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森林の天敵
スーパー林道と大規模林道(「ブナの放流」森は地球のお医者さん 宮下正次氏著 北斗出版 1995発行)
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カラマツ林の経営
東京都の水源林となっている奥利根地方の人工林の50%あまりはカラマツ林で占められている。満足に育っていれば弱いながらも山を守る働きをしているものと思われるが、実際には雪庄に負けて根元から抜けてしまったったり、折れたり、台風で倒木となってササ一色となっている山が少なくない。
一ヘクタールのカラマツ林を育てて売るまでには、のべ200人ぐらいの人手が必要とされる。く一人あたり1万5000円の経費がかかるとして、一ヘクタールの山づくりに300万円かかることになる。これは人件費だけの数字で、このほかに苗木代、植付けや保育に必要な道具類が加わってくる。これだけ金をかけて50年という時間をかけて育て、それがいくらで売れるかというと一ヘクタール当たり80万円ほどだ。100万円で売れれば大喜びだ。
かつてはこのような山にバラ色の夢を託して、現場の職員は尻をたたかれもしたが、木を育てて経営を成り立たせることはもはやできなくなっている。
最近は低金利とはいえ5,8%の利子のつく財政投融資資金が貸しっけられている。300万円を50年間借りをと4400万円を超える金額になる。ところがこの金をカラマツを伐って返済しようとしても80万円にしかならない。どう頑張ってみても支払える金額ではない。
一般の市場で流通している商品であれば、必要経費に利益を見込んで値段がつけられるが、林業にはそれができない。原産国でも木の伐採を制限しはじめたので、外材輸入も少しずつブレーキがかかってきている。戦後植えた1000万ヘクタールもの人工林が、伐探できるようになると国は夢をみているが、保育の手ぬきで木の生えた山とは言えないほどに荒廃が進んでいる。
民間の林業も赤字で、木を売った収益で生活することが困難なので手入れもできない。かりに充分な手入れをして子供に相続しても、立木にかかる相続税が高くなって払えなくなってしまうから結局よい山づくりはできない、と現場の人たちは語っている。
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