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雪に負けるカラマツの人工林
《参考資料:『ブナの放流』・「森は地球のお医者さん」宮下正次氏著》(一部加筆)
利恨川の水源地帯に植えられた人工林のうち、」50%がカラマツとなっている」、このカラマツが雪の重みで曲げられ、次第に弱くなり、根元付近から折れたり、根張りが弱いために雪に引き抜かれるなどの被害が発生している。また、手入れ不足で消えてしまったカラマツの人工林も少少なくない。
カラマツの人工林は保水力が弱くて、伐採によって地表が乾燥するとその能力はゼロに近づく。伐採後カラマツが植えられて10年たっても、ブナ原生林の一割ほどの能力にしかならない。
一方、ブナ林の保水力は高く、一時間に300ミリ以上の雨水を受け止める力を持っている。ブナ林地帯は、「水源かん養保安林」に指定された地域と重なり、人間生活の生命線ともいえる重要な場所だ。このブナ林を失ってカラマツとなり、そのカフマツ林も満足に育っていなければ、水不足はおこるべくしておこったといえるだろう。
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