新!サブやんの気まぐれ調査研究

サブやんの気まぐれ調査研究の続編です

植林研究室

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植林に必要な土壌知識

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 最近の山梨県の植林を見ていると、重機造成であるために、その土地の表土が削られて均一的な均し土壌の上に無造作に植林される。これは事業官庁がどこであれ、請け負う事業体が決められた事業体が実施するので、大体の作業も同じになる。同じ農林水産省の田圃造成工事では味気なくても表土は一度他の場所に移し、整地後もとの田に戻される。しかし林地植林ではこうならない。一度撤去した土は造成のためにどこかに埋められ、中には運ばれていく。そして新たな造成表土に無機物のような桧の植林が繰り返されている。私は疑問に思う。こんなことで本当に樹木が正常に育つのであろうかと。そこで所持する古い文献を読み再度勉強したい。その折の資料がこれです。

土壌(『育林辞典』昭和30年 林野庁編纂長谷川孝三氏監修)
●土壌の見方
 森林植物の分布や生育に関係のある種々の環境因子のうち、気候の条件、そのうちでも気温や降雨の状態が植生の形相を直接大きく支配する場合が最も多いのであるが、同じ気候区域内で植物の種類やその生育状態に種々の局所的変化を与えるものは土地的な条件である。極端な岩石地、砂地、または過湿地等では土地的な条件が気候条件より一層支配的である場合も少なくなく、このような環境のところは、気候区を異にする場合でも、それぞれ特徴のある一定の植生景観を認めることができる。
 植物の生活に関係のある土地的因子とは地殻表面の状態であって、地質構造、岩石の種琴風類、風化の状態、侵蝕堆積の状
態、地形、地形の変化に基づく局所気候の相違及び地表水や地下水の動き方などであるが、結局これら諾因子の総合作用の結果として生成された土壌の状態に要約しうるようである。
 土壌とは、母材すなわち岩石の風化物等に動植物質の分解してできた有機物が混和し、大気や水の影響をうけて互いに理化学的に作用し、さらに気候、地形、生物等の諾作用が組み合わされて生成されたものであつて、地毅の最上層を被覆して植物に生活の場を与えているものである。
 土壌はその縦の断面をとって見た場合、それぞれ特徴のあるいくつかの層を形成していて、その色調、構造、組緻、暦位の組み合せなどの形態的特徴は、土壌の生成に関与した諸作用の相違にしたがってそれぞれ一定の傾向をもっている。すなわち土壌層断面の形態は、これら諸作用の綜合的なあらわれであると見ることができる。したがつて土壌は単に母岩の風化によってできた静的な無機物質ではなく、また純化学的にその組成分のみから解明できるものではない。岩石などのように静的なものではなくて、生きた生物と同様の自然法則の支配を受け、生成に関与する環境諸作用の相違にしたがって形態的にも性質的にも一定の傾向と規律性を持った歴史的な一つの自然物と考えるべきものである。このような考え方はロシアのドクチャエフやアメリカのマープットによって提唱されて以来、多くの学者によって支持補足され、発展してきた。今日の土壌の分類はこの考え方に基づいて行われている。
 森林下の土壌は、農耕地にくらべると人為によって撹乱されることは遥かに少なく、長年月に亘って一定の環境の下に生成される。したがつて、土壌暦の形態は生成に関与した環境因子を明らかに反映し、形態そのものが安定で特徴が明瞭であり、土壌に作用した諸因子の状態やその経過を推察することが容易であり、且つ正確を期することが可能である。
しかし日木の森林土壌にこのような考え方が導入されたのはごく最近のことであって、従来の多くの研究調査は土壌を理化学的に分析測定し、それ等の数値と植生の相違や林木の生長経過との関係を論じたものである。勿論、土壌の諸性質はできるだけ精密に数量的に測定されるべきものであって、既往の研究により種々の幾重な事実が解明され、今後も累積されねばならないのであるが、自然物である土壌の性質は甚だ複雑であって、個々に分解された単一の因子でその全体の性質を推定することは大きな錯誤をおかす危険が少なくない。
個々の理化学的性質を精密に測定する前に、まず土壌の外観的特欲すなわち土壌層断面の形態によって一応土壌を区分することが必要であり、また理化学的な性質が明らかにされた土壌の拡がりは、その断面形態の調査によって把握抱起することが
できるのである。宮崎氏は森林植生の成立と土壌との関係を解明するに当り、はじめて土壌断面の形態的特徴に留意して種々の貴重な資料を提供した。大政氏は東北地方町デナ林土壌の形態と植生との問に、密接な関係があることを明らかにし、さらに土壌の形態とその生成環境、殊に地形を基とした水分環境との間に一定の規律性があることを明らかにした。
 このように、土壌の断面形態は土壌分類の基礎となるものであつて、その形態的特徴は種々の環境因子の反映であるために、森林植生や林木の生育状況との問にも密接な関係が認められる。観察も比較的容易であるから、土壌断面の形態的特徴を調べることによって、土壌の性質とその生成に関与した環境を判定し、立地の条件に応じた合理的な造林、撫育を行うことができるのである。土地利用区分や適地適木を目的とした土壌諷査は、土壌形態学の力を借りてはじめて実用的な効果を期待しうるといつても過言ではない。


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