サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

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 今度新たに白州町の「関の桜」が山梨県指定文化財に決定するという。私も趣味で県内の文化財を見て歩いているが。その保存状況は決して好ましくない。代表する建造物窪八幡神社の国指定のものもその周囲から腐敗や壁絵の欠落などがあり、氏子も苦慮しているが一向に改善されない。
 また天然記念物に対する保護は一部では行き過ぎ治療も目立ち、その杜撰な管理維持も指摘できる。
 こうしたことは文化財指定より維持管理こそが大切なことを行政担当者の意識のズレから始まる。指定して観光客が増加して樹勢を弱めてしまう。小淵沢町の神田の大糸桜などが好例である。人間は保存の名の下に枯れ死に至らしめる場合もある。武川町で枯れ死した「舞鶴の松」など手を加えすぎて命を絶った形跡ものこる。近辺では意味不明な建物がある国指定文化財「金生遺跡」甲斐源氏の確かな遺構を残す谷戸城もまったく必要の無い神社や石造物の撤去など何が目的なのかは素人には理解できない。
 白州の殿町の県指定文化財「殿町の桜」も現在、古木側は鉄骨と鉄筋による保存事業の生れの果て、惨めな姿を晒している。
 須玉町を代表する根古屋神社の欅は保存事業や自然腐食もあり、荒廃が進み機械ロボットの呈はすでに国指定文化財や御神木の域を脱している。また県指定のトチノキなど大枝が破損、傍らの石祠も放置したまま無残な姿を晒している。
 また白州町の横手関の桜の周辺には「駒の松」もあったがすでに枯れ死したが、その保存はベストではなかった。
 山梨県は文化財の保護など行政よりで民間意識が焼失していて、金にならないものは捨て置く風土も大きく影響している。
 山梨県を代表する富士山など山梨県がスバルライン開設で自然破戒を進め周囲の森林は致命的なダメージを受けている。
 会議をして文化財決定ではなく、数年かけて実態調査をして、全体の状況、保存事業が必要なもの、観光とのバランスなど審議会に求められるものは多い。安楽な指定など、あらたな遺産破戒に繋がることも、山梨県内の文化財を検証すれば誰でも理解できる。机上を離れて民間活用も視野に、現在の山梨県文化財行政の全般的な根本的な建て直しが求められている。

森林・木材行政には「木は腐る」という基本的な理念が欠如している

一昔前、山梨県では多くの家屋の最も腐りやすい箇所(土台周辺)には自家の山に栗の木を植えて置いた。枝打ちなどの手入れもして、真っ直ぐに育つ工夫をした。石を並べて基礎石との連結無しに土台を土間との空間をあまり設けずに設置して家を組んでいった。
 この腐れが最も進む土台に「栗の木」を用いたのは、科学的なものでなく人々が受け継いできた生活の建築の知恵と伝承である。他にも屋外木材は多用されたが、炭化したり木酢液(もくさくえき)にしたりして保持の工夫をした。栗の木は環境の恵まれない湿地帯でもその威力を発揮して多くの建築物を支えてきた。土蔵なども栗の木を多用している。
 日本列島が木使いを誤ってきたのは、多くの外国生産の丸太小屋(ログハウス)である。競ってこれに飛びつき百年の家などの言葉に誘われ、腐りやすい米松などが主流をなした。この時点では湿気の多い日本気候を無視していた。結果多くのログハウスの下部が腐ってしまう惨状を来たした。
 また公園や施設にも油の多い南洋材や唐松圧着屋外木材も生産され、日本の建築の知識は変化し続けた。ところが中には設置者側の無知もあって木材の乱用が始まり、マシンで剥いた円形木材を未処理のまま施設や子供遊具に使い、道の駅などにも設計段階から無謀利用が目立ち始めた。これなど木材が腐るという基本的なものを国も民間も亡失した結果である。赤土土壌に直接設置した看板支柱や土砂崩落地への防御壁への実証なき使用が国を挙げて多用、その結果現在その補修改修期を迎えることになった。ところがこうした失政を振り返ることのできない行政は「コンクリートから木材の世界へ」などの机上空論を繰り返す。情けない話である。某県と某県の境の国道では数キロに及ぶ土砂流失防御壁が設置されていた。使用木材は付近の間伐唐松皮付き、隙間無しの積み重ねである。結果現在腐れが横行して、枠からずれたり外れたりしていて、いずれ通行不可能になる。
 山梨県でも多く使用されている。しかしその工法や設置条件考慮などまったく稚的なもので、これが国の事業かと思うものが多い。
 木材の屋外使用では土との接点、それに設置箇所の水捌けが最大の問題である。壁面を削ってその箇所に設置したものなど数年で腐れが進み十年から十数年で大半は腐ってしまう。こうした箇所の復旧や改修には新設置より資金が必要となる。取り除き、掘削、護岸石積み、撤去木材の処分など、どれをとっても膨大な予算を必要とするものばかりだ。
 またこれとは別にダム工事のコンクリート壁への見かけ貼り付け事業など、まったく木材への無知無能乱用であり、まったく必要の認められないもので、コンクリートとの接点から腐れが進行して崩落していて、すっかり腐ったものも多い。ダム壁が二酸化炭素の放出源となっている。
 一時期流行した木のロードやチッブ敷詰めなども樹種や環境配慮がなく、虫の生産地に化している場所すらある。
 今後伐り棄て間伐から利用間伐などが盛んになれば、何の研究調査や工夫も無い中での乱用となる。また防腐効果を薬剤に求めると、山地や自然保護、飲料水などへの影響も出てくるが、現在こうしたことに言及できないのが行政である。
 また大量の薬剤処理赤松の永久現場放置もいずれ大きな社会問題となる。こうした大きな誤りの上に成り立つ林政は根本的な思考委譲の時期に来ている。
 先行きの見えない施策を連続連面して、日本の森林は間違いなく行政による破壊が進んでいる。

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