現在の山梨県歴史界で最も高い見識を示されている歴史学者は、磯貝正義先生とこの記事の萩原三雄先生である。
ここに紹介する新聞記事は、萩原三雄先生の見解である。
こうした冷静で史料に基づく記述が歴史には必要で、ともすれば講談調の流れが強い歴史の世界は、昨年のような泡沫歴史「山本勘助騒動」に揺さぶられがちであるが、両先生は常に一線おいた立場を堅持された。頼もしい限りである。
確かに谷戸城は国指定の文化財かも知れない。しかしそれは本当に必要であり、資料館まで併設する内容があったのだろうか。先生の記事を読めば、もっと確認作業や展開史料が必要ではないのかとの考えも生まれる。
谷戸城からの眺望はすばらしい。北杜市内でも有数な景観眺望が優れている。大泉町から見ればある程度納得できても、南側から訪れる人には無神経な配置になっている。近くには逸見清光の墓を要する清光寺もある。
この寺の山門は指定されているが、天空にそびえる赤松や杉の叢林も文化財に相当する。清光の墓については一部異論があるようだが、そのあたりをあまり追求すると、北杜市内の文化財は不安になる。
また虚名作家芥川龍之介の碑文もある。桜の腐食も進んでいるが、沿線道路には文化財標識も見当たらなかった。
谷戸城の国指定と地域からの遊離が懸念される。
萩原先生の今後の活躍を期待しています。
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