サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

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日本の森林資源 木材の需給(『林業概論』 島田錦蔵氏著 昭和32年)

 木材の需給を用材と薪炭材とにわかつて観察すると,薪炭材はその交易の範囲が用材に比してはるかに狭く,地域的の需給均衡が成立する。これに反して,用材は海運を利用して遠隔地との交易がおこなわれ、国際商品的の性格をもっている。
 わが国は,用材の外国貿易は,第1次世界大戦後の大正9年ごろより増大し,関東大震災(大正12年)を契機として大正13年より昭和4年までは,米材輸入の最盛期を現出した。その後、ひきつづいて南洋材の輸入も増加を示した。米材の輸入と時を同じくして,樺太材の移入も増加し,昭和初年のわが国用材需給は,輸移入材に依存するところ大きかつたのである。

○日本の森林資源 用材の需給(『林業概論』 島田錦蔵氏著 昭和32年)

 第1次世界大戦までのわが国の用材需給は海外との交渉少なく,ほとんど国内で自給自足していたので,この時代には,用材生産量がすなわち用材消費量でもあつたのである。すでに森林伐採の項で長期統計を示したように明治30年から大正4年までは生産量は年額3,000万石,第1次世界大戦中は商工業の殷賑を反映して1,000万石を増加し,4,000万石を超えた。この時代までは,これが同時にわが国の用材消費量でもあったのである。しかるに大戦後は,米材の輸入と樺太材の移入がこれに加わり,消費量年額は6,000万石になった(樺太・朝鮮・台湾などの外地の消費を除く)。
 次掲には昭和6年より20年までの15年間につき毎5年の平均の生産量と消費量を掲げた。これは宛(あた)かも,戦前,支那事変、太平洋戦争中の3つの相異る状態下の需給関係を知ることになる。
 戦前は6,550万石の消費量の8割を国内生産が供給し、2割を輸移入材に依存していた(3割の輸移入と1割の輸移出との差額)。
 支郵事変中は7,700万石の消費量を若干超過する国内生産をしてきた。これは輸移入が戦前に比して半減したに反して,輸移出が増加したからである(輸移出は支那・満州・朝鮮への軍需関係の輸移出の増加であつた)。
 太平洋戦争中は消費量は、9,000万石に増加し,輸移入は殆んど不可能の状態に陥り,消費は全部国内生産によって自給する封鎖経済になった。したがって国内生産量は戦前の8割増となり,森林資源の消耗に拍車をかける結果となったわけであ
る。終戦後は一時需給規模が縮少したが,26年より戦時中の規模を超えている。


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