サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

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先述しましたが、北杜市の周囲の里山や山林は荒廃が深刻な状況を呈していて、民有・国有・県有も同じで、その対策にプロでも手に負えない状況のものも増えています。

 私は生まれて64年樹木のともに生きてきました(製材三代目)。その中で木で生計を立てながら森林を守り育ててきた多くの人々を見てきたり、父や祖父から話を聞きました。

 春夏秋は農業で冬は林業に携わる家庭も多くあり、里山は生活や生産の根源でもあったのです。葉や枝までが対象でした。大切な生命の源でもあったのです。だから人々は里山を愛して育んできたのです。そこで子供たちも自然観や恩恵を肌で感じ取っていました。

 人々が里山森林をから離れた大きな要因は木材の世界的な自由化でした。安価で使いやすい外在の大量輸入が始まり、育林や作業などの諸経費が多額にかかる日本の木材需要は一部を除いて雪崩のように崩れていったのです。

 人々は田舎を離れ、田畑や隣地を放棄して里を離れ、その土地の多くは現在別荘地などに売られて行く、現在では民有山林地の3割から4割は県外の方々の所有とも聞き及んでいます。

 外材の荒波を林業も私たち製材など加工業者もいっきに外材の洗礼を受けることになり、現在に至っています。そうした中でも日本の有数な産地では頑張り続けて、現在の日本林業を支えてきました。しかし多くの天然林を人工林に変えてしまった現在において、人々はこの人工林を放置することはできません。しかし現状では保育されていない森林も増えています。北杜市内山林も同様です。

 しかしそうした時代変遷の中で、山梨県林業経営も違わず外材が主流で、時代に揉まれ喘ぎ多くの仲間が次々と消え去っていきました。山梨のどこの街中でも見られた、製材所や羽柄屋(製材品を扱う所)も消失していき、現在はその存在さえ珍しいものになってきました。でも現在も山梨県内で頑張っている方々も見受けられ心強い限りです。

現在の林政は大きな偏りを抱えてたまま施行されています。またその内容は林業に携わる人々を無視蔑視して運営しているようにも見えます。一見して農業より林業は格段低次元の扱いとなっています。私たち林業家や林業で生計を立てていくことは現在では至難のことなのです。そうした中、
 ある市では市民のために林業機械の貸し出しを始め、「画期的な事業」と評価する見識の低い報道もありました。林業機械の扱いは危険が伴うもので、プロでも傷害が絶えない状況なのです。また機械が欲しくても林業経営基盤が薄く手当てもない中で、古い機械や人力でこなしているのです。私たち林業者にとって大きな打撃にもなる、こうした安易な施策が突然取り入れられるのです。開いた口が塞がりません。

 その市では新たな林業施策として、「不要の木材を有用の方に縁結び」をするなどの施策を展開しています。これなど私たちは十年前から実施しているもので、その実現には相当な労力と多数の作業負担があります。

 誰が考え実行しているか知りません。林業は「ままごと」ではありません。こんなことが続くようでは先行きが不安でなりません。

 しかしそうした中でも私たちの市内には確実に林業に新たな芽生えています。新たな息吹の誕生です。北杜市内民有林を生活の基盤にして活動している若い人々も少ないながら着実に増えています。「地域の木を地域で使う」私たちの忘れていた考え方です。

 北杜市内は山梨県でも有数な里山民有林があり、付近には多くの別荘や新規定住者も増えています。周囲には放置され荒廃した山林も増えています。中にはプロでも手がつかないものも増えています。
 
 最近山梨県の中の有数な森林を抱える市では戦術のような施策を実施ししています。それは私たち林業に携わり、森林組合など加入している多くの民有林所有者の立場をまったく無視されていることです。林業は多くの労働災害が発生していて、職業の中でも危険な作業として位置づけられています。私たちは種々の林業機械の安全対策や資格を取得し、新たな市場を開発しながら頑張って懸命に納税もしています。そうした努力を無視した最近の施策は呆れてしまいます。責任者の考えをぜひ聞きたいところです。

地域の樹木を活かそう

山梨県の樹木を使う

 まず山梨の木の良さを体感していただく。ターゲットは財布を握っている主婦が対象です。最近のお父さんは弱いから、照準はお母さんです。私もこれまで昭和から現在まで数百回のイベントに参加して山梨県の木の良さや使用勝手を提案してきました。本来なら行政や業界がすることです。それこそ私はすべてを投げ打って徹してきました。不要木材の増加の中で、資材は努力すれば無尽蔵にあります。建築は材でも木工教室用材やドミノや積み木に変身します。

 一本の木でもその枝葉まで対象です。「使ってこそ樹木の内面と良さが人々に伝わるものです。これまでもこうした作品や製品をもってイベントや学校や施設訪問を繰り返してきました。最近では仲間も出てきて、余生はこの道に集中しようと考えています。
 今山梨県をはじめ民有林は危機的状況にあります。森から離れた人々は森には未だに戻りません。それは里山を維持経営することが出来なくなったからです。調査の過程で、黙々と手入れをする方々に出会うとほっとする反面、無駄な努力との考えもつい脳裏に浮かびます。1万円かけても千円にもならない、それが現在の林家の現状です。森林は経済的には負の財産になっているのです。世界の森林状況の悪化の中で日本国内の木材はいずれ活況を呈してきます。その準備を行政も進めていくことが求められます。

山梨県の樹木を使おう(2)

 行政は実態より形容を重んじます。<恥部>を放置したまま、私たち専門家に言わせれば子供の<ままごと>発想でさまざまなことを企画立案実施しています。人々に使用を訴えることも、またあっても開かれないパンフレットや業界間認識程度の利用しかされていないものが多数あります。その内容はすばらしいものです。しかし認識のずれは大きく、強制乾燥をした外材をセンターで購入して日曜大工。子供の机や家具それに食事の箸まで外材使用であっては、日本木材や森林環境の悪化などは知る由もありません。使ってこそその良さがわかるものです。
 最近森林浴とか森林セラピーとか森林の持つ医療効果も大きな話題になっていますが、これなど木や草が放出する<フィトンチッド>に大きな意義があります。<フィトンチッド>植物以外動物からも放出され、他の生き物の生活に影響を与える物質で、ここでは揮発性のもののことを言っています。これはテレペンガスが大きく作用しています。しかし私は不思議に思います。なぜ特定の地域にそした場所を設けなくていけないのでしょうか。健全な森に入ればどこで差異はありません。山梨や日本列島全体が森林浴の会場とする基本的な考えが必要なのです。特定の場所を選定することは否定地域が多いということにもつながります。森林80%の山梨では県全体が安全で安心で森林浴ができる場所にするという基本姿勢が行政に求められます。


 地域の樹木が根こそぎ捨てられ埋められその上に林立する外材仕様建築。私は何度となく実の震えを覚えました。昭和40年頃まではまだ家を作ることと日本建築は同じであったのです。周囲の官庁施設や学校や公民館なども赤松の壁材が当たり前にあり、駅舎なども杉材が多用され、汽車の中でさえ木材が多様に使われていたのです。もちろん個人住宅など日本木材を使うことが当たり前だったのです。しかし外材や外国建築資材の自由化により、有り余る各国木材が日本列島を覆うことになりました。山を分け入った山村製材所でも外材があり、私の小さな製材所もそうした変化に晒されました。注文も外材(栂や米松)指定となり、私たちも日本木材と離れる時期がありました。このような背景もあり、一部の努力をよそに山梨県は「洋風建築」のメッカともなり、現在もその風は吹き続けています。
 しかし健康上からも日本建築や日本木材のよさを体感する人々も増えてきて、用法建築+和風建築様式も現れてきました。しかし一般人への日本木材の流通機構は古い組合体質や封建的で閉鎖的な考えが先行して、市場開放が遅れ、未だに業界市況に喘いでいるのが現状なのです。遅きに逸した感はありますが、今こそ使用環境が整った多くの人工林の樹木を一般の人々に開放すべき時代に入ってきたのです。市場開放と日本木材の使用促進こそが森林を救う唯一の手段なのです。

植林から木材販売までの道程

育苗(優秀な苗木)----植林----数年かけて周囲の雑草や雑木の除去・生育状況の確認(鹿害予防策・蔓や蔦の除去)----第1回枝打ち(さまざまな方法)・周囲の雑草と雑木の除去など----第2回枝打ち----間伐(さまざまな方法がある)----第3回枝打ち・第3回間伐---第4回枝打ち・間伐---などを経てようやく成木になります。この間には雪害や風害それに獣害などにも備えます。植林してから成木になり市場に出るのは植林数の半分か三分の一くらいが理想とされています。これも需要により異なります。

 さらに、伐採----自然乾燥----運搬----製材----乾燥----加工----建築施工とさらに手がかかります。

 現在植林してから成木になるまでにかかる経費は販売価格の十倍から数十倍の経費がかかります。従って販売するだけ経費がかかり赤字となります。このあたりが行政でもわかっているから、こうしたことにあまり触れない施策が横行するのです。木材は良質にこしたことはありませんが、不良の木でも有効な活用策が望まれます。これおは次号で触れますが、「木樹まるごと資源」として考えていかないと、補助金軽減になかで進む道は閉鎖されてしまいます。現在林政に求められるのは、木材の大幅活用策と林業に携わる人々の保障と育成が急務であり、「認証制度」や「森林ボランティア」などは逃避施策の一種です。森林に直接向かわな人による、場当たりの考えから出てくる企画なのです。

 現在植林してから成木になるまでにかかる経費は販売価格の十倍から数十倍の経費がかかります。従って販売するだけ経費がかかり赤字となります。このあたりが行政でもわかっているから、こうしたことにあまり触れない施策が横行するのです。木材は良質にこしたことはありませんが、不良の木でも有効な活用策が望まれます。これおは次号で触れますが、「木樹まるごと資源」として考えていかないと、補助金軽減になかで進む道は閉鎖されてしまいます。現在林政に求められるのは、木材の大幅活用策と林業に携わる人々の保障と育成が急務であり、「認証制度」や「森林ボランティア」などは逃避施策の一種です。森林に直接向かわな人による、場当たりの考えから出てくる企画なのです。

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