新!サブやんの気まぐれ調査研究

サブやんの気まぐれ調査研究の続編です

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 『素堂句集』子光編 享保六年(1721)刊 

 夫れ人に生有れば必ず・落する也。唯だ言語ありてここに文辞を紙上に載す。而して千歳之れ久し難し。猶、面に接するに於てその人奥ある也。隠逸山口素堂信章は、江城の北東浅草川両国橋の傍ら、下総の国葛飾の郡の内に於て廬を結び、歳月を経て久し。
 禀性野の志多く、固より貸財を以て世事を経ず。心偏らず雪月花の風流を弄ぶ。若冠より四方にあそび、名山勝水、或いは絶神社、或いは古跡の仏閣とあますことなく歴覧す、亦た數うるにかのうの師なり。
  詩歌を好み猿楽を嗜み、和文俳句および茶道に長けたるなり。その作『蓑虫記』は風俗文選に載す。俳句を載せここに俳諧糸屑して行く世なり。天質疎通彊記
 往く所の詩歌和文等の作は皆胸中に於て暗し、人が紙硯を具へて之を請へば則書き、而してここにその筆書を与へる也
 左の如き草稿は寫してここに貴顕これを召し、好事者は最も鐘愛す。招きに依り人の寓にとどまること或いは三、五日或いは十日、然れども阿邑諂諛の意も無く与人に非ず、対話し、則ち黙しては泥塑の如し。人に説く話は、固より言多からず也。
 その庵中に蔵する所の書は数巻、及び茶器に爨炊の鍋竈。而して己れ又一力助あり、薪水の労なり。予は幸い新灸の即に十有余年を得る。其の和文・詩歌・俳句等数十帋悉く匣底に蔵す。然るに其れ蠧害を患ふ。旦に好欲の者頗つた蒐輯は冤にして、以て冩し別け猪を積みて一帙を成す也。惜しむらくはその他の文詞は人の手に在りて得ず、矚者に亦た多くの許しをえん。
 害嗟嘆。此の人これ謂ゆる善き隠逸者なるべし。享年七十余にして嬰病享保元年丙申歳八月十五夜、遂に世を謝す也。武江城の北東の隅、谷中感応寺中瑞院内に於て□ず。 □−エイ
  號して廣山院秋厳素堂居士と爲す。
享保六年辛巳年氷壮中旬  子光 誌
◆素堂発句 享保二年 1717
項羽が騅佐々木が生喰の木瓜の花 鵲尾冠 
 
◆素堂発句 享保六年 1721
あれて中く虎が垣ねのつぼすみれ  素堂家集
 朝鮮もなびけしあとや野人参        
我舞て我に見せけり月夜かげ     〃   
たけがりや見付ぬ先のおもしろさ   〃   
袖の香やきのふつかミし松の露    〃   
鮎小鮎花の雫を乳房にて       〃   
水縁に白魚あきらかなり雁しばし   〃   
貳朱花や揚屋の目にはしぼみ咲    〃   
蓮に蛙鶯宿梅のこゝろかよ      〃   
夕だつや石山寺の銭のおと      〃   
朝がほは後水尾様の御製かな     〃   
名月に明星ばかり宿直かな      〃   
椎の葉にもりこぼしけり露の月    〃   
さび鮎も髭にふれずや四十年     〃   
尾花かくす孫彦ぼしやけふのえん      
地下におちて風折ゑぼしなにの葉ぞ  〃   
世は鳴戸暦はづれに渦もなし     〃   
はつむかし霜の芭蕉のたもとより   〃   
瓢枕宗祇の蚊屋はありやなしや    〃   
とくくの水まかねバ来ませ初茶湯   〃   
胴をかくし牛の尾戦ぐ柳哉      〃   
筬の音目を道びくや藪つばき     〃   
谷川に翡翠と落る椿かな       〃   
是つらよよし野の花に三日寝て    〃   
いつか花に小車と見む茶の羽織    〃   
菜畠の爰が左近のさくらかよ     〃   
朝虹やあがる雲雀のちから草     〃   
夕風に見うしなふまでハ雲雀哉    〃   
村雨につくらぬ柘植の若葉かな    〃   
水や空うなぎの穴もほし螢      〃   
山すゞし京と湖水に眼三ツ          
千鳥聞し風の薫りや蘭奢待      〃   
三日月をたはめて宿す薄かな     〃   
袖ミやげ今朝落しけり野路の月       
宿に見るもやはり武蔵野の薄哉       
蓮の實の泥鷺をうつ何ごゝろ     〃   
簔むしの角やゆづりし蝸牛      〃   
有明の蕣の威に氣をめされ      〃   
あさがほよおもハじ鶴と鴨のあし   〃   
塔高し梢の秋のあらしより      〃   
 
◆素堂発句 享保二十年 1735
松陰におち葉を着よと捨子哉    とくくの句合 
天の原よし原富士の中ゆく時雨哉   〃   
綱さらす松原ばかりしぐれかな    〃   
暮おそしつる賀の津まで比良の雪   〃   
炭竃や猿も朽葉もまつも雪      〃   
浮葉巻葉立葉折れ葉とはちすらし   〃   
棚橋や夢路をたどる蕎麦の花     〃   
名をとけて身退しや西施乳もどき   〃   
老の春初はなげぬき今からも     〃   
土佐が繪の彩色兀し須磨のあき    〃   
 
素堂発句
◆元文二年 1737
此暑氣に樓舟なし隅田川      有渡日記 
◆宝暦七年 1757
そよ更にむかしを植てしのぶ艸   蜀川夜話 
◆宝暦十二年 1762
蕣は朝なくの御製かな       秋の七艸 
◆明和二年 1765
地は遠し星に宿かれ夕雲雀     摩訶十五夜 
◆安永四年 1775
瀧あり蓮の葉にしばらく雨     去来抄 
◆その他
大井川桃の雫や石一つ       雪丸げ   
鮎の子の何を行衞に上り船      〃   
江を渡る梅あミほせる男しるべせよ 真蹟   
鶉聲して鼠ハふるすに帰けり        
唐がらしあけをうばふやなすびあへ  〃   
池芙蓉國に入て夢かうばし      〃   
うたゝねや孤山の梅を妻と見て   短冊   
初空やねまきながらに生れけり    〃   
水てりてうなぎの穴も螢哉     短冊   
粟津野やこのまの星を打螢      〃   
ふくる夜は簾も蚊やも螢哉      〃   
後朝にきぬひきかつぐ螢かな        
けふとてや行脚姿で帰花       〃   
星やあふ秋の七草四人なし
素堂発句 54歳 元禄八年 1695(素堂、妻の故郷甲斐に入る)
さか折のにゐはりの菊とうたはゞや  笈日記  
はなれじと昨日の菊を枕かな     甲山記行   
山窓や江戸を見ひらく霧の底      〃   
下くゞる心の栗鼠やぶどう棚      〃   
さびたりとも鮎こそまさめたゞの石   〃   
蔕おちの柿のおときく深山哉      〃   
旅ごろも馬蹄のちりや菊がさね     〃   
あさがほの星と一度にめでたけれ   墨吉物語   
 
素堂発句 55歳  元禄九年 1696
頭巾着て世のうさ知らぬ翁哉     翁艸  
魂やどし凩に咲梨の花            
照日にハ蝸牛もきしる柳哉       〃   
其不二や五月晦日二星の旅       〃   
日照年二百十日の風を待ツ           
漆せぬ琴や作らぬ菊の友        〃   
白河や若きもかゞむ初月夜       〃   
人待や木葉かた寄ル風の道           
古足袋や身程の宿の衣配リ           
晴る夜の江戸より近し霧の不二    陸奥鵆   
あはれさやしぐるゝ比の山家集     〃   
水甕を汲干すまでに月澄て       〃   
 
素堂発句 56歳 元禄十年 1697
青海や太鼓ゆるまる春の聲      末若葉
茶の羽織おもへば主に穐もなし    柱暦   
 
素堂発句 57歳 元禄十一年 1698
御手洗や半バ流るゝ年わすれ     寄生
橋立や景過もせず霧のひま       〃   
秋むかし菊水仙とちぎりしが     続有磯海   
苔の底泪の露やとゞくべし       〃   
 
素堂発句 58歳 元禄十二年 1699
露ながく釜に落来る筧かな      皮籠摺  
立されよ今は都に帰る厂       蓑笠   
枯瓢蚤か茶臼をおふこゝろ      芭蕉庵六物   
菊にはなれかたはら寒し       水仙花   
となりぬべらなり茶の羽折       〃   
 
素堂発句 59歳 元禄十三年 1700
くだら野や無なるところを手向草   冬かつら
紙ぎぬの侘しをまゝの佛かな      〃   
像に声あれくち葉の中に帰り花     〃   
時雨の身はいはゞ髭なき宗祇かな    〃   
菊遅し此供養にと梅はやき       〃   
生てあるおもて見せけり葛のしも    〃   
七草よ根さへかれめや冬ごもり     〃   
 
素堂発句 60歳 元禄十四年 1701
歎とて瓠ぞ残る垣の霜 はだか麥  
滋賀の花湖の水それながら      そこの花   
桜笠雨にハこぼれ香をかえて     きれぎれ   
花に行行ぬも京のゆかり哉       〃   
花の比奈らざらし賣家も有       〃   
夢なれや梅水仙とちぎりしに     追鳥狩   
大井川しづめて落るつばき哉     杜撰集   
ふんぎって都のを下りけり      続別座敷   
ふらばふれ牛は牛づれ秋のくれ    宗長庵記   
朝霧や嘸朝寐にて柴の庵        〃   
草と見て開くふようの命かな     文蓬莱   
 
素堂発句 61歳 元禄十五年
ちからなく菊につゝまるばせをかな  三河小町
 
素堂発句 62歳 元禄十六年
花に結び麥にほにとく舎りかな    行脚戻
伊勢船を招く新樹の透間哉       〃   
此名残古郷も遠し時鳥         〃   
 
素堂発句 63歳 宝永元年
牡丹持もつがもつほど花の貧ン     分外
しぼミても命長しや菊の底      千句塚   
ずっしりと南瓜落て暮淋し      番橙集   
月ひとつもたぬ草葉の露もなし     〃   
花水にくたけては舎利となる水     〃   
 
素度発句 64歳 宝永二年 1705
釣上よ蓮のうき葉を藤のつる     賀之満多知 
枯にけり芭蕉を學ぶ葉廣草      誰身の秋   
長雨の空吹出せ青嵐          〃   
枇杷黄也空ハあやめの花曇り      〃   
□□□□□けふや八橋寺の杜若     〃   
 
素堂発句 65歳 宝永三年
涅槃会や花も涙をそゝぐやと     かくれさと
木の間ゆくかづきにちらし櫻かな   東海道記行   
喜撰法師師螢のうたもよまれけり    〃
山口素堂発句集
前書・後書の句は本分を参照。発句は撰集刊行年による。
素堂発句集  重複する句は前出の句集による。(未収句は続編で)
参考資料− 『元禄名家句集』(荻野清氏著)− 『日本俳書大系』− 各撰集− 研究書
 
素堂発句 26歳 寛文七年 1667 号 江戸山口信章  
『伊勢踊』  
かへすこそ名残おしさハ山く田   伊勢踊
あめにうたれあなむ残花や兒櫻    〃   
花の塵にまじるハうしや風の神    〃   
取結べ相撲にゐ手の下の帯      〃     
よりて社そるかとも見め入相撲       
 
素堂発句28歳 寛文九年 1669   江戸山口信章      
化しかハり日やけの草や飛蛍    一本草
扨はそうか夢の間おしき時鳥    繪合   
富士山や遠近人の汗拭ひ       〃   
 
素堂発句 30歳 寛文十一年 1671 号 江戸山口信章
姫氏國や一女をもとの神の春    蛙井集
 
素堂発句 35歳 延宝四年 1676 号 江戸山口信章
梅の風俳諧國にさかむなり     江戸両吟集
何うたがふ辧慶あれば雪女     當世男   
花の坐につかふ扇も用捨哉     到来集   
 
素堂発句 36歳 延宝五年 1677 号 江戸山口信章
鉾ありけり大日本の筆はじめ    六百番発句合
見るやこゝろ三十三天八重霞      〃   
ちるを見ぬ鴈やかへつて花おもひ    〃   
海苔若和布汐干のけふぞ草のはら    〃   
夕哉月を咲分はなのくも        〃   
返せもどせ見残す夢を郭公       〃   
初鰹またじとおもへば蓼の露      〃   
戦けりほたる瀬田より参合       〃   
峠凉し沖の小島のみゆ泊り       〃   
富士山やかのこ白むく土用干      〃   
鬼灯や入日をひたす水のもの      〃   
むさしのやふじのね鹿のねさて虫の音  〃   
根来ものつよみをうつせむら紅葉    〃   
宗鑑老下の客いかに月の宿       〃   
正に長し手織紬につちの音       〃   
乾坤の外家もがな冬ごもり          
茶の花や利休が目にはよしの山     〃   
凩も筆捨にけり松のいろ        〃   
世の中や分別ものやふぐもどき        
 
素堂発句 37歳 延宝六年 1678 号 来雪  
さぞな都浄瑠璃小哥ハ爰の花    江戸三吟 
小僧来り上野は谷中の初櫻     江戸新道   
目には青葉山郭公はつ鰹        〃   
遠目鑑我をおらせけり八重霞    江戸廣小路   
李白いかに樽次はなにと花の瀧     〃   
おもへば人雪折竹もなかりけり     〃   
雑巾や松の木柱一しぐれ 鱗形        
 
素堂発句 38歳 延宝七年 1679 号 来雪
二万の里唐津と申せ君が春     富士石 
かな文や小野のお通の花薄       〃   
山は扇汗は清見が關なれや     江戸蛇之鮓   
 
素堂発句 39歳 延宝八年 1680 号 来雪
また是より若葉一見と成にけり   向之岡 
亦申上野の秋に水無瀬川        〃   
蓮の實有功經て古き龜もあり      〃   
 
素堂発句 39歳 延宝八年 1680 素堂      
爰ぞ命顔淵が命夏の月       誹枕   
富士は扇汗は清見が關なれや      〃   
六月やおはり初物ふじの雪       〃   
髭の雪連歌と打死なされけり         
花の千世の何かの春も江戸也けり    〃   
参勤せよ吉野も爰に江戸櫻       〃   
武蔵野やそれ釋尊の胸の月       〃   
武蔵野や月宮殿の大廣間        〃   
夕立や虹のから橋月は山           
廻廊や紅葉の燭鹿の番         〃   
入船やいなさそよぎて秋の風      〃   
水や空うなぎの穴もほし螢       〃   
宿の春何もなきこそ何もあれ    江戸辧慶   
螢稀に點(

山口素堂俳諧年譜

内容については本文参照

素堂事蹟年譜

和暦 西暦 年令 編書名・他 内容
寛永十九年16421誕生一月四日(『連俳睦百韻』)
寛文五年166523三輪神社参詣荻野清氏の説、「山口素堂の研究」
寛文七年166826伊勢踊伊勢、加友編。信章、発句五。
寛文九年167028一本草未琢編。発句一。
寛文十一年167230蛙井集山口清勝編。信章、発句一。
延宝二年167433信章歓迎百韻十一月二十三日、上洛して北村季吟や湖春ら以下の歓迎百韻の席にのぞむ。
信章、付句十一。
延宝三年167534宗因と百韻興行江戸下向中の宗因を中心に、桃青(芭蕉)等と共に百韻興行。
信章、付句九。
俳諧繪合高政編。信章、発句二。
延宝四年167635俳諧当世男蝶々子編。発句一。
到来集胡兮編。発句二。
草枕旨恕編。旨恕・信章百韻一巻。
延宝五年167736六百番俳諧発句合岩城平城主、内藤風虎編。発句二十。
江戸三吟 冬、伊藤信徳・桃青と共に三吟三百韻興行。
延宝六年167837江戸三吟春、前年に続き三吟三百韻興行。
江戸八百韻幽山編。発句一。付句七。
新附合物種集井原西鶴編。付句五。
江戸新道言水編。発句六。
江戸廣小路不卜編。発句七。
鱗形雪柴編。発句一。
☆夏の頃、江戸を出立して長崎に向かう。
延宝七年167938☆肥前唐津にて新春を迎える。清水茂夫氏(故)は「二万の里唐津と申せ君が春」は、仕官している唐津の主君の新春を祝っているのでないかという。
☆暮春頃、江戸の帰着する。
☆致任して、不忍池畔に退隠する(?)
玉手筥蝶々子編。発句一。
富士石岸本調和編。発句二。
江戸蛇之鮓言水編。発句一。号来雪。
二葉集西治編。付合四章。
延宝八年168039誹枕◇始めて序文を著す。
始めて素堂と号す(正式な名称も山口素堂)
幽山編。発句十七、幽山・素堂両吟半歌仙一巻。
大矢数☆五月、井原西鶴が難波本覚寺で興行する。
号、信章で付句一。
江戸辧慶言水編。発句二。
向之岡不卜編。発句三。
天和元年168140東日記言水編。発句二。
三物☆芭蕉・木因・素堂。
天和二年168241月見の記☆高山麋塒(伝右衛門。老中、秋元但馬守の家老)主催の月見の宴。
武蔵曲千春編。付句十、発句四。
芭蕉庵再興勧化文☆前年冬の焼失した芭蕉庵を再建する為有志の募る。
天和三年168342虚栗荷興十唱他二句。
空林風葉自悦編。発句二。
貞享元年168443孤松尚白編。発句二。
貞享二年168544稲筵清風編。発句一。
一楼賦風瀑編。発句三。
◇跋文(漢文)
古式百韻☆芭蕉等と古式の百韻興行。付句十三。
白根嶽調実(甲斐市川の人)編。発句一。
貞享三年168645蛙合仙化編。発句一。
☆芭蕉の瓢に「四山」の銘を与える。
貞享四年168746☆春、上京する。
蓑虫説☆蓑虫に関する芭蕉との遣り取り。
句餞別☆十月、長崎旅行の折に求めた頭巾を芭蕉に贈る。発句一、詩三絶。
続虚栗◇序文、(芭蕉に先がけ「不易流行」を説く)
其角編。発句五。
続の原不卜編。芭蕉・調和・湖春と共に四季句合春の判者。
元禄元年168847素堂亭残菊宴発句二。
芭蕉庵十三夜発句一。
追善興行☆大通庵道円居士の追善興行に芭蕉・曾良等と参加。付句三。
元禄二年168948送別賦☆芭蕉「奥の細道」行脚に出立。素堂「松島の詩」 其袋☆名月を賞して、十三唱。
曠野荷兮編。発句六。
元禄三年169049其袋☆服部嵐雪、素堂の助力で『其袋』の撰を成就。
酒折宮奉納漢和◇序文。
☆甲斐酒折宮奉納の漢和俳諧八句の序文を草す。(漢和の部分は前年)
忘年会☆冬至の前の年忘会。
松の奥◇俳諧作法書。一部では偽書とされる。
いつを昔其角編。発句五。
吐綬鶏秋風編。発句一。
秋津嶋団水編。発句一。
後の塵其詞編。発句一。
元禄四年169150誹諧六歌仙◇鋤立編。序文。
俳諧勧進牒路通編。発句五。
雑談集其角編。発句一。
元禄百人一句江水編。発句一。
色杉原友琴編。発句一。
餞別五百韻立吟編。発句一。
西の雲ノ松編。発句一。
元禄五年169251母喜寿の賀☆連衆、芭蕉・嵐蘭・沾徳・曾良・杉風・其角。
発句一。
和漢連句☆芭蕉・素堂両吟の和漢連句(別項参照)
◇序文。
俳諧深川集☆芭蕉・嵐蘭・曾良・洒堂等を招き、年忘の会。
発句一。付句一。
俳林一字幽蘭集◇沾徳編。序文。発句四。
己が光之道編。発句一。
旅館日記許六編。発句三。
元禄六年169352杉風書簡☆宗匠にて無レ之者のも名高きは素堂と申者にて御座候。
残菊の宴☆芭蕉・其角・桃隣・沾圃・曾良・馬等出座。
☆幕府儒官、人見竹洞、素堂に素琴を贈る。
☆同、竹洞、二三人で訪れる。
☆本所深川に四百二十九坪の土地を買い求める。
流川集露川編。発句一。
桃の實兀峰編。発句一。
元禄七年169453蘆分船◇不角編。序文。発句一。
隠家百首☆戸田茂水編。和歌一首入集。号・信章素堂。
《芭蕉没》枯尾花 ☆芭蕉追善歌仙に参加。
妻の死◆十二月素堂は曾良宛書簡で「妻の死」を伝える。炭俵 野坡等編。発句二。
句兄弟其角編。発句一。
名月集心桂編。発句一。
芳里袋友鴎編。発句二。
☆芭蕉没に際して竹洞から贈られた素琴の弦を切る。
元禄八年169554歳旦詩☆乙亥歳旦詩一篇。
甲山記行◆夏、母が急逝する。母の生前の願い「身延詣」の旅に出る。宿を外舅野田氏宅。
花かつみ文車編。発句一。
住吉物語青流編。発句一。
笈日記支考編。発句四。
元禄九年169655裸麥☆芭蕉三回忌追善の句。
翁艸里圃編。発句十二。一座の歌仙二巻及び文章一篇。
元禄十年169756陸奥鵆◇桃隣編。跋文。発句五。付句一。
俳諧錦繍緞其角編。発句四。
◇署名、江上隠士山松子(山口松兵衛か)、序文。韻塞◇許六編。序文・跋文。発句一。
真木柱擧堂編。発句十二。
末若葉其角編。発句一。
柱暦鶴声編。発句一。
元禄十一年169857歳旦詩歳旦、六言六句の詩一篇。(『素堂家集』)
☆夏から秋にかけて京都に留まる。芭蕉の塚に詣でる。鳴滝で茸狩り、多くの詩歌発句あり。
続有磯海浪化編。発句二。
続猿簔芭蕉遺編。発句一。
泊船集風国編。発句一。
寄生桂聚亭編。発句二。
去来抄☆素堂、去来に新風興行を持ちかける。
元禄十二年169958海道東行◇良因編。序文。
俳諧伊達衣等窮編。発句一。
皮籠摺涼菟編。発句一。
簔笠舎羅編。発句一。
元禄十三年170059冬かつら( )芭蕉七回忌追善吟七。
六玉川◇百丸編。跋文。
暁山集方山編。発句一。
続古今誹諧手鑑笑種編。発句一。
元禄十四年170160宗長庵記☆素堂、春上洛。島田宿で『宗長庵記』を草す。
秋にも上洛し、『長休庵記』と改作する。発句二。
そこの花支考編。発句一。
きれぐ白雪編。発句三、一座の表六句一連入集。
追鳥狩露堂編。発句一。
杜撰集嵐雪編。発句一。
続別座敷杉風編。発句一。
荒小田舎羅編。発句一。
裸麥曾米編。発句一。
元禄十五年170261知足亭逗留☆京都より下る途中、鳴海知足亭に逗留。
花見車☆素堂評あり。
三河小町白雪編。発句一。
利休茶道具図◇茶人、山田宗の『利休茶道具図』に序文。
元禄十六年170362歌林尾花末梅柳軒水編。和歌一首入集。
行脚戻五桐編。発句一。
分外艶士編。発句一。
宝永元年170463山中集涼菟編。素堂、木因併せて芭蕉の二友と称せらる。☆四月江戸出立、七日から十二日まで逗留。
発句、連句あり。
千句塚除風編。文章一篇、発句一。
渡鳥集卯七・去来編。発句二。
誹諧番橙集除風編。発句一。
五十四郡沾竹・沾荷編。発句一。
濱萩柳舟編。発句一。
たみの草湖白編。発句一。
文章一、発句二。
宝永二年170564歳旦漢詩歳旦所懐漢詩二編。
寸濃字◇支考・座神編。序文。
蝶羽亭逗留☆閏四月九日、鳴海の蝶羽亭に至り、五月五日まで滞在。五日鳴海を発って江戸に向かう。
知足斎日々記発句三。
誰身の秋吾仲編。発句一。
夢の名残海棠編。発句一。
木曾の谷楚舟・野坡編。発句一。
やどりの松助給編。発句一。
賀之満多知発句一。
宝永三年170665東山萬句◇支考編。序文。発句一。
猫筑波梅員編。発句一。
宝永四年170766東海道記行春、上洛。東海道記行を草す。和歌・漢詩・発句
風の上◇嵐雪追善集。追悼文。
菊の塵◇園女編。序文。
かくれさと片海編。発句一。
宝永五年170867とをのく集百里編。嵐雪一周忌。
梅の時◇少長(歌舞伎俳優/中村七三郎)追善集。序文。
宝永六年170968星會集輪雪編。発句一。
既望集吟墨編。発句一。
根無草艸士編 発句一。
素堂主人書簡◇曾良宛。発句二。
宝永七年171069歳旦漢詩☆歳旦漢詩一篇。
三山雅集呂茄編。発句一。
素堂病に臥す。☆マラリアにかかる。
葛飾◇芭蕉十七回忌追善集。序文。
正徳元年171170誰袖蘭臺編。発句一。
とくとくの句合自著、この年頃成立か。
鉢扣◇伊丹、蟻道追悼集。序文。発句一。
正徳二年171271歳旦漢詩☆京都にて歳旦の臨み、漢詩を吟ずる。
千鳥掛◇蝶羽編。序文。発句六。
素堂書簡☆京都にて伊丹の億麿に鉢扣贈呈の礼状。
花の市寸木編。発句一。
正徳三年171372舎羅編。発句一。
火災遭遇★師走、火災に遭う。
正徳四年171473歳旦漢詩☆漢詩一篇。
正徳五年171574みかへり松祇空編。発句一。
昔の水古梅園編。発句一。
享保元年161675この馬法竹編。発句一。
享保元年八月十五日逝去。

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