
サントリー白州に位置する鳥原万灯火山。ここは本来なら里山として地域の人々の生活範囲でしたが、現在は別荘もあり、複雑な里山風景でもある。
その里山には無数の鹿食害の樹木があり、数年前に食されたリョウブなどの樹木は倒壊している。その形状や風景は現在の表層的社会を裏面を見るようでもあり、その被害は深刻である。また谷には異常な枯れ方を示している樹木も多く見られる。また山中にはいまだに手を尽くした桧森林が数箇所あり、荒れた山地と好対照を見せている。桧などの植林には育成保護が不可欠であるが、現在その大半は植えっ放しで放置され、やがて鹿の攻撃に晒されているもの多い。こうした山野はすべてサントリー白州工場の周辺や上部に位置していて、サントリーの天然水の森などの安易な見かけ保護育成はさらに森の悪化を促進する要因ともなる。森林や山地は連続する関係から、周囲や地域との密接な関係が必要で、一部行政とのタイアップでは、本来の森作りや、水源の森には成り得ないのである。
サントリー白州工場の敷地内や周辺のすす(煤)が付着する樹木の多さも困ったもので、自らその犠牲になっている姿は、天然水工場の概念とはかけ離れている。これは樹木の入れ替え、地面汚染土壌の入れ替えなども必要となる。商戦略やコマーシャルでは自然は戻らず、言葉を激すれば地域無視の姿勢はいずれ自然の報復を受ける起因とも成り得る。がむしゃらに水を取り捲る姿は地域社会から逸脱した狼少年のような行動で、パホーマンス自然保護は限界に来ている。
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