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懲りない林野行政の誤進道
施設・庁舎の100%木造・木質化推進(「日刊木材新聞」平成21年12月12日)
《註、この新聞を読めば日本の森林木材状況など全てがわかります。》
〔農林水産省 木材利用推進計画を発表〕
農林水産省は10日、木材利用推進計画を発表した。地球温暖化の防止や資源循環社会の形成等に貢献するために、省を挙げて木材利用の推進に取り組み、施設・庁舎を100O%木造化・木質化し、柵工・残存型枠・標識工・視線誘導標等も100%木質化する。この利用推進を政府全体の取り組みに広げ、さらには、地方公共団体や民間企業、消費者まで浸透させる。
〔国から民間まで浸透図る〕
温室効果ガスを2020年までに1990年比25%削減という地球温暖化対策の中期目標の達成のために、09年10月に農林水産省地球温暖化対策本部を設置。同本部の下に木材利用推進チームを設置
し、まずは、農林水産省及び関係機関を挙げて自ら木材利用の推進にこれまで以上に取り組むこととし、そのための計画を定めることになった。
計画の実施に当たっては、原則的に木造・木質化・木製品と考え、公共工事等のコストを縮減し、農林水産省が定める「環境物品等の調達の推進を図るための方針」も踏まえて,間伐材また合法性が証明された木材・木製品の利用を推進する。
そして木材の利用を推進する取り組みを政府全体の取り組みに広げ、さらには、地方公共団体や民間企業、消費者まで浸透させることにより、地球温暖化対策に貢献することとしたもの。
具体的には、公共土木工事では、柵工(安全柵、手すり等)、残存型枠(残置式のコンクリート型枠)、標識工(場所等の案内板)、視線誘導標等について、木割合100%が目標。100%にできない土留工、筋工、伏工、防風柵等は、基準年に対する木材使用量1・5倍が目標。補助事業対象施設、庁舎の営繕等では、年度ことに整備される施設、庁舎を木造化とともに内装の木質化に取り組み、内装の木質化率100%が目標。
木製品の導入では、カートカン、事務机とともにコピー用紙は間伐材等を使用したものを100%使用へ。書棚、名刺用紙、フラットファイル、チューブファイルも同様。
計画の実施状況を公表し、併せて目標を達成できなかった施設等については、その理由も公表する。そして木材利用推進について、関係省庁や地方公共団体、民間企業等へ積極的な働きかけを行う。
《私註》
この取り組みは理想論であって、実現は難しい。しかもいままでこうした利用活用した事業地ではその部材が腐蝕や剥離それに離脱が顕れていて、早急な対策を講じるべき場所もある。何でも感でも地球温暖化に役立つために新たな取り組みも必要であるが、これまでの安易な事業の見直しや検分もしないと、机上の空論になってしまう。私が調査した中では特に、公共土木工事では、柵工(安全柵、手すり等)・標識工(場所等の案内板)・ 土留工、などはまったく乱雑な工事であり、地球温暖化抑制どころか増加させていて、しかも山間部ダム側壁に使用した無駄な間伐材貼り付け工事などは、将来離脱崩落して大災害の要因ともなり、大きな社会問題にもなる。現在の林野庁管轄のダム工事も中止や新規設置は少なくなるが、現在までに崩壊や機能停止ダムや保安林の大量切捨て間伐材放置など解決が急がれる事柄も目白押しである。
現在閉鎖された林道や林道・索道開設で失われ林道の脇に棄てられた大量の木材、それに薬剤処理放置赤松材も今後大きな社会問題となる。確かに新たな取り組みは時代が要求することかも知れないが、過去を反省せずにまた修復しないで進み続け、その事業で残された残材や山地は異常な世界を繰り広げている。現在航空写真で事業地を空撮すれば、事業の荒さは目を覆う地域も出てきている。国が国を破壊していく。これが先進国の林業であろうか。民主党も、無駄を省くならまず無駄な事業の最も多い林野関係の事業仕分けと実地検分が先行すべきである。政治や国民が求める地球温暖化防止や抑制と林野庁が進めている事業は一致していない。それは事業地を見れば小学生でも理解できることで、大風呂敷は広げたら折り畳むことも大切である。
建物など100%木質化なども机上の空論であり、必要に応じた耐久性も考慮して。鉄・コンクリート・木材を使い分けることが当然で、それは無理し何も実験データー・耐用データーを持たないで実施した、木柵土留め工事使用木材が、使用の間違いを的確に指摘している。
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はじめまして。
林業や森林のことを勉強したく、訪問させていただきました。
ファン登録させていただきます。
2010/2/13(土) 午前 1:27
返信遅れと申し訳ありません。ありがとうございます。なにかありましたらご連絡ください。
2010/2/27(土) 午前 8:18 [ サブやんの気まぐれ調査研究その2 ]