新!サブやんの気まぐれ調査研究

サブやんの気まぐれ調査研究の続編です

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江戸で語られた甲斐の民話 25、武田信玄の孫子旗  昆陽漫談(青木昆陽)
 
甲州萩原村雲峯寺に、武田信玄の孫子の旗あり。その旗左の如し。
 孫子の旗長さ壹丈壹尺六寸、幅二尺三寸。疾如風。徐如林。 侵掠如火。不動如山。と云ふ文字ありて、紺地文字金銀なり。   
 諏訪法性の旗、長さ壹丈三尺五寸、幅尺五寸、南無諏訪南宮法性上下大明神の文字あり。赤地文金銀なり。日丸花菱の旗もあり。赤地。紋黒。


江戸で語られた甲斐の民話 24、山県三郎兵衛 山本勘助 奇人(かたわ)  齋諧俗談(大朏東華)
 
相傳へて云、甲斐の武田信玄の家臣山形三郎兵衛は兎唇なり。山本勘助といふ人は眇(すがめ)なり。云々

2009/7/7(火) 午前 10:11
甲斐二十四将傳   一話一言(大田南畝)  著述甲斐二十四将傳之説 世有甲斐二十四将圖者。不知何人作。而傳以珍蔵焉。予校諸舊記。無所據由也。 ... 山本勘助晴幸(法名神山道鬼居士)   米倉丹後守重繼 ... 山懸三郎兵衛尉昌景 始曰飯富源四郎乃虎昌之弟出 ...
2007/12/1(土) 午前 6:21
... 『飛騨屋久兵衛』の初祖武川長助の出自が甲斐源氏武川衆であると系図を掲げてある。 ... 次昌  名執清三   九月 一日   山本忠房  …   七日   折井次忠 ... 竹川與十郎 竹川新兵衛    山縣三郎兵衛尉昌景衆  武川市兵衛    甘利左衛門 ...
2007/8/15(水) 午前 6:03
... 24、奇人(かたわ)   齋諧俗談(大朏東華)  相傳へて云、甲斐の武田信玄の家臣山形三郎兵衛は兎唇なり。山本勘助といふ人は眇(すがめ)なり。云々  25、孫子旗   昆陽漫談(青木昆陽)  甲州萩原村雲峯寺に、武田信玄の孫子の旗あり。 ...
江戸で語られた甲斐の民話 23、武田の裔、武野紹鴎(でうおう) 鳴呼矣草(田宮仲宜)
 武田印旛守仲村は、武田信光の裔なり。退隠して武野紹鴎と云へり。家宅は戎の社に隣し故、大黒庵と自称す。其滑藝見つべし。


江戸で語られた甲斐の民話 22、山口素堂、社中と云事  《文化三年板》 鳴呼矣草(田宮仲宜)

  山口素堂
 社中と云事、此頃俳諧者流の徒これをいえり。社中と云は、廬山の恵遠法師、庭際の盆地に白蓮を植て、その舎を白蓮社と云。劉遣民雷次宗宗炳等の十八人、集会して交をなす。これを十八蓮社といふ。謝靈運、その社に入んことを乞ふ。恵遠い謝靈運が心雑なるを以、交わりゆるさず。斯る潔白なる交友の集会をなさしより、蓮社の交と云。然るに芭蕉の友人山口素堂師、致仕の後深川の別荘に池を穿、白蓮を植て交友を集、蓮社に擬せられしより、俳諧道専ら社中と云事流行しぬ。夫遠師は、謝靈運をだに社に入る事許されず。然るに今の社中、旦(あした)にには断金をとなへて、夕に冠讐のごとく、反復常ならず。呉越と隔ることを梭をなぐる間のごときも嘆かはし。嗟々俳諧は狎て和せざるの道なり。


江戸で語られた甲斐の民話 21、甲斐国都留郡の縫之丞のこと  閑田次集(伴 蒿蹊)享和二年(1802)
 
十二月の末つかた、甲斐国都留郡小明見村の民縫之丞なるもの、其隣人の黄疸に悩みけるを、両親ふかく悲しみ、又代るべき兄弟もなければ、いかにもして病を癒しめんとおもふに、蜆は此病の良薬ときけば、もとめて給はれとたのまれて、三十里を経て、駿河の原よし原まで来るしに、年の終りなれば、さしもの街道も往来まれなるに、さるべき武士共二三人計具したるが、遙先に見えたれば、追付んと急ぎ、尿(ゆり)しながら行けるを、彼士見咎て、いかなる者ぞととふ、農民なりしとこたへしに、いか農民ならば大路に尿すべからず、畑ならば麦を養ふべし。道の傍ならば草肥えて秣によからん、大路にて穢を人に及ぼすべしやといはれて恥入、唯大人に追付まゐらんといしぎての仕業なりと侘ぬ。
さて背に負けたる薦包は何ぞととふに、しかじかのよしを答へて、此比海荒て、やうやう此ほとりまで一升を得て負たるなりといへば、さる病に一升ばかりにては足じ、江戸に行て求むべし。いざつれ行んといへれば、故郷よりここ迄遙なり。また是より江戸まで、四十里をへてはいかゞはせん、年せまりて帰ることを急よしいふ。さらばわれ江戸に帰らば、速におうるべしと、其郷里荘官の名まで委しくとひきく、こはいかなる御方ぞととへば、それはいふに及ばずとて、沼津駅にて別ぬ。
 其年は暮てあくる正月、病者は病おもりて十日に終りぬれば、野辺に送り、翌日僧に請じ齋行ひける折から、所の長のもとへ薦に包たるもの、江戸芝よりと計記して、甲斐国都留郡小明見村庄屋仁兵衛といふ札をさし、谷村といふ所の官所より送り、其便は谷村より小明見までの賃をとりて帰りぬ。
 開きて見れば 蜆(しじみ)なり一首の歌有り、
   見もしらぬ山のおくへも心だに
   とどかば病癒ぬべらなり
 仁兵衛其故をしらず、親に付て縫之丞を呼て、そのよしを聞きゝ感に堪ず。彼齋の所へ持行、士の志を牌前へ供しぬ。夫より皆志をたうとがりて、江戸芝といふたよりに、尋けれどもそれぬば、せんかたなきに、あるもの此士歌を添られしかば、何にても歌を勧進して、芝明神の社に捧げ、せめて其志しに報ぜんとはかりけるとぞ。同国の一老僧、此ごろ語りき。

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