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山梨県の道路や林道を走っていると、一時期流行して林野庁も率先垂範してこの事業の啓蒙普及した。山梨県でも至る所で目に付く。工法も仕様もさまざまであり、苦労がしのばれる。それは事業が先で、肝心な使用木材や仕様についての実験や実践の積み重ねが浅い中での事業である。まったく意味のないダムの一面に間伐材をを貼り付けたり、危険な場所でも事業が展開した。木材が屋外では腐ることなど私が説明するほどのこともないくらい周知の事実である。ましてや間伐材をそのまま使用するなど数年で腐食することも業界関係者で知らない人はいない。ところが補助事業となると、こうした知識も認識も忘れて事業に参加することになる。
現在はすでに腐食したり崩れたりしていり場所もできているが、この補修事業も取替えを予定していなっかたから困難と多額な経費を必要とする。
私はこの時期に虫害赤松から木酢液(もくさくえき)を抽出して、さらに虫害赤松に浸透させ、虫害赤松でも再利用できるように研究開発をしていた時期である。
確かに優秀な企業では最良の部不木材が作られている。私も見学にいったが、山梨県の間伐材や虫害赤松に無理があり、手短にできる工法を開発した。
私の中では画期的な開発であり、成果もあがった。そうした時期である。大量の事業があったのは。
この土留めに類似する工法には、あらゆる点で工夫がいる。
1)使用木材
2)防腐効果
3)防湿効果
4)矩面の傾斜角度
5)矩面の土質
6)矩面の湿度
8)矩面の水流
9)取り付け金具
10)木材の組み方と矩面の角度
11)設置後の木材乾燥
12)流露の確保
13)メンテナンス
などが考えれる。
こうしたことが全部できても、永年保持できないのが木材なのである。それが木材の宿命でもある。しかし技術革新は急速に進み、木材と科学的な高度組み合わせにより、多品目が生まれている。しかし高価でもありなかなか使用できない一面もある。
さらに補強面からか、連続しているので取替えの場合はそっくり交換しなくてはならない。これは新規事業より厄介である。 しかし放置するわけにはいかないことである。
土留め木材使用箇所を見れば日当たりのよい場所と日陰の場所での差は一目瞭然である。しかし現在もこうした木製品の屋外使用は発注先の不勉強も伴って、少しも改良されていない。
ある施設など、多くの人々が登る制限もないまま、単なる未処理杉材で組まれている。数年経てばどうなるのであろうか。全くの無考慮の事業である。
今後も景観上やいろいろな条件で木材の多用は進むと思われるが、関係者は総合的に研究して完全な木材ができることを期待したい。
また無謀な木材使用は、逆に今後の販路を狭められることになる。
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