花崗岩で覆われた南アルプスの麓の山地は、確実に崩落が進んでいる。
防災園丁工事用に設置された林道や作業道の多くは閉鎖されている。
また河川周辺の山地も大きく育った樹木を支えきれない地盤が崩れている。
こうした改修や修復には、天文学的な数字の経費を要するもので、今後こうした工事に関する道路は、いかに山地を傷つけないかも考慮しながら進める必要があると考えられる。
改修工事のために解発された道路が、逆に二次災害を生む可能性を含んでいる。
ある川に多くの麻袋の切れ端が多く見られ、調べてみたら上流の土留め用のものが崩れて散乱したものとわかった。
林道の中には開削して以来一度も使わないで崩落してしまったものもある。こうした放置状態の林道の側壁は崩壊して、河川に崩れ落ち、さらに樹木が倒壊して「鉄砲水」を起こす要因も多く含まれている。
特に山地は専門以外にはあまり訪れることは少ない。昔と違って生産の場を持たない里山森林の崩壊は、地域住民に与える影響も懸念され、行政も真剣にその対策を講じるべきであり、こうした河川や周辺には多くの歴史的遺産や観光資源を含んでいる場合が多く、狭い観点での工事は一考を要する。
こうした河川周辺の山地には多くの植林地があり、そのほとんどが手入れが為されていない。鹿に襲われ病害に襲われて倒れていく樹木も多い。しかし林道閉鎖や周囲の荒廃で手がつけれない箇所も多く見られる。
必要もない大型伐採と地域にあわない行政植林は何の必要性も認めない。こうした山地には自然の芽生えと自然形成こそが大切で、安易な作業経費確保のための植林など今後は改める必要がある。
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