サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

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地下水の利点と利用の現状
地下水 ㈱循環資源研究所 寄本勝美氏編集 村田徳治氏著 ぎょうせい(一部加筆)
 
 地下水には次にあげるような数々の利点があるため、広く利用されている。
    水利権もなく自分の土地で良質の水が自由に安易に得られ、井戸を掘る費用とポンプなどの付帯施設だけで、水道料よりも安 価に使用できる。
 ② 河川水のように渇水期がなく、年間を通して豊富に取水できる。
    河川水等に比較して水質が良好であり、消毒等の簡易処理によって簡易水道の水源等に用いることができる。
 
表1に示すように、工業用水の三〇%・生活用水の二四%が地下水によりまかなわれている。人口五〇万人以上で水道水源を一〇〇%地下水に依存しているという熊本市のような国内唯一の珍しい都市もある。
 
表1 我が国の地下水利用状況(単位 億・/年)
工業用
全利用量
表流水その他
地下水
地下水依存率
103.3(12)
72.5(10)
30.8(27)
30%
上水道用
全利用量
表流水その他
地下水
地下水依存率
145.1(18)
110.9(16)
34.2(30)
24%
農業用
全利用量
表流水その他
地下水
地下水依存率
570.0(69)
532.5(74)
37.5(33)
7%
その他(建築物用等)
全利用量
表流水その他
地下水
地下水依存率
11.5(1)
−(−)
11.5(10)
合計
全利用量
表流水その他
地下水
829.9(100)
715.9(100)
114.0(100)
1、工業用は昭和62年通商産業宵「エ業統計表」(昭和62年調査)により操業|]数300目として算出。
2、上水道は昭和62年度厚生省「水道統計要覧」(昭和62年度調査)により算出(十.水道事業および水道供給事業の合計)。
3.農業川分水利用量は昭和49年時点における農地整備状況からの試算値。農業用地下水は昭和53年農水省「農業用地ド水の利用実態」(49年度実績量の調査)による。
4.建築物用等は環境庁「地ド水揚水量等実態調査」(昭和4663年度)、地方公共団体による実態調査等により実態の判明した地下水利用量である。

地下水と地盤沈下

地下水と地盤沈下
 
地下水 ㈱循環資源研究所 寄本勝美氏編集 村田徳治氏著 ぎょうせい(一部加筆)
 
はじめに
 地下水は、年間を通じて水温の変化が小さいため、夏冷たく、冬暖かく感じられ、そのまま飲むことができる良質な水として、上水道が普及する以前は生活用水の主流を占めていた。温度が低いということで、地下水は冷却水として現在でも工業で大量に使用され、これが地盤沈下の原因になっている。また、冬期には外気温より暖かいということで、新幹線や道路の融雪にも使われている。
 高度経済成長期に、用本多使用型の産業は、水利権もなく、安価に良質の水が得られる地下水を、無秩序に多量に揚水した結果、地盤沈下や地下水の塩水化を引き起こした。
 地下水の人為的汚染は、古くから各地で起きていたものと予想されるが、汚染が比較的小地域に留まっていたため、大きな社仝問題になることはなかった。昔は病原菌やウィルスに汚染された地下水を飲んで、伝染病に感染するというのがその主たるものであり、化学物質等による汚染で人体被害を生じたのは、近代工業が発達してからのことである。
日本の原子力発電は大丈夫か? 世界を震憾させたチェルノブイリ原発事故
参考資料世界をめぐる放射能汚染 1、世界を震憾させたチェルノブイリ原発事故
(『地球環境が危ない』増田善信氏著
 
 発行者 山本功氏 新日本出版社発行1990:4:20)
 
 一九八六年四月二十六日午前一時過ぎ(現地時間)、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所が事故をおこして放射能を全世界にまき散らした。これより七年前の一九七九年三月には、アメリカのスリーマイル島の原発が、炉心の45%がメルトダウン(炉心溶融)するという大事故をおこしている。このときにも、
「技術的見地からはおこることは考えられない事故」
と定義されている「仮想事故」の10倍以上の多量な放射能が環境に放出され、大きな社会問題になっていたので、「仮想事故」の数百倍もの放射能を放出したチェルノブイリの事故によって、原発事故の恐ろしさが、あらためて思い知らされた。
 一九八六年八月十四日、ソ連は国際原子力機関(IAEA)に、この事故に関する報告書を提出した。それによると、事故は、チェルノブイリ原発四号炉で、外部電源が喪失した場合に、タービンの惰力回転から非常用の電源を得ることを目的とした実験を実施中におこった。
運転員のミスにより、核分裂を制御できない状態、すなわち核暴走事故がおこったとされている。事故のおこったのは四月二十六日一時二三分四四秒で、平常出力の100倍にも達する出力の急上昇がおこり、その結果燃料棒が瞬間的に溶け、冷却水と接触して、水蒸気爆発がおこったものと考えられている。つづいて二〜三秒後に再度爆発がおこった。これは水蒸気爆発か水素爆発かは明らかでない。
 この二回の爆発の結果、大量の黒鉛が燃えて飛び散り、燃料のプルトニウムが吹き飛ばされた。燃えて飛び散った黒鉛によって、約30ヵ所で同時に火災が発生し、おもに四号炉の床、タービン建屋の屋根および隣接する三号炉の屋根に燃え広がったという。駆けつけた消防隊の決死の消火作業で、火は午前五時頃鎮火したが、炉心からは大量の放射能が放出しつづけた。
炉心の温度を下げて放射能の放出を減らすために、軍用ヘリコプターにより、ホウ素、ドロマイト、秒、粘土、鉛など総計5000トンの物資が破壊された原子炉に投下された。その結果五月六日になってやっと放射能の放出が激減した。図37(省略)はこの間の放射能の放出量を示したもので、横幅に事故後の経過日数をとり、縦軸に放出放射能をメガキユリー(100万キュリ)の単位でとったものである。
 この値は五月六日に換算したものである。原子炉の中にはいろいろの半減期をもった核種が存在しているので、それぞれの日の放出量は正確には求められない。ソ逓の報告書にリスト・アップされている放射性核種に関する限り、それが図37(省略)のパターンで毎日放出されたと仮定すると、放出放射能の総量は1億3600万キュリーになる。したがって、1億数千万キュリーから二倍数千万キュリーに達していたと考えられている(安斎育郎『がん当たりくじの話』、有斐閣、一九八八年、40ページ)。参考のために、表9(省略)に過去の原発事故時の放出放射能の比較が示してある。過去最大の事故時の放出量と比較すると、希ガスで20〜60倍、ョウ素131で600〜800倍、セシウム137で1000倍、ストロンチウム90で五万倍以上となっている。いかにチェルノブイリ原発事故が深刻な事故であったかがわかるであろう。
 チェルノブイリ事故では、203名が入院し、そのうち29名が死亡した。そのほか事故当日現場で重傷のやけどで死亡した1名、助け出すことができなくて、原子炉とともに埋め込まれる結果となった1名を含めて31名が死亡した。すべてが、初期消火に駆けつけた消防隊員であった。また入院者の全員が急性放射線症であった。
 今回の事故では、原子炉内に蓄積されていた放射能の約3,5%が環境に放出され、そのうち38%が周辺30キロメートルの地帯に沈着し、残りのおよそ0,58%の放射能がヨーロッパ各国あるいは日本にまでばらまかれたものと推定されている。もちろん一様ではなく、場所によって著しく濃度に差があったが、発電所周辺では全体で一億キュリー近い放射能に汚染されたので、発電所から半径約30キロメートルの範囲内に住む住民回2万5000人が避難させられた。これらの住民は平均45レムの被曝をし、今後長期にわたって監視が必要であるといわれている。                        
しかも事故後三年近くも経つというのに、ソ連・白ロシア共和国政府はチェルノブイリ原発で汚染された20の村の住民を新たに疎開させる方針を決めたと報じられている(「赤旗」一九八九年三月二十五日付)。また週刊紙「モスクワ・ニュース」はチェルノブイリから50キロ離れたウクライナ共和国の村で、形状の変わった家畜が生まれ、甲状腺異常の子供が急増していると伝えている。イズラエル国家気象委員会議長の「チェルノブイリ=過去と未来への予測」という論文によると、食料への放射能汚染など環境問題を引きおこしている地域は、20万平方キロメートル、じつに日本の面積の半分以上に相当する地域におよんでおり、これらの地域に住む住民の大多数は平均5・3レムの放射能をあびたという。
 しかし、これさえ評価が過小ではないかという疑問がある。「日刊ANPプレスニュース」一九八九年十一月八日号の「大きなウソ」というチェルノブイリ事故をめぐる「モスクワ・ニュース」紙の座談会で、ソ逓最高会議代議員で作家のユーリー・シチェルバクは、「全ソ原発研究所の推定によれば、放出量はなんと64億キュリーとされている」と述べ、さらに「サイエンス誌の評価によると、セシウムだけをとっても、これまでに大気圏内で行われたすべての核爆発の60%にあたる量がばらまかれた」と語っている。もしこれが事実ならば、公表された値よりさらに一桁大きい値の放射性物質が放出されていたことになる。この座談会では、チェルノブイリから64キロメートル離れたウクライナ共和国ナロジチ地区では、場所によって1平方キロメートル当たり100キュリーを超える汚染があったことも述べられている。チェルノブイリは、まさに史上最悪の原発事故であったのである。
(注)
 レム(rem) 放射線の線量当量の単位。線量当量とは、人間の被曝の程度を放射線の種類で重みをつけた総和で表したもの。700レムで人間は100%死ぬ。最近はシーベルト(SV)という単位が使われる。1シーベルトは100レムである。

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