今日の新聞を見ると、昇仙峡の景観上から雑木の伐採許可が環境省から出て、それである箇所の景観がよくなり、観光客の増大にもつながる旨の新聞記事が出たが、現在の昇仙峡はそんな生易しい状況ではない。おそらく数年以内にには崖や砂礫地帯の枯れた虫害赤松の崩落が始まる。これは雑木の処理などと違って、岩盤に軋みこんだ根をはがすと岩盤自体の崩落にもつながる問題である。しかしこうした重大問題を誰も直視しない。というより避けている。昇仙峡も奥に入ると集落や森林の荒廃が目立ち、それを切捨て間伐で「ゴミ木材」多出している。そこにはゴミを捨てる人が多くあり、一大ゴミ捨て場になっていることもある。過日報道された身延町の土砂崩れの上方の道路周囲など全くのゴミ道路で、その集積は半端ではない。
昇仙峡も千代田湖周辺の虫害赤松数は多くあり、薬剤処理されている。これも積年であり、放置(山梨県全体)状況とその数の多さには驚く。
昇仙峡の道路は整備され、通行料も多いがその道路をよく見ると、そこには倒木寸前の虫害赤松や、蔓害枯れ死樹木が牙を剥いている。しかし本当に改善するのはその処理材である。山地に隙間や谷間に積み込まれた量の多さは、もう撤去できない(費用的)状況である。
この処理については、大きな危険があるのに、林野庁や山梨県は実施をやめない。この処理剤は、ビニールで虫害赤松を覆い、中に薬剤を噴霧して薫して虫を殺す方法で、その薬剤はその土壌に浸透する。そして数日間放置してやがて一部ビニールを破りて気化状態に置いて、その後そこに放置する。この作業は重労働であり、しかも危険であり、薬剤に触れると爛れなどができて直りにくいとの作業員の話もある。
こうした処理済の木材が昇仙峡に多くあり、この量は毎年増え続けて現在は膨大な量が山地に集積されている。これが山梨県林業の正直なところであり。これについては官庁でも二言はない。
最近でも多く見られるが、その処理は杜撰になる一方で、経費や労力の削減が目立ち、危険を知らせる法的方法も簡略化されて何も表示していない処理も目立っている。昇仙峡は内藤伝右衛門・石原初太郎に開発紹介してきて山梨県を代表する観光地である。雑木の処理も大切であるが、この虫害赤松の処置と安全策の構築が今後未来永劫の観光地となり得る大きな要素となり得る。
正月の金桜神社の「初詣」の交通整理の未成熟もあきれたもので、道路両側ここかしこに勝手駐車完全に通行麻痺状態が続いた。駐車場の不足のなかで、十分な対策が無いことが露呈した。私は3時間も路上に居た。トイレを探して喚く親子や、管理者を罵倒する運転者など、山峡に怒号がこだましていた。
参考資料(林野庁の認識)
1 虫害赤松の有効活用について
松くい虫被害木の一部が、防虫処理の後、チップ(公園の敷材)、パルプ、合板及び燃料用として有効活用されています。(平成16年度においては、全国で約4万8千立方メートルを利用しています。)
2 虫害に侵された赤松は資源ですか、粗大ごみですか
松くい虫被害木については、早期に防虫処理が行われた上で、資源として有効活用されるように、今後とも、都府県及び市町村に対して、利用促進の助言を行って参りたいと考えています。
3 虫害に侵された赤松の処理状況
松くい虫被害木については、山地災害の防止など公益的機能の観点から都府県や市町村が指定する「保全すべき松林」等において、マツノマダラカミキリ駆除のため、伐倒し薬剤散布等を行っているところです。
さらに、山梨県では、すでにマツノマダラカミキリが脱出している被害木についても、家屋や道路等に危険を及ぼすものを伐倒していると聞いています。
4 虫害赤松の今後の見通し
全国の松くい虫被害量は減少傾向にあり、平成18年度は、64万千立方メートルとピーク時(昭和54年度)の約4分の1となっています。今後とも、被害の拡大を防止するため、被害対策を継続的に実施していくことが重要であるものと考えています。
5 虫害赤松倒壊と植林樹木への影響
単木的に倒れている場合には、植林木に対して大きな影響はないと考えています。
しかしながら、植林木の生育に支障が生じるような状況である場合は、森林所有者又は当該森林の管理者が、森林整備の一環として被害木を処理することが適当であると考えられます。
6 虫害対策の「皆伐採桧植林」の現状について
現在、松くい虫被害対策の一環として、国や都府県の補助等による樹種転換を実施しています。
これは、都府県や市町村が指定する「保全すべき松林」等への松くい虫の侵入を防ぐため、その周辺の松林を、マツ以外の樹種や、マツノザイセンチュウに抵抗性を有するマツからなる森林に転換する事業です。
山梨県においては、当事業によりアカマツを伐採し、森林所有者の意向等を踏まえて、ヒノキの植栽を行っていると聞いています。
7 皆伐採でなぜ、すべての樹木を伐採するのですか
樹種転換では、松くい虫被害の発生源となるマツの無い森林をつくるため、マツを伐採します。またこの際、広葉樹などが混じっていても、森林所有者の林業経営上の判断により、それらを併せた伐採が行われる場合もあるものと考えられます。
8 皆伐採しても、地中の赤松の芽が一斉に芽吹きます。
樹種転換の実施に当たっては、更新地において発生するマツの天然稚樹を除去すること、また、必要に応じて下層樹木を残置し、マツの稚樹の発生を抑制すること等により、確実にマツ以外の樹種による森林とすることが適当です。
9 虫害赤松の薫蒸処理薬剤の安全性について
くん蒸処理に使用される薬剤は、農薬取締法に基づき、安全性に関する試験結果の検証を踏まえて農薬登録されており、登録に際して定められた用法の遵守を求めています。
また、薬剤処理の際には、その旨わかるよう、張り紙等を行い、注意が促されているところです。
10 虫害赤松伐採後の残根からの虫の再発生について
伐採跡地の根株に対する薬剤の散布、又は根株のはく皮並びに樹皮の焼却等を行う「伐採跡地駆除」を必要に応じて実施することにより、マツノマダラカミキリの再発生を防止することが可能です。
なお、カミキリの幼虫が根元付近にいることは、これまでの事例からはかなり少なく、通常根際付近で伐倒すれば虫が残ることはあまりないと考えられると聞いています。
11 虫害処理後の薬剤の地中への侵入
松くい虫被害対策に使用されている薬剤については、農薬取締法に基づき農薬登録されており、適切な方法で使用されていれば、地中への影響はない、或いは一時的なものにとどまるものと考えております。
12 本年より、内地材需要増加から地域赤松が大量皆伐採されます。大型機械導入で、山地が崩壊しています。その対策指導は、
山梨県の森林担当部局において、現状を特定した上で、森林法に基づき、公益性を損なう行為については早急に適正な指導を行うと聞いています。
13 道路周辺の倒木赤松への対策について
一般的には、道路の安全対策については、道路管理者の責務として実施されるべきであると考えています。
なお、山梨県においては、道路管理者へ安全確保のため伐採をお願いし、それでも不十分であれば県又は市町村が伐採を行うと聞いています。
林野庁 林政課
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