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日本の森林資源(『林業概論』 島田錦蔵氏著 昭和32年)
わが国はその地勢および地形の関係上山林原野に富み,林野面積は国土総面積の67%を占め,面確率の大なることでは世界有数である。古代日本から現代日本に至るまでの国民の営々たる開拓事業によって,古代日本の森林面積が減少し,以て今日の面積になったわけであるが,仮りに現在の農地面積のうち,畑地が全部森林であったとしても,これは300万町歩であるから、古代日本の森林面積は国土総面積の75%であつたことになる。アメリカ合衆国が300年の開拓の歴史によって国土総面積の1/2の森林から1/4に低下したのに比べると、日本の地形・地勢がいかに絶対的林地の割合に富んでいるかを察するこ
とができる。
日本は面積率においては上述のように優位を占めているがタしかしながら国土狭少の結果として,絶対数においては決して豊富ということができず、北欧の森林国スウェーデンおよびフィンランドに僅かに比肩する程度である。世界の森林資源国と目せられる。ソ連およびアメリカ合衆国に比すれば,前者の1/45,後者の1/12の森林面積である。
ただ森林の地域的配分が比較的平等であって,偏在的でないことは,林産物の需給の面においても,また森林の間接的効用
たる国民生活に及ぼす福利作用の上においてもよい条件を具えている。
●日本の森林資源 面積(『林業概論』 島田錦蔵氏著 昭和32年)
林野面積は2,525万町歩あって,全国土面積の67%にあたる。しかしこのうちには原野その他を含むので,立木地面積は2,235万町歩であり,また奥地未開発林は255万町歩(面積においては10%であるが蓄積では30%)あるので,利用林の立木地は2,000万町歩以下である。
全国を8地方別にして林野の分布状況をみると,関東平野を擁する関東の50%の林野率なのを最少とし,四国の75%を最高として,地方別の林野率の相違はあまり著しくはない。
地域別の人口と林野面積との関係についてみると,最大は北海道の1.4町、最少は関東地方の0.1町である。北海道に次いで東北地方が0.6町を示すが,その他の5地方は全国平均に近似の関係を示している。
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