日本には古来より指定された文化財と称する樹木が多くある。その中でも現在生き残っている樹木は数少ない。こうした樹木を後世に伝えることは私たち現代人の努めである。これは一部を除いて疲弊していく神社仏閣についてもいえることである。
神社仏閣などの古い建物は90%越す木材が用いられていた。そしてその周囲には取り囲むように杉や桧それに赤松や欅がその壮言さを競っている。
山梨県にも多くの樹木の国や県の指定文化財樹木が存在する。しかしその環境は観光目的のみ利用され、それhw保存永命の対策は遅い。私も各地を歩くが、指定樹木にひけをとらない樹木が静かに生きているのを見るとほっとする。
これまで観光や道路整備などで犠牲になった樹木も多くあり、指定の少ない赤松美林などはたちまち皆伐採される。
赤松は日本人の心のよりどころであり、周囲の山岳風景とマッチしてその風情が人を和ませる。その赤松森林が商業伐採の標的となって、山梨県からも大量に運び出され大面積の土地が一変している。これはこうした行為に林政も積極的支援していて、丸抱えの信じられない施行を繰り返している。
切り倒すことに補助金は出ても、残すことへの行政の対応は鈍いものだ。
山梨県北杜市内の赤松も次から次に消えていく。人々の心も体も癒す赤松の林が今日も消えていく。
そこには別れを惜しむ人たちはいない。
指定文化財の樹木でさえ形式以外の別れを惜しむ人は少ない。
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