている医療機関で手術を受ける場合は、手術以外の診察、検査、投薬などに関しては保険適用となります。

治療費の総額は、片眼につき30万〜50万円です。生命保険の先進医療特約に加入している人は、それを利用することもできます。くわしいことは、各医療機関や生命保険会社に問い合わせてみてください。

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白内障が進んで水晶体が濁ると、目に入ってきた光は水晶体をうまく通過できなくなり、光が通常とは異なる方向に屈折したり、散乱したりします。

その結果、物がかすんで見えたり、光をまぶしく感じたりする症状が現れます。視力も徐々に低下して、ほうつておくと最終的には目が見えなくなつてしまいます。

そこで、日常生活に支障をきたすほど症状が悪化したら、手術が選択されます。白内障の手術では、濁った水晶体を取り除いて、代わりに眼内レンズが挿入されます。白内障手術の技術の進歩は目覚ましく、現在では、手術を受ければほぼ100% 治せるようになっています。

ところで、ここ数年、眼内レンズが急速に進化し、大きな注目を集めていることをご存じでしょうか。この特集では、最新の眼内レンズを使用して白内障を治す新型手術(多焦点レンズを用いた超音波水晶体乳化吸引術)について、くわしく紹介したいと思います。

まず、水晶体の代わりに入れる眼内レンズとはどのようなものかについて説明します。眼内レンズには「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」の2タイプがあります。単焦点レンズは、白内陣の手術で以前から一般に用いられている眼内レンズです。

単焦点レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、遠くをよく見るための度数か、近くをよく見るための度数か、どちらかを選択する必要があります。

遠方にピントを合わせるレンズ度数を挿入した場合、手元にピントを合わせられなくなるため、近くを見る眼鏡(老眼鏡)が必要になります。逆に、近方にピントを合わせるレンズ度数を挿入した場合、遠くを見る眼鏡(近視用眼鏡) が必要になります。

このように単焦点レンズを挿入すると、手術後に眼鏡が不可欠になります。一方、多焦点レンズは、遠方と近方の両方にピントが合うように設計された遠近両用レンズで、眼鏡を使わなくても遠くの景色を見たり、手元の本を読んだりできるという優れた特徴があります。

新型手術は、この多焦点眼内レンズを挿入する手術で、白内障による目のかすみ、ぼやけ、まぶしさといつた諸症状から解放されるだけでなく、近視や老眼まで一挙に治してしまう画期的なものです。

新型手術を行ってきましたが、手術を受けた患者さんの9割以上の方が、眼鏡をかけるわずらわしさがなくなつたといって喜んでいます。

とはいえ、新型手術ですべての人が満足な結果とは限りません。緑内障や黄斑変性症、角膜の病気など、もともと視力に影響を及ぼす眼病のある人は、多焦点レンズを用いても、その効果が十分に発揮されないことがあります。

必要な検査を行い、医師から説明を受け、納得したうえで手術を受けるようにしてください。

また、多焦点レンズの特性で、見え方の鮮明度がやや低く、人によっては、遠くと近くの中間が見えづらかかったり、夜間の光がまぶしく感じられたりすることもあります。

しかし、このような見え方の違和感は、慣れてくれば解消され、しだいにはっきり見えてくるという人がばとんどです。こうした現象は、多焦点レンズが遠方と近方にピントを合わせられるように光を複雑に屈折させる構造を採用しているために起こります。

ちなみに、多焦点レンズには構造上の違いで「回折型」と「屈折型」という2タイプり、それぞれに特徴があります。手術のさいにはどちらかに決めなくてはならないのです。

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