サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

里山森林の破壊と崩壊

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 私は明野村によく行く。すこし山間部に入れば畑作業や枝打ちされた森林に出会う。また手が離れた里山森林でも立派に育っているものに出会う。胸打たれる。将来の里山を木材事情が悪化する中で懸命に育った森。それに比べると現在の「○○の森」など行政主導の森つくりは教科書かマニュアルが悪いのかアフリカ砂漠地帯のような植林風景が目立つ。また画一的に「ひのき」「なら」などの単一種別植林が、どのような土壌にも植えられている。乾燥地帯でも湿地帯でも中には流路や隠れ流路にも植林される。岩盤の上の表土にも植林され、中には年季のはいった表土がすっかり捲くられ均した砂礫の上に植えられていく。山間部では植えるとすぐ鹿が食べる。猪が湿地土の中の虫を食べるのに植林した苗をかき回す。しかし淡々と事業が進み、都会型机上型の森林が次から次に生まれる。それが明野町でよく見かける風情である。先輩たちが作り上げた千本桜公園もサーキットー場になったりオフロードコースになったり赤茶けた斜面と下の森つくりとの違和感を醸し出す。地域の人は口を閉じる。だれもが正常で無いことを知りながら。郷土の先人たちの歴史と工夫と努力が一瞬にして砂漠食林地に変わっても。その勇気や自力さえも田舎にはない。そうした場所が補助事業のターゲットであり、新規参入の諸団体の参入を許す。田舎と自然が切り離せない講師や研究員が実践の無い話を繰り返す。横文字と山野に関係ない言葉を自慢そうに上を向いて話す。達人たちにやり込められると頬を真っ赤にして目を逸らしながら時間を終える。勉強不足から生まれるものは何も無い。現在植えている樹種や周辺土壌成分さえ知らないで事業展開。みんなも補助金が欲しいから黙って眠りながら時間を費やす。
 そばで千本桜が枯れていても、なぜ枯れているかわからない。「酸性雨」でしょうかなど嘯く。
 私の車がオフロードにつかまって天を向く。体が宙に浮く。そばを通った彼らに手助けされてようやく車が戻る。叱咤するつもりが「ありがとう」の言葉に変わる。ここは自由でよい環境とのこと。北杜市は自由だ””なのか。強引に植林された桧が話す「苦しいよ」「助けてくれ」「息ができないよ」「水が無いよ」「私はここでは生きていけない」などなど。私たちには何もできない。ここは教育の森環境の森企業の森。君たちはモルモットで、こうした悪い環境の中でどう育つか。轟音の影響は?石の上では、水路の中では、土砂崩れの中ではどう生きるのか試されているのだ。実験なのだ。どんな環境でも育つことができるような種子開発実験なのだ。だからそうした生き様を多くの人に見てもらう人間の行為の愚かさを見てもらうために事業なのだ。君たちは我慢して成長してくれ。大きくなったら、チップにして散策道やペレットに加工して使うから。君たちは決して建築用材にはならない宿命を背負わされているのだから。

 駄目だ相手が理解してくれない。数十本倒れて枝葉が埋まる桧をなおして立ち去る。枯れた桜の枝が車屋根を打つ。歪んだ道で繰り広げられるオフロードの車の轟音を耳にしながら。
 

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 広大な土地形状の変化は明野を変えた。農業も変えた。いい意味では農業が直接売れる場所を得た。甲府近辺からも近くさまざまな施設も多く、北杜市内でも多くの事業が展開されて、現在でも多くの工事現場が見られる。
 私はこの処分場の是非については言は及ばないが、次の点が気になり数年間通い続けた写真記録した。
1)この地域は古代史跡や遺物が多く、畑に散乱している。
2)処分場の周辺の森林状況
3)処分場周囲の地下湧水のこと
4)処分場周辺の緑化衰退のこと
5)処分場下の国指定候補縄文遺跡
 などである。
 完成引渡しが終了との新聞報道。私は下と横から処分場を垣間見た。明野には湧水は少ないというが、道路から処分場左方の湧水ため池への湧水の流れ込みが予定流路から出なく、処分場側からの湧水・流水の量が多くて驚いた。これも計算の上で何も心配する必要はないと思われるが、造成中でもあり、地下のことでもあり一抹の心配がある。ここからの水が下の集落を横切るが、どのように使用されているかは確認していない。ただ間違いないことはしたの「塩川」に流れ込みやがて釜無川に合流して、そして富士川に梅へ行く。この処分場から下の流路は著しく汚いしごみが散乱している。どうせならこうした場所も改修されたほうがよいと思われるが、この地域にはいまだ不安を抱える事案2件あり、地域の不安はいつまでも解消されない。
 明野町は昔は林業が盛んであり、今でもその形跡は山野に色濃く残るが、一部では国事業で単一桧植林が進み、杉にかわって「桧花粉症」の里にも成り得る。中には見公認のオフロードもあり、休みともなれば車が轟音を挙げ、車もひっくり返っている。ごみの散乱量も多く、離れた場所より運ぶより明野山野のごみだけでも相当量になる。そして継続された事業からでた樹木農業資材の残材が一地域に山積みされている。ごみ処理場建設や補助整備事業で出るごみの扱いの支援方法は無かった。
 下の縄文遺跡など大々的に報道されたがその後はどうなったのであろうか。遺跡地を流れる湧水は何を語っているのか。また周囲の森林の倒壊や蔓被害樹木の多さも群を抜いている。この明野処分場問題は長く反対された方々の労苦は大変なことであり、多くの宿題も残っている。今後新たな展開も予測される中で住民も市民も視野を広げておくことが大切ではないだろうか。
 


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