サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

山梨県の文化財検証

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日本一のゴミ捨て場
朝日グラフ1961新春号 掲載記事「開けゆく裾野」より

登山老のエチケットがなってない。あたりかまわず紙くずを捨て、空きかんをすてる。紙くずは風で飛び腐りもするが、空きかんは年々登山道、にうず高くいたるところに山をなす。どこの山も近ごろ汚れがひどいが富士ほど汚ない山も珍しい。日本一の高いゴミ捨て場と化した体たらくはアメリカの雑誌にも紹介された。
本場のアルプスでは、ゴミなど探したくても見つからず、吸殻の捨て場にも困るという。ビールやジュースの会社も儲けることばかり考えず、今年からは後片つけの費用でも寄付したらどうだろう。登山者にも、清掃代を払えといいたくなる。
「山頂は神杜に返すのが当然だ」
「いや、国有が本当だ」
と四年越し浅間神社(あさまと呼ぶのが正しい)と国の間で争われてきた山頂帰属間題も、今年の夏前には名古屋地裁で決着がつくようだ。どちらに所属がきまるとしても、いまのようにプーンと臭気が鼻をつく山頂であっていいわけはない。

貧弱な山小屋
朝日グラフ1961新春号 掲載記事「開けゆく裾野」より

山小屋もおそまつ極まる。最近サービス改善にのり出したアルプスの山小屋などとは大違い。部屋も汚ないしメシもまずい。このままではとても観光客を呼ぶどころの話ではない。それにはそれなりの理由もある。富士山五合目でたったひとつ冬も小屋を開いている佐藤小屋の佐藤善治さんは
「むかし、富士講が盛んなころの登山は東京から一週間かかった。山では少なくとも一泊したものだが、戦後は日帰り登山で、客は泊まらず休むだけ。小屋相互の競争もはげしいし、大勢きても、金はおちな<なりました。私も三百万円なら喜んで小屋の権利を譲ります」
という。それでも登り道にある小屋はまだいいが、下山道にあると、客は文字通り素通りするばかり。
登頂千六百回の記録をもつ後殿場の梶房吉さんは、七合目の小屋の経営者だが
「オリンピックまでに小屋をよくしたいのはヤマヤマだが、個人の資カではとても改造などおぼつかない。今後は現存の小屋の経営者が共同出資の形で一つの会社をつくり、小屋の数も減らし立派なものにしなくてはダメだと思うが、話は容易にまとまるまい。大資本がのり出してくれれば別だが」
という。御殿場口には小屋が十八軒あるが千〜千二百万円で権利一切を買い占めできるそう


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