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失われた文化財
日本の名松「舞鶴の松」(その2)
だれが植えたかわからない
弘法大師も
役行者(えんのぎょうじゃ)
植えた史実はない
この赤松が生まれた(自然の実から)
時に、
今日の運命があった。
あのマダラカミキリ虫さえ
防御できたら
今でもあおあおとした
あの華麗で優雅で
人々を安らぎの世界に
引きずりくむ
名松「舞鶴の松」
周囲を庭園化して
周囲を観光目的に
開発して
そして松は枯れた
無念さが伝わってくる
あの時周囲の赤松山林を
皆伐採しなければ
あなたは枯れなかった
今は
その無残な姿をさらしている
国道にはいまだに看板が
訪れる人は唖然とする
指定して利用することは
誰でもできる
その終焉と後始末が
文化財には必要である
せめて枯れた理由や
大形写真でも掲載して
旧景を偲んだら
あなたは去っていった
マツノザイセンチュウに
食い尽くされて
観光目的に開発されて
そして絶命した
あなたは死んでも
残されたものは多い
後の残骸の処理まで
指定したところの
責任である。
むなしい薬剤処理で
多量の薬剤が
根を啄ばむのか
この地から育つものは
薬剤を樹中に含んで
成長していくのか
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