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最近山梨県の森林地帯を調査していると、あまり一般人の知らない山地の蚊顔が見えてくる。かって山梨県は谷や沢それに放置地に大量の粗大ゴミが持ち込まれ、中には住民運動にまで発展したこともあった。しかし山梨県のこれまで培われてきた森林や里山それに自然に対する考えは民間には少なく、いつも行政の「水と緑」「自然が躍動」するなどの公的パンフレット用の類義語が定着する。しかし行政人や議会人の中で本当に山梨県が水と緑の国などと思っている人はいないと思う。もし信じるものがいたら紙上環境論から脱しきれない狭い考えの持ち主である。
最近の山梨は道路環境が新しくなり、町並みは整備され、山間部では観光林道が走り多額な投資と整備は一見人間生活が豊かになったような錯覚に陥るが、その分山間部への不用品粗大ゴミを捨てる量は増加している。最近では公然と公道に脇に山積みされ、行政も看板設置のみで終わる。
私が驚くのは山間部のゴミ捨て範囲の広さと最近の行政森林整備や造林が大きく加担していることである。特に切捨て間伐地域や赤松虫害処理放置木材近辺にはこうしたゴミが散乱している。これは山梨県の有数な観光地でも見られることで、驚くばかりである。またある林道などは持ち込んだ工事用残材がそのまま道の下に敷きこまれていて、業界の事業展開の厳しさ(整備残材搬出費)・締め付けからこうした費用は盛り込まれていない・
次に私がくどいほどこれまで訴えてきたが、人類の安全や自然環境などへの重い腰しかもっていない、行政はまったく動ぜず延々と続けている。この赤松虫害薬剤処理放置木材は、山梨県内ならどこでも見ることができ、古いものなら多年の積み重ねからすでに腐り果てているものある。しかしその薫蒸処理した薬剤は地下浸透覆っていたビニールは腐らずちぎれて散らかっている。これが林野庁に問い合わせれば「適切正常事業」であるという回答を得ている。しかしその周辺に一般家庭ごみや観光客の飲食残物の捨て場と合体したとき、それは「水と緑」でなく、巨大ごみ捨て場と化していく。また道路は新しくなってもその周辺の山野森林は維持管理が閉ざされてしまい、これも簡単にゴミが捨てられ斜面に散乱、障害のない河川へと流れる。
今後さらに増大するこの問題は行政では喚起はできても活動はできない。こうしたことは地域民への喚起や観光で食する人たちの奮起が待たれるが、山梨県の県民性「金と労苦の伴うことはしない」「他人のための自己犠牲遠慮」から住民活動もままならない。また行政も木材放置などの加担もあるので、自らの失政を認めない。今後山梨県ではマツノマダラカミキリムシによる媒体されるマツノザイセンチュウの範囲と量は拡大する。それにつれてこうした上京も拡大する。行政もお互いの城から抜け出し総合対策をする時期に来ている。山梨県は県民市民参加のかたちをつくるのに足が重い。それは私のような人間がいて行政批判が会議で持ち出されることを懸念することも考えるが、いつまでも内部や寄り添う知識人の話だけでは前に進まない。何年か後にこの問題が大きな社会問題となる。それは「危険触れるな!」の処理材が増大して人間生活にも影響が出て、そのときにはすでに解決不可能になりからと考える。
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