
最近の林業事業はまったく事業消化だけが目立ち、その目的や趣旨それに事業指導もまったく見えない。これは林政のみかかわらず多くの道路工事でも森林の置ける立場は薄い。親切道路間際でまったく作業路が見えないなどはそれである。必要がないから設けないでは余りにも惨めである。
また手作業を忘れた林業人たちは、戦争地域のように機械優先の作業に専念して、機械から降りることはない。
軟弱の土地や砂地の土地に大型機械が入れば、その地土地はズタズタに切り裂かれる場合もある。しかし指導側にも実戦側にもそうした意識が喪失していて、事業の数だけ荒れた山地が続出している。
また間伐は皆伐採なども地域や環境への配慮などまったく見えず、自然界に対する人間の横暴さを行政主導ではたまらない。
なぜこんな林政になってしまったのか、またなぜ愚かな行為に行政も気がつかないのであろうか。自らの国を自らが傷つける日本の林政はあること自体が最大の欠陥である。
長年その地域に培われてきた土壌、これはその森林もそこに住む動植物も連鎖して保たれている。そのスポンジのような土地にいきなり重量機械が作業すれば、動くだけでその土地や自然は破壊される。それが国土を守るべき省庁の率先垂範事業であるから驚く。事業消化優先であればどんなことも可能である。しかしそうした事業の植えに放置林の続出ではもう林政など皆無といっても過言ではない。
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