|
除伐施行の年令及び時期(林野庁編纂 長谷川孝三氏監修「育林辞典」昭和30年刊)
●除伐施行の年令
除伐を行う年令は、下刈の方法・その実行経過・林木の成長状態・侵入植物の種類とその繁茂の程度などによって一定し難いが、−般には、樹冠の競り合いが始まり、造林木の生育が阻害されそうな状態になったときに行うもので、およそ第一回除伐の年令は
アカマツ・カラマツ----植え付から七、八年目
スギ・ヒノキ----植え付けから十年目
ヒバ・トドマツ・エゾマツ----植え付けから十三〜十五年目
くらいが標準で、その後の繰り返しは、普通三、四年毎に、1〜2として結局下刈を止めてから間伐に至る間に、2〜3回の除伐を行うわけである。しかし実際には、造林木の成長状態、小丸太及び伐除広葉樹の利用関係、或いは森林所有者の経済状態などに支配されて、甚だしく手遅れになって三〇−四〇年生まれに六〇年生に達しても、なお除伐階程を脱し得ない例も少なくない。
●伐採時期
つぎに伐採の時期は、樹冠層の競り合い関係を十分にみて集約な除伐をする場合には広葉が落葉している時よりも着葉期間にする方がよいし、除伐される木の括死や萌芽勢の滅殺に重点を置くときは夏季に行うことが適当である。しかしながら実際問題としては、労費の関係、特に労務者の供給事情もあるので、適期だけを選定することが困難であるが、夏季に主体をおき秋季早目に終了することが好ましく、晩秋から冬季の実行は造林木を冬季の荒い気供にさらすこととなるのでさけなければならない。
|