新!サブやんの気まぐれ調査研究

サブやんの気まぐれ調査研究の続編です

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山梨県 消えた森 裸地化が進み水源林も危機
鹿に関する記事 食い荒らされる緑の国 
2006年(平成18年7月28日 山梨日日新聞記事)

異様な風景が広がる。本来なら緑で覆われているはずの斜面は土砂がむき出しだ。ごろごろと、石が顔をのぞかせる。樹皮がそっくりはがれ、ツルツルになった大木が根こそぎ倒れている。
 丹波山村の小袖地区は東京都奥多摩町と接する山深い地域だ。同所酒井正光さんによると、シカの被害が出始めたのは15年ほど前から、桑の木や杉、下草を食べつくし、森がなくなった。畑は耕作放棄せざるをえなくなった。裸地化した斜面で土砂流出も起きた。
 シカは森を食い荒らすと、今度は住宅の庭にも現れるようになった。植木、庭の草花など片端から食べる。家の回りに柵を巡らせた。「人間が柵の中で暮らしている。まるで人間と動物が入れ替わった動物園」とため息交じりに話す。
 甲州市塩山一之瀬高橋。多摩川の源流があり、東京都の水源かん養林が広がっているが、ここにもシカの食害が及ぶ。都水源管理事務所が2004年に植栽した「源流百年の森」はシカの食害で壊滅状態になった。同協議会がまとめた報告書によると食害は奥多摩町を中心にじわじわと丹波山、小菅村、甲州市へと拡大しつつある。
ツツジの名所、甲州市の三窪高原ではドウダンツツジの巨木が被害を受け始めた。「板橋峠から倉掛山に続く防火帯では、大きなツツジが次々と剥皮(はくひ)され、樹勢の弱ったツツジの範囲が東に広がりつつある」。報告書はそう指摘する。
早川町新倉、標高約2000mの横乙山。ふもとから頂上まで、シカの食害の跡が点々と残る。赤茶けた小さな木。葉を食われ、樹皮をはがされて枯死した杉やヒノキだ。
早川町森林組合の長谷川空伍さんは言う。「植えたそばから食ってしまう。補植すると、またそれを食う。イタチごっこ。先端を食べてしまうから木は大きくならない。年ごとに低くなっていく。まるで盆栽。林にならない」
シカが嫌う忌避剤を塗ったが、塗った個所さえ食べられている。電気槽は一定の効果があるが、経費がかかる。杉、ヒノキをあきらめ、ミズナラを植えた。しかし、これも若葉をすべて食べられてしまった。
林の中に立ち枯れた大木がぽつんぽつんと立つ。周囲にシカの糞が散らばっている。環状に樹皮をむかれると、養分を吸い上けることができずに木は枯れてしまう。大木も切り倒すしかない。「于をこまねいていれば、どうにもならなくなってしまう」。枯れた杉の苗木に干をやりながら、長谷川さんはそう話す。
県みどり自然課によると、シカによる2004年度の林業被害は1億1700万円、農業被害は1800万円に上っている。換算できない被害も加えれば、実際の被害は想像をはるかに超える。


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サブやんの気まぐれ調査研究その2
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