中途半端

ご無沙汰だけど、生きてはいる

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安藤大将、引退。

今頃になってナンだけど。
9月8日に、競艇の安藤大将選手が、引退した。
体調不良で一年ほど休んでて、結局そのまま引退することにしたらしい。

自分、『モンキー・ターン』は読んでたケド、スポーツ紙の競艇面は斜め読みだし、実際のレースはテレビで数回見た程度。
つまり、安藤のことを知ったのは、3年前の例の記者会見で。
その記者会見の結果を伝える、全国モーターボート競走会連合会オフィシャルサイトの記事が、これ

◆性同一性障害の選手に関する記者会見の開催結果について
 このたび、全国モーターボート競走会連合会では、本日28日標記記者会見を開催し、登録第3145号 安藤千夏選手(奈良)が会見に臨み、「現在女子選手として参加しているが、今後、男子選手として活動したい。」旨のコメントをし、今後、同選手を男子選手安藤大将(あんどうひろまさ)として競走に参加することを公表しました。
 なお、同選手の今後のレース参加は、5月10日からの住之江競艇場を予定しています。

オフィシャルの記事だから、事務的なのは当然っちゃ当然だけど。
でも、この淡々とした書きっぷりが、『競艇』っちゅう競技らしいなあ、と(笑)

このニュース知った時、まず「うーむ、さすが競艇」って思ったね。
他の…たとえばゴルフやバレーだったら、現役選手がそのまま競技を続けるためには、面倒なことがいっぱいあると思う。男女で大会が別だし、事務的な手続きだけとってみても。
そもそも男女が同じ土俵(笑)で勝負するプロ・スポーツって……競艇の他には、競馬の騎手にモータースポーツくらいか?
競艇は、最低体重の制限(男子50kg、女子45kg)以外、男女の区別まったく無し。女子限定レース以外は、フツーに混走。あ、ボート側面に書いてある名前の色は違うんだっけ?
軽い女子は直線で有利だが、全般的には、どうしても筋力のある男子の方に分があるのは確か。
でも、これは、日本人選手と外国人選手みたいなもんだと思えば、性差っちゅうより個人差でしょ。

安藤は体重51kgあるし、ルール上の問題も無いし、主治医も「男として生活するのが望ましい」って言ってるし、それなら登録変更してもかまわんだろう。
でも、安藤は名前も変えたいって言ってるし、すると、新人じゃないのに全然知らない男子選手がいきなり出てくるワケで、これはお客さんに知らせにゃ混乱する、てことになったらしい。
安藤自身も公表したかったらしいケド、裏を返せば、デビュー前なら「あ、そう」で済んでたってコトかい(^^;
この頃は、まだ性同一性障害特例法は出来てなかったけど、性別も名前も、変更するのはあくまで「選手登録」なんで、法律は関係ない。
…多分、安藤は、戸籍の表記も変えたいんだろうケドね。

安藤は、前の年の8月からホルモン注射始めて、12月には上半身の外科手術してたケド、下半身はまだだった。
てなワケで、「当面、選手宿舎では一人部屋にして、入浴は時間差。時期未定でそうした配慮も一切無くなる」と、淡々と具体的に対応する連合会。
まあそりゃ、安藤や師匠の先輩選手から申し出があった時には、多少はうろたえたかも知れんが、実に潔い。

これが逆だったら、つまり、男から女の変更だったら、もうちょっとフクザツかな。
オリンピックなんかと同様で、ホルモン治療始めて何年かたってないと、女子限定のレースには斡旋できんだろう。


安藤が、一回だけ優勝したのは、98年3月の一般タイトル戦『アクアクィーンカップ』。
オール女子…ってトコが、今になると泣ける。まあ、本人が選手生活での思い出に数えてるから、いいけど。優勝は優勝だし。
男子に登録変更してからは、優出なし。
やっぱ、カラダ変えながら出走するのは、負担がきつかったかなあ。
何はともあれ、安藤選手、お疲れさまでした。

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