サブやんの気まぐれ調査研究

日本の里山は崩壊します。守るのは私たちです。行政主導の時代は終わり新たな取り組みが求められています。

里山森林の破壊と崩壊

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水は森からの贈り物

森林の天敵 
スーパー林道と大規模林道(「ブナの放流」森は地球のお医者さん 宮下正次氏著 北斗出版 1995発行)
宮下正次氏yahoo検索
http://search.yahoo.co.jp/search?fr=slv1-ybb&p=%E5%AE%AE%E4%B8%8B%E6%AD%A3%E6%AC%A1&ei=UTF-8

 水は森からの贈り物

 材木やキノコなど森からの贈物はたくさんあるが、そのなかでも特に貴重なのは水だ。その水源を守るために設けられた保安林は水源かん養保安林という。
 青秋林道の建設に際して、その保安林の解除に反対して全国から多くの反対の声が寄せられた。その反対する意見は地元だけではなく他県からもよせられた。
 これに手をやいた林野庁は保安林法の一部を改正させている。それによって当該森林から遠く離れた者で直接利害を受けない者は異議の申し立てができないことにしてしまった。そのため保安林の解除や森林を破壊しての開発計画に対して異議の申し立てをする方法は大きくせばめられたことになる。水の利用面からみると、過去の渇水事例、水利用状況などからみて水の確保に支障を及ぼすおそれがある区域内にしぼられている。水源部分から少し離れてしまえば異議の申し立てはできないことになってしまった。これほどまでに異常な渇水が続く中で」保安林解除に対し一部の者しか異議申し立てができない制度は基本的に誤っていると思う。なぜなら水は川を流れて遠くの都市にまで至り、直接生活に影響をおよぼしているのだから。
 また、水源かん養保安林に指定された奥地のブナ林がいとも簡単に伐採されてしまったことは重大な問題として記憶にとどめておかなければならない。伐採跡に植えられたカラマツは保水能力が低く、水源かん養保安林内に植える樹種としてはふさわしくない。カラマツが植えられないところは、天然のカでもう一度ブナの森にもどそうと計画されたが、ブナの森が再生できたところは数えるくらいしかない。これを水源かん養保安林と呼ぶにはいささか気がひける。
 山から流れる水はただの水ではない。松永勝彦教授が解明したように、魚や海藻が育つのに欠くことのできないフルボ酸鉄が含まれている。

 都市の緑を守る

森林の天敵 
スーパー林道と大規模林道(「ブナの放流」森は地球のお医者さん 宮下正次氏著 北斗出版 1995発行)
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 都市の緑を守る

 都市の中でスギやケヤキなどの梢端部が枯れ出した木が多く見うけられるようになった。梢端部に少しでも異常の見つかった木は、根部が先にやられていることがわかる。健全な木であればまわりの根を大半切り落としても、また新たな根を出してくる。ところが梢端部に異常をもつ木はそのカがない。すでに枯れてしまった根や、根の色も黒ずんで全体の根の量が少ないことがわかる。
 東京都の杉並区にはその名の示すとおり杉並木があったそうだが、今は枯れてなくなってしまつた。
 関東地方をとりまくスギの衰退を見ると、東京が枯死帯に入り、100キロはなれた群馬県の前橋市も重度の衰退を示す地帯に入ってしまった。群馬県の安中市や栃木県の今市市の杉並木は天然記念物にも指定され保護もされてきたが、安中市の杉並木の大半は枯れてしまった。今市内の杉並木も年々梢の枯れが広がり伸びていく。
 衰退のはじまったスギのまわりの土壌を調べると、幹の回りが酸度が強く、離れると次第に弱くなっていくという。ゴルフ場で赤くなりはじめたアカマツの根のまわりの土壌を取り除いて活性化させる新しい土壌を与えたら次第に元気になってきたという。
 公害に強いというクスノキの梢端枯れもはじまっている。高崎市の中心部にある中央公民館だ。一大気汚染による衰退が庭先にまでしのびよってきた。

森林の天敵 
スーパー林道と大規模林道(「ブナの放流」森は地球のお医者さん 宮下正次氏著 北斗出版 1995発行)
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 カラマツ林の経営

 東京都の水源林となっている奥利根地方の人工林の50%あまりはカラマツ林で占められている。満足に育っていれば弱いながらも山を守る働きをしているものと思われるが、実際には雪庄に負けて根元から抜けてしまったったり、折れたり、台風で倒木となってササ一色となっている山が少なくない。
一ヘクタールのカラマツ林を育てて売るまでには、のべ200人ぐらいの人手が必要とされる。く一人あたり1万5000円の経費がかかるとして、一ヘクタールの山づくりに300万円かかることになる。これは人件費だけの数字で、このほかに苗木代、植付けや保育に必要な道具類が加わってくる。これだけ金をかけて50年という時間をかけて育て、それがいくらで売れるかというと一ヘクタール当たり80万円ほどだ。100万円で売れれば大喜びだ。
 かつてはこのような山にバラ色の夢を託して、現場の職員は尻をたたかれもしたが、木を育てて経営を成り立たせることはもはやできなくなっている。
 最近は低金利とはいえ5,8%の利子のつく財政投融資資金が貸しっけられている。300万円を50年間借りをと4400万円を超える金額になる。ところがこの金をカラマツを伐って返済しようとしても80万円にしかならない。どう頑張ってみても支払える金額ではない。
一般の市場で流通している商品であれば、必要経費に利益を見込んで値段がつけられるが、林業にはそれができない。原産国でも木の伐採を制限しはじめたので、外材輸入も少しずつブレーキがかかってきている。戦後植えた1000万ヘクタールもの人工林が、伐探できるようになると国は夢をみているが、保育の手ぬきで木の生えた山とは言えないほどに荒廃が進んでいる。
 民間の林業も赤字で、木を売った収益で生活することが困難なので手入れもできない。かりに充分な手入れをして子供に相続しても、立木にかかる相続税が高くなって払えなくなってしまうから結局よい山づくりはできない、と現場の人たちは語っている。

森林の天敵 
スーパー林道と大規模林道(「ブナの放流」森は地球のお医者さん 宮下正次氏著 北斗出版 1995発行)
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「国有林はこれでいいのか」
 全国関係地方議会によびかける

 収入の方は50年もかけて育てたスギの利回りが1%にも満たない状態にあって、支出する金の方は6%の利率では山づくりなどできる訳がない。林野行政が独立採算制である限りこの状態は永遠に続く。ここから早く脱出しなければ国民の山が死んでしまう。 長野県木曽福島町議会から全国の地方議会によびかけた「国有林はこれでよいのか」という一文がある。現在の国有林がおかれている厳しい状況を知っていただくために全文を紹介する。
「環境はますます悪化し、地球の生命維持システムが極度に破壊きれつつある。このままいけば、地球の生態的なバランスが崩れ、その生命を支える特質が失われて生態学的な破局が到来するだろう。私たちはこの事態を深く考慮し、地球のこのバランスを守るには、断固たる、そして緊急の全地球的な行動が不可欠であることを確認する」
 これは1992年6月ブラジルで開かれた国際環境開発会議(地球サミット)での決議であります。今日地球の環境間規としてあげられている温暖化・砂漠化・野生生物種の減少等は、いずれも森林と深いかかわりをもち、森林の保全はますます重要な地球的課規となっております。
 この総会の出席者には、政府代表の一人として林野庁関係者も含まれておりました。しかし今日日本の国有林地帯で発生している事髄荘、伐採面積の増加、林他の売却、観光開発のための国有林の利用による林地面積の減少、不生育林の増加などその決議の方向と乖離(かいり)する現状が報告きれています。
 木曽地方に於いては、国有林内における伐採可能な天然林のほとんどが伐採され、年々収穫量も減少を余儀なくされております。かって日本三大美林のひとつにかぞえられた豊かな天然林は、その姿を消しただけでなく、伐採きれたあとの人工林も手入れ不足等で荒廃がめだち、森林のもつ公益的機能の喪失どころか災害の危険すら懸念きれる事態となっています。
 国有林野手実の1993年度決算は−収入約6,200億円余のうち財政投融資からの借入金が3,508億円を占め、支出5,900億円のうち償還金・支払利子が2,555億円にのぼっています。単年度でも1、000億円の損失が計上され、累積赤字は実に2兆9,291億円と伝えられております。元利の支払いのためにきらに借り入れるという危機的状況におちいっているといわざるを得ません。
 このような国有林会計の現状は、森林資源の保続・公益的機能の増進という国民の負託とは無関係に・赤字を出さない国営企業として、特別会計による独立採算制が諜せられたところに最大の原因があると考えられます。事実国有林野事業勘定のうち造林費は1981度445億円であったものが、10年後の1991年では、半分以下の221億円となり事業費に占める割合は10%から僅か4%に減額されています。この結果、木曽地方においては未立木地を含む生育不十分な造林地は約700へクタールと指摘されおり、我が国の国有林の未来を杞憂するものであります。国有林の危機的現状を打開し、国土の保全、国有林の健全な経営など林政の抜本的転換、さらに国際環境会議での決議の実現を求めるためには、従来の独立採算一辺倒を改め、一般会計から大幅繰り出しを図るなど、経営と環境の両面からの検討が肝要と考えるものであります。
 以上の現状に鑑み、国有林地元関係の地方議会が立ち上がり、国有林野事業の回生のため全国規模の運動を展開することが重要かと考えます。以上により貴議会の賛意と意見を賜りたく全国の関係地方議会に呼び掛ける次第であります。
 貴議会に於いて御検討頂き、御回答賜りたくお願い申し上げます。
 1995年3月16日
                        長野県木曽郡木曽福島町議会
                                  議長 桜井昭雄

森林の経済学
森林の天敵 
スーパー林道と大規模林道(「ブナの放流」森は地球のお医者さん 宮下正次氏著 北斗出版 1995発行)

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 森林いじめの独立採算制

 林野庁が監修してつくつた『人がつくる森のはなし』の本の中では、森林計画制度について次のように書かれている。「毎年、木を伐って使っても緑がへらないように、計画を立てて森を育てる。」「木は、生きている植物だから、森もまた、生きている。生きているものは、次から次へと、新しい命を生み出し続ける。だから木は、石炭や石油とちがって、いつまでもなくならない、限りない資源だ。けれども何の計画もなしに一度に伐ってしまったり、手入れをせずに放っておいたりしたら、せっかくの資源もだいなしになってしまう。どんな木材が、いつごろ、どのくらい必要になるのか。しつかり予測して、それに合わせて森を育てたい。そのため日本では、法律によって全部の森が計画的に育てられようとしている。」
法律によって守られて森林づくりが行われているわが国の森林の様子は、はたしてどのようになっているのだろうか。
森林管理は国土の保全や防災対策の面から見る七重要な役割を担っている。しかし、実際にはお粗末な状況におかれている。累積債務が3兆円、その元利の返済が年間2500億円にも達するという悲惨な状況だ。木材の売上収入だけではどうにも足りなくて土地売りも行っているが、元利の返済すらまかなえない状態だ。
 赤字という言葉は職場に暗くのしかかる。職員は首をきられ、他省庁へ出向させられる。三3円の債務を2万人の職員で割れば、一人当たり1億500万円もの借金をしていることになる。もうどうにもならないところまできている。
 当局がこれまでやってきたことは「改善計画」という名のもとに山を守る現場組織を切ることだけだった。ピーク時には全国で9万人いた営林署の職員をこれまでに2万人にしぼりこんだ。
第四期の改善計画では1万人にしぼる計画が進められている。合理化と人減らしだけが進んで約束の資金援助は棚上げになっている。しかし、職員をゼロにしても3兆円の金は返すことができない。なぜなら毎日利子のつく借金をかかえているのだから。
 国有林の予算は年間6000億円ほどでそのうち40%強が元利の返済にまわされている。残りは職員の給与で、山にかける金はわずか数百億円程度しか残らない。
 財政当局はその後も景気対策などの名目で年間3000億円前後の融資を行っている。国の管理する山に6%に近い高利の金を無理やり貸しつけて大赤字をつくり、どうしようと考えているのだろうか。

林野庁の負債
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