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THE 舶来寄席 ブログ

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なんばグランド花月で開催、世界各地から集まった超一流のパフォーマーたちのスゴ技が見られると大好評のプログラム「THE 舶来寄席 2017 winter」。
2月24日(金)には、NSC6階大教室でスペシャルプログラムが行われました。出演者のひとり、超速ジャグラーのマリオ・ベロセックさんからジャグリングのレクチャーが受けられるというもの。ベロセックさんは、先ごろ世界で最も権威のある「第41回モンテカルロ国際サーカスフェスティバル」でブロンズ・クラウン賞を受賞したばかり。世界最高峰の技が体験できる上に、習得チャンスもあるというまさにスペシャルな内容です。
MC兼通訳を担当するロバータから呼び込まれて、「コンニチハ」とベロセックさんが登場しました。「こうして大阪でワークショップができることを光栄に思っています」と参加者のみなさんにご挨拶し、「いろんな秘密を教えますので、技を持って帰ってください」と懐の深さを見せるベロセックさん。まずは自己紹介を兼ねて、ご自身のバックグランドを語られました。
ヨーロッパで有名なサーカス一家として知られているベロセックさん。ルーツを遡ると、1756年にチェコでパフォーマンスを行ったのがはじまりだそう。「父がジャグラーで、僕の先生だったんだ」というベロセックさんは8歳で習いはじめ、9歳でもうステージに。以来、34年間ジャグラーとして活動されてきました。そして、「日本ではNGK(なんばグランド花月)という場所が有名と聞いていたので、(「THE 舶来寄席 2017 winter」に出演することで)ステージに立つ夢がかなったよ」と、誇らしげな表情を浮かべます。
次に道具について説明をされました。テーブルの上に並んでいるスティックを手にして、「僕が使っているのは、日本の竹から作られたもの。もう20年使っているんだよ」。「34年前までは木製が主流で、最近のプラスチックのものは15年前から使われるようになった」など、スティックの歴史を話します。「いつかオリジナルスティックを作ってみたいね。それを次世代に受け継いでもらえたら」とベロセックさん。夢を明かし少しヒートアップしてきたベロセックさんは、スティックをクルクル回すと「これから僕のやり方を教えよう!」と、参加者の皆さんとウォームアップを開始します。手の平を合わせ手首、肩を回し出しました。
ここであまりの熱気ぶりに入るタイミングを見失っていた、もりやすバンバンビガロが現れました。ワークショップ講師としてもりやすバンバンビガロは、「僕の歴史を言いますと......」とベロセックに倣って話し出しました。MCのロバータから「一緒にやっていきましょうか」と促され、ウォーミングアップのつづきです。肩・ひじを回し、屈伸と体の柔軟性を高めていきます。身体があったまったところで、ベロセックさんは手首のしなやかな動きでスティックを回転させます。「いつも出演15〜20分前にウォームアップしています」と、口にしながらも手の動きは止めることのないベロセックさん。もりやすバンバンビガロは頷きながら、その動きをスマホでちゃっかり撮影し「どないなってんの!?」と驚嘆しっぱなし。「ジャグリングの中でもクラブを扱うのは難しいんですよ」と言いながらも、さらりとスゴ技を披露するベロセックさんに「グッドゥ(good)。掴んでいる感じがしないんですよね」と、もりやすバンバンビガロは賛辞を贈りました。
スティックの本数を3本、4本と増やし、みんなを圧倒するベロセックさん。ついに5本目を手に。「50cmの長さで5本を1分間で240回キャッチ」「3本を30cmの高さで3回転させ、45秒で170回キャッチ」と、ギネス記録認定のスゴ技を披露していきます。繰り出されるテクニックに思わず歓声が上がり、みなさん目を見張るばかり。手元の動きが速すぎて、もりやすバンバンビガロも「何、これ」と驚きを素直に口にします。
つづいて、グループに分かれてジャグリング体験を行うことに。経験者の方も参加していたので、ベロセックさんのリクエストに応え少しパフォーマンスを披露、加えて、もりやすバンバンビガロも頭上の紙風船をスティックで割るネタを見せます。ベロセックさんからは、「ジャグリングを好きなのも伝わってくるし、(スティックをくぐらせ)脚を使っているのもいいね」とお褒めの言葉をいただきました。また「スピードアップの方法を知りたい」方には、スティックを握る位置が重要だとアドバイスも送っていました。
未経験者の方はボールでジャグリング。「まずは2つでできないと」と、ベロセックさん自ら丁寧に教えてくれます。脇を締め、立ち位置は固定。自分に引き寄せるように球を投げ練習を重ねたら、個数を増やして3つに。あっさりできる方、ちょっと難しそうな表情の方と、技の習得にみなさん大奮闘。ベロセックさんと、もりやすバンバンビガロが参加者に教えて回ります。
ひと通りレクチャーを終えてベロセックさんは、「ジャグリングはテンポ、早さが大切。はじめての方も、こんな短時間ですごくよくできていたのでビックリしました」と振り返ります。「こうやってジャグリング好きの方が増えていくとうれしいです。ジャグリングはスポーツでもあり、情熱的なもの。ここ大阪からどんどん日本に広まって欲しい」と期待を膨らませ、「脳にもいいし、リラクゼーション効果もありますよ」とさらにプッシュしていました。
ここで質疑応答タイムです。「人前でのパフォーマンスで意識されていることは?」と聞かれ、「失敗しない」とキッパリ答えるベロセックさん。「自分の情熱、気持ちを伝えることも大切にしています。観に来られた方が、家に帰っても楽しい思い出が残っているように」と心がけも教えてくれました。「テクニックのレベルアップを目指していますか? それともキープしていますか?」の問いには、「ミスしないようにスキルのキープをするのは大切。ステージ上で披露しなくとも、自分が向上するためにいろいろトライはしているよ」と熱っぽく答えます。「プロと趣味でするのとでは違ってくる。好きなものばかりをしていたら、上演時間が足りなくなっちゃうよ」とプロ意識をチラリ見せながらも、まだまだスゴ技が控えている様子です。もりやすバンバンビガロが「次はいつ日本に来られますか?」と投げかけると、「呼んでもらえたら、いつでも!」と明るく返すベロセックさん。次回の「舶来寄席」で、さらにスキルアップを遂げたベロセックさんのスゴ技を目にできるかもしれません。
ベロセックさんを囲み、もりやすバンバンビガロの「バンバーン」の掛け声で記念撮影を行い、ワークショップは終了です。経験者の方は憧れのベロセックさんのスティックを握ったり、竹製というスティックの構造を写した写真を見せてもらったり、ベロセックさんからは持参のパンフレットやポストカードのプレゼントも。参加者のみなさんは、最後までスペシャルプログラムを満喫されていました。

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